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[ 本格/新本格 ] 伊集院大介の新冒険 伊集院大介シリーズ |
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栗本薫 | 出版月: 1994年04月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
講談社 1994年04月 |
講談社 1997年06月 |
No.1 | 5点 | 空 | 2019/06/07 23:41 |
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伊集院大介の活躍する短編7編を収録しています。全体的な印象をまず書かせていただくと、なんだか古めかしいなという感じでした。1970~80年台前半のイメージがあるのですが、実際の発表年は1992~94年です。「新冒険」というとクイーンの短編集をも思い出しますが、『神の灯』やスポーツ・シリーズを意識した感じはありません。
『顔のない街』と『ごく平凡な殺人』の2編は同じ少年の一人称形式で語られています。前者については、越して間もないわけでもないのに間違えた点には疑問を感じました。後者は、この事件が平凡なものなんてないという考え方の元になるとは考えられないと思っていたら、最後には何とかこじつけてくれました。『事実より奇なり』は「奇」の意味の捉え方が変です。そんな感じでもう一つ好きになれない作品が多いのですが、『盗癖のある女』は意外に気に入りました。 |