海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ サスペンス ]
殺戮にいたる病
我孫子武丸 出版月: 1992年09月 平均: 7.55点 書評数: 196件

書評を見る採点するジャンル投票


講談社
1992年09月

講談社
1994年08月

講談社
1996年11月

講談社
2017年10月

No.156 9点 好兵衛 2011/04/24 00:08
おどろいて理解するのに時間がかかった作品。

こういう形のミステリで始めて読んだ作品だったので。
本当に衝撃的であった。
探偵がいて、容疑者がいて。
な感じではないのでサスペンスのかんが強い。

謎のつくりかた驚かせかた、見せ方が上手だと思う。
こんな驚き方もあるんだなぁと思った。

謎もばらついていないところがよい。
「?」のあと作品を読み返すのが楽しい。

それにしても、稔の模写はすごい。

No.155 5点 3880403 2011/04/04 00:43
やられた感=10点だが自分にはグロすぎたので、もう一度読む気にもなれずということで5点。

No.154 10点 ちゅんぴ 2011/03/05 11:56
随分前に読んだ作品ですが、なかなかこれを越える『衝撃を受ける作品』は、未だに出会っていません。

No.153 8点 (^^) 2011/01/27 19:04
やられた
性的描写もよく研究されている
タイトルが秀逸

でも個人的に信一は生かしてやって欲しかったなぁ・・・
雅子も一種の病とはいえ、表面上は息子を愛していたわけだし。気の毒だ・・・

No.152 9点 itokin 2011/01/23 10:43
エロ、グロで読みずらい面もあるが、それを超える読者を引き付ける力は凄い。最後の私にとっては驚愕の結末にプラス2点で9点。

No.151 6点 minii 2011/01/17 20:31
すごいと思った。
確かに思って、もう一度読み返した。
でも、どうしても嫌いな作品。色々と無理やりな文章や、無理のある展開が目に付くようで・・・。

もっと人物背景に深みが欲しかったな。

No.150 8点 ムラ 2010/12/10 03:25
オチのどんでん返しにやられましたね。
また、タイトルにもあるように男が殺戮にいたる動機や母の心情を見ていて面白かったです
ただ、ちと展開に無理なところ、また説明が無い場所がいくつかあったのでこの点数で。

No.149 8点 Q-1 2010/10/17 02:17
とても楽しめました。
物語のデキもよく、すらすらと読み進められます。
しかし私にしては珍しく物語の中盤辺りで気づいてしまったので8点ということで。
途中かなりグロテスクな表現がありますが、耐えられない人はそこだけ読み飛ばしても楽しめると思います。

No.148 7点 まさむね 2010/08/29 12:14
すっかり騙されました。もやもやした違和感すら抱かず,最後にスパッと斬られた感じ。
まあ,読後当初は,単に~トリックのみに着目していたのですが,よくよく考えて見ると,悲し過ぎる家族の絆みたいなものが浮かび上がってくる。唯一性別の違う「犠牲者」については,ミステリ云々ではなく,考えさせられるなぁ…と。
この作品を単に,~トリックとか,エロ・グロとかの視点でのみ捉えてはいけないような気もします。

No.147 7点 kanamori 2010/08/27 17:55
猟奇的連続殺人鬼・蒲生稔を主人公にしたサイコサスペンス、と思わせて、本書も叙述に仕掛けを凝らした騙し絵ミステリでした。
犯人の名前が最初から明らかにされており、最終的にも蒲生稔が真犯人として物語が閉じるわけですが、それでも意外な犯人を設定したミステリになっている構図はなかなかユニークですごいと思いました。

No.146 8点 メルカトル 2010/06/20 23:49
本作はあのトリックがなくても、我孫子氏の最高傑作だと思う。
この作品なくして我孫子氏は語れない。
だから当然低い点数は付けられない。
それまではどちらかと言うと、ユーモアミステリ的な作風を主体としてきた作者だけに、このような作品も書けるのだと言う事を世に知らしめる為に描かれた様なふしもある。
所謂サイコホラーとしても一級品だし、新本格の心意気も忘れていない稀代の名作だ。
尚、グロさはそれ程醜悪というほどではないので、その意味で敬遠されている方は是非とも読んでいただきたいものである。

No.145 7点 りゅう 2010/03/16 18:06
(若干のネタバレあり)
 あらかじめ本作品が叙述ものであることを知っていたが、読み終わるまでどういうオチになるのか全く予測できなかった。この手のトリックに免疫が出来ているためか、真相の衝撃度はそれほど大きくなかった。
 この作品の凄いところは犯人の異常行動や異常心理に関する描写・表現であり、衝撃的な内容だ。青少年や淑女には絶対に読んでほしくない書物である。
 作者の文章力に敬意を表して、7点とした。
 1箇所疑問に思ったところがある。第9章の3で、雅子が夜中に物音を聞いて廊下を覗いたときに、息子が袋様のものを手にして外から戻ってくるのを目撃している。これは何だったのだろうか?

