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[ SF/ファンタジー ]
リピート
タロット・シリーズ
乾くるみ 出版月: 2004年10月 平均: 6.50点 書評数: 20件

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文藝春秋
2004年10月

文藝春秋
2007年11月

No.20 6点 パメル 2019/04/03 15:37
タイムトラベルもののミステリ。もし過去に戻ることが出来て、人生をやり直すことが出来たら・・・。このような設定で有名なグリムウッドの「リプレイ」に、クリスティの「そして誰もいなくなった」を合わせたような作品。掟破りのクローズドサークルとして、ミッシングリンク、パラレルワールドを楽しむことが出来る。
リピーターたちが、次々と命を落としていくのは何故かという謎がSF設定を巧妙に絡ませている点と、後半の怒涛のサスペンスフルなストーリー展開は好印象。ただ、主人公たちがリピートするまでがやたら長く冗長に感じる。もう少しコンパクトにまとめれば、真相もさらに引き立ったのではないだろうか。

No.19 7点 あびびび 2018/10/29 18:57
過去の10カ月前だけ帰れるリピート。しかし、年代によって、いろいろな都合を「合わせる」のが大変だったと思うが、そこは抜かりなく良くできている。実際、何次元もの世界があって、その中で生きている「自分」がいるのかも!と思ってしまう。

No.18 7点 haruka 2014/04/29 13:12
設定が面白く真相も納得感あり。ラストがちょっと残念だった。

No.17 6点 2013/02/14 23:02
連続殺人のトリック(真相)は、見事にだまされました。
ラストは、もうひとひねりあるのかと期待しただけに点数が低めです。

No.16 7点 こう 2012/10/21 00:51
 読む前はケングリムウッドの「リプレイ」の様な作品かと思いましたが全然違いましたね。
 SF世界での連続殺人(?)の真相は作品世界を理解できれば納得できるものですね。自分ではただ読み進めただけでしたが推理可能な真相なので思い至らなかったのが残念でした。

No.15 7点 Q-1 2012/05/28 00:19
設定も物語も私好みでとても楽しかったのですが、
強いていうならば、誰もいなくなる系の作品は最後の一人のいなくなり方にもっと拘って欲しいと思います。

No.14 7点 シーマスター 2012/04/10 23:24
予想以上の力作。

前半の『説明』は確かに冗長の感もあるが、これは安っぽくない小説として非現実を現実に融入させるのに不可欠な理屈武装の分量だと思うし、貴志祐介ばりの理論付けはさすが理系出身作家という状況設定の根芯の強さも感じた。
そして後半の連続殺人の真相・・・「このためのこの設定だったのか」と唸らされる前例のない見事な反転トリックだと思う。その単純性ゆえに「やられた感」が大きい。

ラストはもう少し何とかしてほしかったが、まぁこれはこれ以上どうしようもないかな・・・とも思う。

No.13 8点 いいちこ 2012/02/18 13:18
リピートするまでの前半部にかなりの紙数が割かれ、やや冗長な感は残るものの設定としては秀逸。
登場人物の言動が微妙に現実を変えていく様と、カオス理論のバタフライ効果を重ね合わせたような主題が見事。
何より彼らに秘められたミッシング・リンクの謎がシンプルかつ抜群のキレ味で、恐るべき悪意と人生の無常さを思わせる。
ラストはあっけなさが残るがベストの選択だと思う。
イニ・ラブには及ばないまでも、必読の作と評価

No.12 8点 NAP 2012/02/13 22:39
イニシエーションラブを読んで、乾さんの他の作品が読んでみたくなりこちらを選びました。
スラスラと読めたし面白かったけど、なんかちょっと人ってこわいと思った。

No.11 5点 蟷螂の斧 2011/12/09 17:19
裏表紙の「リプレイ」+「そして誰もいなくなった」のとおり、SF+ミステリーと思いますが、主人公の恋愛が主とも思えます。人生での二者選択を迫られ、悩んだ末、一方を選ぶがその結末は?果たして正解だったのか?ということでしょう。

