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[ 本格/新本格 ] 合唱 岬洋介の帰還 岬洋介他 |
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中山七里 | 出版月: 2020年04月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
宝島社 2020年04月 |
宝島社 2021年06月 |
No.1 | 7点 | メルカトル | 2023/06/10 22:49 |
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幼稚園で幼児らを惨殺した直後、自らに覚醒剤を注射した“平成最悪の凶悪犯”仙街不比等。彼の担当検事になった天生は、刑法第39条によって仙街に無罪判決が下ることを恐れ、検事調べで仙街の殺意が立証できないかと苦慮する。しかし、取り調べ中に突如意識を失ってしまい、目を覚ましたとき、目の前には仙街の銃殺死体があった。指紋や硝煙反応が検出され、身に覚えのない殺害容疑で逮捕されてしまう天生。そんな彼を救うため、あの男が帰還する―!!
『BOOK』データベースより。 こういうのを読まされると、やっぱり中山七里とは離れられないなあと思いますね。サブタイトルとなっている岬洋介始め、各シリーズの主役が次々に登場。御子柴礼司、犬養隼人、古手川和也・・・。まるでオールスターの様です。ストーリーは勿論よく練られていて、堅実な文体で読者を魅了します。 ミステリとしては法廷劇がメインとなりますが、それまでのプロセスが見逃せません。やや急ぎ足な感は否めません、それでもこれだけのキャストを揃え乍ら纏まりよく、必要最低限の情報を開示し、それらのピースを巧みに組み立てて事件の真相を白日の下に晒す手腕は大したものでしょう。その見せ方も堂に入っており流石だと思いました。 特に最終章は一気に読めます。誰が探偵役となるのかは伏せますが、とにかく圧巻の一言に尽きます。 |