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[ 本格 ]
黄金の煉瓦
バーサ・クール&ドナルド・ラム
A・A・フェア 出版月: 1960年09月 平均: 5.00点 書評数: 2件

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早川書房
1960年09月

早川書房
1977年09月

No.2 5点 nukkam 2020/04/06 22:10
(ネタバレなしです) 1940年発表のバーサ・クール&ドナルド・ラムシリーズ第3作での本格派推理小説で何と日本人の柔道家が登場して(肉体派とは到底言えない)ドナルドを鍛えるという仰天場面で開始します。この日本人、後半にも顔を出して活躍していますが1941年に太平洋戦争が日米間で勃発することを考えるとタイミング悪ければ本書は出版禁止(良くても大幅修正)になったかもしれませんね。これまでのシリーズ作品では目立たなかったエルシーにも脚光が当たるようになります(バーサの秘書ですが優秀な秘書2人分の仕事ができると評価されてます)。急迫されている娘の秘密を探ろうとするドナルドですが、脅迫者らしき男と接触した直後にその男が殺されます。探偵活動をする一方で警察からは逃げなくてはという難しい立場にたたされたドナルドの周囲には依頼人の敵対的な家族や悪徳弁護士といった怪しい面々が入れ替わり立ち替わりです。前作の「ラム君、奮闘す」(1940年)に比べると物語のテンポがよくて読みやすく、金鉱採掘への投資(詐欺かも?)といった難しそうな問題もリーダビリティーの妨げになってません。解決はもう少し丁寧に説明してほしい気もしますが。

No.1 5点 弾十六 2018/10/31 20:59
クール&ラム 第3話 1940年9月出版
柔道の先生はトカムラ ハシタ(ESGの日本人はいつもちょっと変な名前です)
銃を持った相手にも勝てるって… 東洋の神秘というやつ? ラム君はミスキャストとしか思えないボディガード役。頭の回転と口八丁で難局を逃れるラム君の活躍が楽しめる作品です。今まで愛想が無かったエルシー ブランドも今作では結構喋ります。


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A・A・フェア
2016年12月
The Knife Slipped
1985年12月
ものはためし
平均:5.00 / 書評数:2
1968年01月
未亡人は喪服を着る
平均:5.00 / 書評数:2
1967年01月
罠は餌をほしがる
平均:5.00 / 書評数:2
1964年01月
ぬれ手で粟
平均:5.50 / 書評数:2
1963年01月
釣りおとした大魚
平均:5.00 / 書評数:2
1962年07月
カラスは数をかぞえない
平均:5.00 / 書評数:2
1962年05月
ラム君、奮闘す
平均:4.50 / 書評数:2
1962年01月
おめかけはやめられない
平均:5.00 / 書評数:3
悪銭は身につかない
平均:5.00 / 書評数:2
ひとり者はさびしい
平均:5.50 / 書評数:2
1961年08月
猫は夜中に散歩する
平均:5.50 / 書評数:2
1961年01月
斧でもくらえ
平均:5.50 / 書評数:2
1960年12月
倍額保険
平均:5.50 / 書評数:2
1960年09月
黄金の煉瓦
平均:5.00 / 書評数:2
1960年08月
大当りをあてろ
平均:6.33 / 書評数:3
1960年07月
梟はまばたきしない
平均:7.00 / 書評数:1
蝙蝠は夕方に飛ぶ
平均:6.33 / 書評数:3
1960年01月
うまい汁
平均:6.00 / 書評数:2
1959年06月
嘘から出た死体
平均:6.00 / 書評数:2
1959年01月
笑ってくたばる奴もいる
平均:5.33 / 書評数:3
カウント9
平均:5.67 / 書評数:3
1958年08月
女は待たぬ
平均:6.50 / 書評数:2
1958年02月
曲線美にご用心
平均:5.00 / 書評数:2
1958年01月
スリップに気をつけて
平均:5.50 / 書評数:2
1957年12月
馬鹿者は金曜日に死ぬ
平均:5.00 / 書評数:2
1957年11月
寝室には窓がある
平均:5.00 / 書評数:2
1957年01月
屠所の羊
平均:6.25 / 書評数:4
不明
火中の栗
平均:5.00 / 書評数:2
草は緑ではない
平均:5.50 / 書評数:2