No.10 6点 E-BANKER 2011/06/12 22:33
敢えていえば、「SFミステリー」(?)
タイムトラベルとミステリーを融合させた意欲作。
~もし、現在の記憶を持ったまま10か月前の自分に戻れるとしたら? この夢のような「リピート」に誘われて、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ10人の男女。ところが、彼らは1人また1人と不審な死を遂げて・・・「リピート」の正体は?~

設定は面白い! よく練られてます。
なぜ、「リピート」した男女が次々と殺されていくのか? その「動機」こそが本作のメインテーマでしょう。
「なるほど」と思いましたね。
だからこそのメンバーの選抜であり、このタイムトラベルの設定(条件?)ということなんですねぇ・・・
その辺りの「仕掛け」はよく分かりました。
「イニシエーションラブ」といい、本作といい、読者の騙し方は流石です。
ただ、ちょっと冗長かなぁー。特に前半。
「リピート」の説明が長々と続いて、最初の事件が起こるまでかなり待たされます。
ラストもちょっと薄味ですかねぇ・・・
バタバタ終わったなぁという読後感が残ってしまいました。
(でも、トータルでは水準以上。楽しめます。)

No.9 9点 つよ 2011/05/01 21:57
設定は最高!
まだまだ話が続いて欲しかった。

No.8 3点 ムラ 2011/03/19 02:36
設定が面白かっただけにあの投げやりなオチにガッカリ。
「そして誰もいなくなった」に挑戦というから期待してしまっただけに残念。
せめてキャラに魅力とか個性があればなぁとも思わなく無い。
あとところどころ長いきがする。特に最初の部分とかもっと短くてもよかったんじゃないか。

No.7 7点 文生 2010/01/22 12:54
時間をリピートした人間が次々と怪死を遂げる。
一体、なぜ?
この謎がミッシングリンクものとして秀逸。
だが、本作品はそこに重点をおいておらず全体に冒険サスペンスっぽい構成になっている。
そのためミッシングリンクの解明自体にあまりカタルシスはない。
その点が残念。
冒険サスペンスとしてはそこそこの出来。

No.6 5点 いけお 2010/01/18 23:46
個人的には設定はいまいちでラストも含めさほど衝撃はなかった。
みせかたは上手い。

No.5 6点 江守森江 2010/01/11 23:17
人生をリピート出来る特殊設定で人間本来の欲やエゴや悪意を描いたドタバタ小説(リプレイ)にプラスして、リピートした人々が順次死亡する(そして誰もいなくなった)設定にミステリ的仕掛けを絡めた作品。
ミステリ要素が仕掛け一発で「イニシエ~」程には再読する気にならない。
しかし、自分がリピートしたらどうするか?を想像しながら読んだので非常に楽しめた。
※余談(私の想像)
記憶がそのままで何度もリピート出来るなら、その時代までに発表されたミステリ作品を全てあたって、最後は競馬で儲けてリピートせずに以降もミステリ三昧な生活がしてみたい。
この様なやり直し設定の作品が、殆どバッドエンドなのは倫理的にしょうがないのだろうか!
「人生はゲームの如くリセットは出来ないから一生懸命生きろ!」なんて説教臭いから嫌だ。

No.4 7点 KeHa 2008/12/27 06:11
はらはら感あり。
んでやっぱどことなく歪んでる。

No.3 7点 さとりん 2008/07/30 16:48
イニシエーション・ラブがよかったので、その勢いで購入してみた。
あらすじを読むと、私の好みと全く違ったけど、それなりにスピード感がありラスト付近はハラハラした。
期待はずれの声も多そうだけど、私は満足。

No.2 7点 深夜 2008/05/03 21:03
前半退屈だったが、後半は吸い込まれるように読める。SF設定を生かしたこの真相は確かに特殊で、結構驚いた。ラストの天童の行動は余計な気がするんだが・・・そういうものなのかね?ドラえもん世代には、夢の無い話で辟易する可能性あり。

No.1 5点 ぷねうま 2008/03/22 14:58
イニシエーションラブは胸をはって「これはミステリだ!」と言えるのだがこの作品はSFより。
ただこの作品で登場する殺人事件(?)の犯人(?)は絶対に他作品では出まい。
ラストのあっけなさは割と好き。


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