皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 我孫子武丸犯人当て全集 |
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| 我孫子武丸 | 出版月: 2025年08月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 3件 |
![]() 講談社 2025年08月 |
![]() 講談社 2025年08月 |
| No.3 | 7点 | メルカトル | 2026/02/23 22:35 |
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| 「犯人当て」とは、問題編と解決編に分かれた、「読者が犯人を当てるべく読む小説」。
“読み手がフェアに謎解きができるよう、 地の文に嘘があってはならず、手掛かりや論理の瑕疵も許されないーー” 新本格ミステリの名手・我孫子武丸が犯人当ての腕を磨いた、京都大学推理小説研究会の厳格な掟がそれだった。 犯人当ては、「必ず」論理的に謎が解けるようにつくられている! 問題編を読み、推理をしてから、解決編のページを開いてください。 Amazon内容紹介より。 作者自身の解説付きと言うのが親切ですね。星海社としては書下ろしを要望していたようですが、残念ながら作者の意向でそれは通らず。その代わりこれまでにアンソロジーで編まれた作品(一作以外)から、フーダニットに特化した短編を集めたものならという事で、本作品集が刊行された経緯があるようです。 アリバイを扱ったものが二作ありますが、個人的な好みから言うとこれらはいまひとつでした。しかし、他の三作品はいずれも秀逸の出来だと思います。特にお気に入りは『幼すぎる目撃者』です。我孫子武丸自身が偏愛するだけあって異色すぎる唯一のホワイダニットもの。凝りに凝ったというのとは違いますが、真相はかなり意表を突かれました。問題編もスマートでぜい肉をそぎ落とし、必要最低限のヒントで解けるように上手く出来ていると思いました。次点は『漂流者』。犯人当て以外に、記憶喪失に陥った「私」は誰かも問題として付随しており、同時に解ける快感を味わえそう。解けた人にはね。 |
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| No.2 | 7点 | まさむね | 2026/01/05 21:42 |
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| 犯人当て(一部「動機当て」もアリ)の短編5本を収録。無用な記述を排除し、「解ける」問題に設定していることが、まずはイイ(だからといって「解けた」訳ではないのですが)。特殊設定モノもあったりして、バラエティにも富んでいます。「問題編」と「解答編」の後に、作者自身の解説が収録されていることもポイントで、個人的には相当に楽しく読ませていただきました。マイ・ベストは、推理の幅も広く、サスペンス的な要素も多い「漂流者」ですね。
ちなみに、収録作のうち「記憶のアリバイ」については、「探偵Xからの挑戦状!Season2」で既読だったはずなのに、全く記憶に残っておりませんでした。なんてお得な読者なのだろう。というか、記憶力なさすぎですかねぇ。 |
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| No.1 | 7点 | 虫暮部 | 2025/11/22 12:32 |
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| 全編がフーダニットと言うわけじゃないので看板に偽り有り。そうでなくともこの無骨な表題、“敢えて選んだ” のは判るけどもう少し頑張りましょうよ。
「漂流者」が良かった。他の収録作も “犯人当て” とか関係無く粒が揃っているし、“通常の小説” 集として扱っても良いのでは? と思ったけど、挑戦状の文言で容疑者を限定しちゃうメタなヒントは “犯人当て” ならでは。そこは作者も楽してるね。 |
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