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[ 本格/新本格 ]
美濃牛
石動戯作シリーズ
殊能将之 出版月: 2000年04月 平均: 5.97点 書評数: 34件

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講談社
2000年04月

講談社
2003年04月

No.34 7点 Kingscorss 2020/08/28 22:39
殊能将之さんのファンなので点数は甘めです!

デビュー作のハサミ男とは違い、本作は横溝正史テイストでじっくり読ませる重厚な作りの本格ミステリー。探偵役の石動戯作が初登場でここからシリーズ化します。

あらすじをざっと書くと、岐阜の山奥で趣味?で養牛業を営み、飛騨牛ブランドを目指すもなかなか認定されなず、猟奇的な見立て殺人に巻き込まれていく一族。飛騨牛になれない美濃地方の牛は美濃牛と揶揄され、この地方の伝承話を見立てて次々に殺人が行われる。。。

どうです?ちょっと読みたくなりません?美濃牛とミノタウルスを掛けてる辺りセンスバツグンだと思います。金田一耕助シリーズをかなり意識した作りになってます。

ここからは個人的感想を。全体的には超面白いんです。ただ、ところどころ残念なところも… かなり長い話なので、冗長で無駄な部分が多々あり、石動戯作がちょっとユルい系のキャラなのでテンポが乱れます。まぁあの緩さが石動戯作の魅力なんですが。最後の結末にほんのちょっとファンタジー(非現実)要素入るのでそこはあまり好きじゃなかったです。あと俳句に興味が無いのでその下りはあまり好きくなかった…

他の書評見てもあまり評価の高い人はいないので残念なんですが、もう少し評価されてもいい作品だと思います。とにかく殊能将之さんはセンスが独特な著者だと思うので是非読んでみてください!

No.33 5点 ぷちレコード 2020/07/08 20:00
作品全体に張り巡らされた伏線が、物語のラストで畳みかけるようにチェスタトン流の逆説に落とし込まれてゆく手筋の冴えに瞠目させられた。しかし、トリックと叙述に若干の無理があると思う。

No.32 4点 レッドキング 2018/05/28 07:25
「ハサミ男」を期待して読んだが期待外れだった。美濃牛・・ミノタウロスかあ。

No.31 9点 ニックネーム 2016/02/08 19:39
殊能さんの作品に出てくる女性はとても魅力的ですね。

No.30 5点 いいちこ 2015/02/13 17:41
プロローグで犯人の名前を明記する大胆な趣向が、却って読者をミスリードする仕掛けになっている点が際立った特徴。
視点を次々と変更することにより、各登場人物の認識・思惑のずれを少しずつ明らかにする手際も巧妙。
ただ、謎の解明が小出しに過ぎて、最終盤には容疑者が限定されすぎたこと、真相隠蔽の手段は巧みであるものの、真相の作為性や真犯人の動機の非合理性が否めないこと等により、真相判明時のカタルシスは小さい。
プロット全体では一定の合理性を志向しながら、解明されない謎・非合理的現象も多く、完成度にも疑問。

No.29 7点 アイス・コーヒー 2014/08/08 10:36
著者第二作にして石動戯作が登場するシリーズ第一作。美濃の小さな村を舞台に一家殺人を描くという、いかにも横溝正史な設定が特徴。

700ページを超える超大作になっているのは恐らく各人物ごとの視点に立った、徹底した情景・人物描写によるものだろう。これのおかげでキャラクターの個性は細かく表現され実に活き活きとしているし、小説としてのエンターテイメント性は極めて高い。
また、一見脱線に見えるようなシーン一つ一つに伏線が隠されていて実に面白い。それによって導き出される真相も中々驚きのあるものだった。
正史へのオマージュは物語の展開から真相に至るまでそこら中にちりばめられていて、特にメイントリックは代表作のアレを見事にひっくり返している。未読の方はその目で確かめて頂きたい。
ところで、本作の裏テーマになっているのが引用である。各章の冒頭に配置された膨大な数の引用は実に的確で笑えるほどだ。引用元も海外のマイナー作家から日本の歌謡に至るまで様々。本編自体は衒学趣味に満ちている訳ではないが、殊能氏の博識は誰の目にも明らかだ。これで「不勉強」とは…。
「ハサミ男」のアクロバティックさはないが、とにかく面白い本。従って一つ一つの文章を面白がりながら読むのが得。