No.144 6点 STAR 2010/02/18 11:22
予備知識なく読んだので叙述トリックには見事にひかかった。
最後に「え?」っとなり、読み返してしまった。細かい部分もよくできている。
けれど、気持ちが悪い内容なので特に女性にはきついと思います。読後感はよくないです。

No.143 7点 frontsan 2009/12/16 22:34
ずっと気になっていた作品なのですが、内容がグロいという評判だったので読むのを躊躇していました。思っていたほどグロくなかったです。最後にどんでん返しがあることは知っていたのですが見抜けませんでした。

No.142 6点 江守森江 2009/12/16 07:22
倒叙物のサイコホラーに見せかけ、グロまみれにして一発大技を隠蔽した叙述ミステリ。
大技一本に専心した潔さは賞賛できるが、逆に言えばソレ以外はミステリではない。
3視点から描くプロットで仕掛けを上手く隠蔽しているが(ホラーやグロに不感症な為)潜ませた伏線部分の違和感から狙いを察してしまった。
加えて、仕掛けの為か設定に所々無理を感じた。
しかし、母親視点での息子に対する感情なんかコメディを読む感覚で楽しめる。
結末のサイコな部分で家族の在り方も考えさせられた。
※余談
この作品なら役者を選べば叙述部分も映像化が可能ではないかと読みながら想像した。

No.141 4点 gink 2009/12/13 19:55
トリックがあるだろうと思ったところにトリックがあるので、衝撃性に欠ける。見抜けなかったのは認めるが、別に悔しくはない。十角館の殺人はかなり悔しかったので、この辺が「見抜けそうで見抜けないトリック」と単なる「見抜けないトリック」の差か。イマイチ。

No.140 9点 清涼水 2009/11/17 00:16
何はともあれ驚かされたことは否定できない。

No.139 9点 beru 2009/11/12 02:08
今まで読んだ中で一番完璧にやられた作品。
その場の読後感は悪いけど、騙された気持ちよさはあります。

No.138 7点 だい様 2009/11/02 08:58
叙述モノと知っていて読んだのですがそれでも気持ち良く騙されました( ̄◇ ̄;)
また内容もまるで自分がこの病にかかってしまったかのような臨場感を感じる事が出来ました。

No.137 5点 ZAto 2009/10/18 12:20
グロは作品の必然としてまったく気にならなかった。
しかし最後の大ドンデンによってもたらされる効果には疑問。
とくに霧が一気に晴れるという劇的なものではなく、
事件の猟奇性を高めたのかといえば、一方で落ちたものもあるのではないか。
現代社会の闇と真摯に対峙していると見せかけて、仕掛けを散りばめる作業。
新本格の作家性とはそういうものだといってしまえばそれまでなのだが。


キーワードから探す
我孫子武丸
2022年05月
残心 凜の弦音
平均:5.00 / 書評数:1
2020年04月
修羅の家
平均:6.00 / 書評数:2
2019年10月
監禁探偵
平均:6.00 / 書評数:1
2018年10月
凜の弦音
平均:8.00 / 書評数:1
2018年03月
怪盗不思議紳士
平均:6.00 / 書評数:2
2016年08月
裁く眼
平均:5.00 / 書評数:6
2014年09月
警視庁特捜班ドットジェイピー 特捜班危機一髪
2013年07月
狼と兎のゲーム
平均:4.33 / 書評数:3
2011年03月
眠り姫とバンパイア
平均:4.50 / 書評数:4
2010年03月
さよならのためだけに
平均:5.40 / 書評数:5
2008年06月
警視庁特捜班ドットジェイピー
平均:2.50 / 書評数:2
2007年12月
狩人は都を駆ける
平均:4.00 / 書評数:1
2005年04月
弥勒の掌
平均:5.53 / 書評数:32
2003年02月
少年たちの四季
平均:4.00 / 書評数:1
2002年06月
まほろ市の殺人 夏
平均:6.71 / 書評数:28
2001年08月
人形はライブハウスで推理する
平均:6.81 / 書評数:16
2000年07月
たけまる文庫 謎の巻
平均:7.30 / 書評数:10
2000年05月
たけまる文庫 怪の巻
平均:5.88 / 書評数:8
1999年08月
屍蝋の街
平均:6.67 / 書評数:3
1997年07月
ディプロトドンティア・マクロプス
平均:3.94 / 書評数:18
1995年11月
腐蝕の街
平均:5.40 / 書評数:5
1992年09月
殺戮にいたる病
平均:7.55 / 書評数:196
1991年09月
人形は眠れない
平均:6.00 / 書評数:14
1991年04月
人形は遠足で推理する
平均:5.35 / 書評数:20
1990年12月
探偵映画
平均:6.39 / 書評数:41
1990年08月
人形はこたつで推理する
平均:6.37 / 書評数:27
1990年02月
メビウスの殺人
平均:6.12 / 書評数:48
1989年08月
0の殺人
平均:6.39 / 書評数:51
1989年03月
8の殺人
平均:5.27 / 書評数:78