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[ ハードボイルド ] 死体置場は花ざかり アル・ウィーラー警部 |
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カーター・ブラウン | 出版月: 1960年01月 | 平均: 5.50点 | 書評数: 2件 |
早川書房 1960年01月 |
早川書房 1977年06月 |
No.2 | 6点 | 空 | 2018/10/04 23:47 |
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カーター・ブラウン初読。
パイン・シティのアル・ウィーラー警部が活躍するシリーズといっても、警察小説という感じはありません。個人的な感覚では、警察小説は三人称で書かれるものです。一人称形式で、しかも最後にはウィーラー警部はハメットのあの作品を思わせる策略をめぐらし(ハメットのスケールの大きさは全くありませんが)、ラストを「レイヴァーズ保安官には、いったい、なんと報告したらいいだろう」という文で締めくくる結末にしてしまうのですから、まともな警察官ではありません。 また作品紹介には「ミッキー・スピレインの再来といわれる」なんて書いてありますが、本作のコミカルなノリに比べればマイク・ハマーはずいぶんヘヴィで真面目(特に女性に対する態度が)です。こっちはまさに「軽」ハードボイルド。 それでもkanamoriさんご指摘のとおり意外に謎解き要素はありますし、この気楽さもなかなか楽しめました。 |
No.1 | 5点 | kanamori | 2010/08/30 18:42 |
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アル・ウィラー警部シリーズの軽ハードボイルド。
適度なお色気と軽快なテンポのプロットで、60年代には日本でも人気を博したと聞くシリーズで、結城昌治や都筑道夫などが影響を受けた作品を書いています。 本書が一応の代表作でしょうか。モルグからの死体消失、男女死体の入れ替りの謎などのパズラー趣向もあり、会話も洒落ていてそれなりに楽しめました。 |