No.28 7点 TON2 2012/12/05 10:19
講談社NOVELS
 ミステリーの謎解きとしてはさほど新しいものはありませんが、山間の寒村での資産家一族の連続殺人、鍾乳洞の秘密、わらべ歌の見立て殺人と、横溝正史へのオマージュにあふれています。
 題名は読者の食指をそそりませんが、文章が平易で読みやすいものでした。
 また、思わず口元がゆるむような軽いユーモエに満ち溢れていて、特に句会の様子には笑ってしまいました。

No.27 7点 seiryuu 2010/07/16 18:13
面白かったけど脱線が多すぎる。
エピローグとプロローグを後で取ってつけたような感じ。

No.26 6点 touko 2010/03/10 22:07
脈絡のない脱線が多すぎで、まるで作者の趣味のブログでも読んでいるみたいでした。
登場人物の人となりを描写するためとか、作品を盛り上げるためとかじゃなく、思いついたままに、作者が好きなものを書いているって感じなので、趣味の記事の合間に、ミステリー小説の連載がのろのろ進むという印象。
脱線部分は読まなくても、小説としてもミステリとしても影響はないので、はったりでもいいから、せめてもっとうまく、有機的に関連づけて欲しかったなあ。
もしくは、半分の長さだったら、もっと緊迫感があって楽しめただろうに、間延びしすぎでもったいない。

追記)ミレニアムに20代の青年が80年代のバンドについて詳しかったり、中年男性がトランステクノに詳しかったり、30代が懐古趣味だったりする不自然さは、ある重要事項のミスリードだったのかな?
でも、それだけが例外的に伏線なんだよってことだとしたら、アンフェアな気もするので、やっぱり適当?

No.25 5点 おしょわ 2008/05/05 22:24
雰囲気は悪くないですが、さすがにそれは分かるような気がする・・・

No.24 8点 ぷねうま 2007/09/28 01:17
とても地味、だが横溝をなぞったような、それでいて作者オリジナルなユーモアも味わえる良作。
とても派手で分かりやすいハサミ男でデビューした殊能だが、作者の地力を感じた一冊だった。

No.23 7点 VOLKS 2007/07/29 01:09
珍しく読み終えるまでに5日間もかかってしまった作品なので、その意味で印象に残っている。
どうにもとっつきにくい作品で、1人目の死体が発見されるページに到達するまでに4日もかかってしまったが、その後はかなりのページ数にも関わらず1日で読み終えられるほどスムーズだった。
本の初めにあった「岡山県に八墓村がないように・・・」という言葉通り、横溝・金田一を彷彿とさせる作品。
このテの作品、好きです。

No.22 5点 名無し 2005/07/04 03:23
普通。ハサミ男は面白かったんだけどな。
まあ、暇つぶしにはなる。

No.21 4点 you 2004/12/27 14:11
何となく世界に入り込めなかった。
登場人物に魅力があまり感じられなかったし、ストーリィも今ひとつ説得力がない。あの「美濃牛」登場のところとかもよくわからなかったし。
あちこちからの引用は、内容は本文と関連してて「おお」と思うけど、肝心の雰囲気がちぐはぐ。
随所でメタ的な要素を入れていたのは多少面白いかと。

No.20 8点 小湊 2004/10/24 14:03
久しぶりにミステリーで驚きを味わい、世の中で一番怖いのは「人間」だということを再確認させてくれた作品。現代という時代設定の中で「横溝的世界」を描くのは至難の業だと思うが、うまくその雰囲気が出ていたように思う。(無論、戦後間もないやるせなさなどは、時代自体が違うので望むべくもないのだけど)
この作者、タイトルは奇抜なものが多いが、文章はすごくしっかりしている。キャラクターも良い。タイトルだけで拒絶している方、一度手にとって読んでみる
ことをオススメする。

No.19 5点 ほっとプレート 2004/03/31 20:55
何かを期待して読んではだめな作品。そのまま。

No.18 4点 SD 2004/02/27 22:09
「ハサミ男」から”荒削りながら個性的”という印象を持ったまま読んで 読みながら「どこで騙されるのだろう?」と思っていると何もなく終わってしまったという感じ。こういう作風も書けるんだねという点では感心したが・・・。

No.17 3点 k−t 2004/01/29 23:05
ホントに文章、人間描写が下手!ハサミから改善されてないし、改善する気もなさそう。展開的には普通なだけにすごい損してる。この人の後に文章うまい人読むとホッとするもん笑

No.16 6点 IVERSON 2003/09/28 18:51
舞台や話はいいですが、他に関して言いたいことがたくさんあります。

No.15 5点 バーチャルスター 2003/09/08 20:26
「ハサミ男」のほうが好き。


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