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[ 本格/新本格 ]
メビウス・レター
北森鴻 出版月: 1998年01月 平均: 5.08点 書評数: 12件

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講談社
1998年01月

講談社
2001年02月

No.12 6点 まさむね 2018/06/02 21:48
 ぐいぐい読ませる引力がありますし、練られたプロットでもあります。作者の意欲も感じましたし、総合的には楽しめたと言えます。
 一方で、判り易いものも含めて、随分詰め込んでいるなぁ、その詰め込み具合が積極的な評価に繋がるかは別なような気がするのだけれどもなぁ…とか、最終的には、とある犯人の動機がどうにも理解しがたいなぁ…等々の感想もございましたね。

No.11 6点 ボンボン 2017/03/01 20:45
評価の高い「メイン・ディッシュ」を読もうとして、間違って「メビウス・レター」を買い、そのことに気付かないまま読んでしまった。「メ」と「・」しか合っていない。
がしかし、それほど悪くなかった。なかなかに頑張った力作だろう。
それほど長い作品でもないのに、とにかくトリックがモリモリに盛り込まれている。登場人物達も、5チームぐらい編成されていて、その対戦がとても上手に組まれているので感心するのだが、ちょっと複雑すぎるか。
ただ、もっと削ぎ落とせば良くなるのかといえば、そうでもない。ここまで過密に作り込まれていると、もうどこも外せないし、成立しなくなるのかもしれない。

青春のもの悲しさに気を取られるが、よく考えると殺し合いがすごい。おかしな人、または悪い人がどんどん殺し合った結果、「わからない、なにもわからない」に至って終わる救いの無さ。反則じみた設定のオンパレードだが、それに酔ったようにマヒして読むのが正解かもしれない。素面で「なにこれ、あり得ない」と思ってしまうとひとつも楽しめない。

No.10 4点 くりからもんもん 2010/03/15 22:48
どんでん返しはシンプルであるほど効果があると思う。
そういう意味では少し複雑だった。
よく練られた秀作とは思う

No.9 5点 E-BANKER 2010/01/31 20:57
北森氏初期の長編。
地の文の主人公、過去の手紙の筆者、共に正体をぼかしておいて、ラストで「実は・・・」という構成。
過去の事件の登場人物と現在の登場人物がシンクロしているという設定も、正直、何度も読んだ覚えのある設定です。
まぁ、叙述トリックという括りなのでしょうが、「驚き」のない”叙述”では、高い評価は望めないでしょうし、長編としてはキツイとしか感じませんでした。
他に良作も多い作者ですので、先日の早逝のニュースは残念でなりません。

No.8 6点 makomako 2010/01/24 15:10
入り組んだ構造でいろいろなトリックが盛り込まれたかなり複雑なストーリー。この頃の作者はまだ若く懸命に考えて書き込んだことは間違いないが、だからこそミステリー好きのなかでも好き嫌いが分かれそう。悪くはないと思うが、私としてはもっと後の北森の作品のほうが好きかな。

No.7 3点 あびびび 2008/10/01 18:42
恐らく映像になることはないだろう。小説ならではのトリックと言えるが、あまりにも不自然。スラスラ読めるところはいいが、内容が明らかになるにつれ、ため息が出た。

No.6 6点 あやりんこ 2008/06/12 20:58
手紙の作者が判った時、その切なさに泣けました。
それだけに結末の説得力のなさにがっかりしました。

No.5 4点 いけお 2007/10/10 11:04
トリックがわかってしまうとこのような作品は退屈になってしまう。

No.4 7点 ギザじゅう 2005/03/22 13:57
何ともまあ若い作品?
ネタを大量に盛り込み、どんでん返しの連続。トリックも多すぎるけれど、芦辺拓のようなしつこさも無いので安心。ただし大量にトリックがあるわりには淡白にも感じられてしまった。『メビウス・レター』というタイトルに強い印象を残すには、何かが足りなく感じるが、それを差し引いても十分面白い。

No.3 4点 トレノ 2004/10/15 23:27
構成は良いけど、ラストはいまいち。期待していた分がっかりしました。話の流れは面白いので、サクサク読めるでしょう。

No.2 6点 けるる 2002/06/26 20:26
きれいにまとまっています。普通の長編です。
オリジナリティを感じるところもあんまりない。
かといってつまらないわけじゃない。
楽しめるでしょう。
堅実な作家ですね。

No.1 4点 由良小三郎 2002/06/15 17:58
平凡なできで、よくあるパターンの長編です。そう思うようになってきた自分が、すこし悪ずれしてきいるのが問題ですが、あまりほめるところを思い付きません。


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