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[ 社会派 ] カインの傲慢 刑事 犬養隼人シリーズ |
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中山七里 | 出版月: 2020年05月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
KADOKAWA 2020年05月 |
KADOKAWA 2022年06月 |
No.1 | 5点 | HORNET | 2022/10/20 20:34 |
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相変わらず読みやすく、テンポの良さで一気読み。
「平成の切り裂きジャック」事件捜査に携わった犬養が、類似の連続殺人事件の捜査に。今回も臓器移植問題をテーマに、社会的なメッセージも含まれた内容になっている。 しかし中山氏の作品に読み慣れてきたせいか、中盤くらいで「意外な犯人」のあてがつくようになってしまった。今回も見事思っていた通り。そもそもわずかな兆候から真相に迫る嗅覚を持っている犬養が、「どんでん返し」に関わる部分だけ手がかりをスルーしているのが見えてしまう。本作でいうなら、「送襟絞」という柔道技の犯人の手口が見えた時点で、警察関係者に目が向かないはずがないのに、一切そうした描写がなく(むしろ避けて)物語が続けらていることで、作者の目論見に感づいてしまった。 それ以外のドラマ性が強いので面白く読めるが。 |