海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
危険な童話
土屋隆夫 出版月: 1961年01月 平均: 6.74点 書評数: 23件

書評を見る採点するジャンル投票


桃源社
1961年01月

講談社
1972年01月

KADOKAWA
1975年10月

光文社
1988年03月

東京創元社
2000年09月

光文社
2002年04月

No.3 6点 makomako 2008/09/26 18:06
犯人はすぐ分かってしまうが犯行がなかなか証明できないお話。童話を使ったトリックでもあるがちょっと苦しいか。メインのトリックは今となっては使えないところもあるが、これが書かれた昭和30年代ならOKだったのだろう。土屋隆夫らしい誠実できちんと考え抜かれた作品となっていると思う。最後は美しく悲しい。子供はこれからどうしていくのだろう。追求した木曽刑事もちょっとやりきれないかも。

No.2 6点 こう 2008/09/15 21:58
 以前読んだときはトリックに感心した記憶がありますが再読で感動が薄れた印象です。
 まず発端の所で容疑者が逮捕されますがいくらなんでもいきなり逮捕されるのはおかしいです。(任意同行ならともかく)また危険を冒してまでの葉書のトリックもはっきりいうと不要ですし、善意の子供を利用するのも危険すぎます。
 月の童話を利用した一連のトリックのつながりは上手く考えられていると改めて思いますが土屋隆夫作品によく見られる理論上はトリック実現可能でも蓋然性、実現性が低いトリックに思いました。
 物悲しいストーリーではありますが今となってはまあまあでしょうか。

No.1 6点 白い風 2008/07/31 20:50
トリック的には楽しめました。
各章冒頭の童話も作品全体を盛り上げる効果もあると思う。
ただラストが私の好みじゃなかったです。
探偵物ならいいけど、刑事物で推理はしたが物証がないでは、ちょっとね。


キーワードから探す
土屋隆夫
2007年11月
人形が死んだ夜
平均:6.33 / 書評数:3
2004年04月
物狂い
平均:6.00 / 書評数:2
2002年03月
聖悪女
平均:5.00 / 書評数:1
1999年06月
ミレイの囚人
平均:7.00 / 書評数:3
1996年06月
華やかな喪服
平均:6.00 / 書評数:1
1994年06月
孤独な殺人者
平均:6.50 / 書評数:2
1993年09月
深夜の法廷
平均:5.00 / 書評数:1
1989年10月
不安な産声
平均:6.30 / 書評数:10
1988年08月
動機と機会
平均:6.00 / 書評数:2
1985年03月
九十九点の犯罪 あなたも探偵士になれる
平均:6.00 / 書評数:2
1983年09月
七歳の告白
平均:7.50 / 書評数:2
1981年05月
妻に捧げる犯罪
平均:5.00 / 書評数:4
1981年04月
泥の文学碑
平均:8.00 / 書評数:1
1980年09月
盲目の鴉
平均:6.00 / 書評数:9
1979年07月
美の犯罪
平均:7.00 / 書評数:1
1976年11月
地獄から来た天使
平均:7.00 / 書評数:1
1976年01月
判事よ自らを裁け
平均:6.00 / 書評数:2
針の誘い
平均:7.55 / 書評数:11
1968年01月
穴の牙
平均:6.00 / 書評数:2
1966年01月
赤の組曲
平均:6.82 / 書評数:11
1963年01月
影の告発
平均:5.69 / 書評数:16
1961年01月
危険な童話
平均:6.74 / 書評数:23
1960年01月
天国は遠すぎる
平均:6.69 / 書評数:13
1958年01月
天狗の面
平均:6.60 / 書評数:15