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[ 本格/新本格 ]
火村英生に捧げる犯罪
作家アリス&火村シリーズ
有栖川有栖 出版月: 2008年09月 平均: 5.92点 書評数: 13件

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文藝春秋
2008年09月

文藝春秋
2011年06月

No.13 6点 虫暮部 2021/03/03 14:07
 「あるいは四風荘殺人事件」。ああいうトリックをああいう距離感で書くのは何かずるい。作中作ではない普通の形(って何て呼べばいいの?)で書いて欲しかった。作中作の欠点を火村が指摘する趣向かと期待したんだけど……。
 「殺風景な部屋」。容疑者の風貌や人となりを勝手に想像する、と言う演出は意味が無いのでは。アリスのその先入観が読者に対する目晦まし(性別誤認とか)になる趣向かと期待したんだけど……。

No.12 5点 ボナンザ 2020/07/24 19:48
仰々しいタイトルの割にあれな真相の表題作を筆頭に、相変わらず肩の力を入れずに読める短編集。

No.11 6点 makomako 2019/06/09 11:25
「鸚鵡返し」や「偽りのペア」のように10ページぐらいの短編から中編といってよい作品まで色々楽しめます。
 作品ごとに違ったシチュエーションで、ほとんどが一発トリック型のお話です。
 私は氏の作品は温かみがどこかに感じられるところが好きなのですが、短編となると本当にトリック一本勝負なので、そういった感触を望むことはあまりできません。
 やっぱり長編がいいなあと思いますが、これはこれで悪くはないでしょう。

No.10 7点 ボンボン 2016/06/21 01:13
色々な形の短いもの8篇なので、まとまった評価はしづらいが、ざっくり言えばファンとしてのんびり楽しめる1冊。(表題の凄さにつられて、「このシリーズで初めて読む1冊」にはしないほうがいいかも。)
基本的にどれも、火村が犯罪者を冷徹に糾弾したりしないし、アリスが人間の深淵を見て哀しくなったりもしないので、人が死んでいるのに謎解きを楽しんだりして少々不謹慎だなあと思うくらい気楽な小噺系。
その中でも「あるいは四風荘殺人事件」と「火村英夫に捧げる犯罪」は特に巧いと思った。
前者は『いかにもある種の本格ミステリ』に対する愛なのか皮肉なのか。作者ならではのオトナな態度と奥ゆかしさが成せる技で絶妙な形に仕上がっている。表題作である後者は、ショートショートの寄せ集めのようなノリで進みながら、ちゃんと見事に落してくれる。アリス本人が事件解決装置になる使われ方が面白い。

No.9 6点 青い車 2016/03/02 15:05
短篇四作プラス掌篇四作という珍しい収録の本。掌篇はどれも短いならではのキレがあるものばかりで、かなり楽しめます。特に『殺風景な部屋』はシンプルながらも印象に残るダイイング・メッセージの解明でお気に入り。次いで『偽りのペア』がユーモラスなオチで好きです。
しかし、残る四つの短篇は個人的にあまりヒットしませんでした。別に水準を大きく下回るものはないのですが、ワクワクさせる表題に期待値が上がりすぎてしまったのかもしれません。強いてベストを挙げるとしたらやはり表題作『火村英生に捧げる犯罪』でしょうか。変な期待値を持たず、軽い気持ちで読めば十分面白い本ではあります。

以下、ショート・ショートを除いた各話の感想です。
①『長い影』 トリック、ロジック、犯行経緯といった要素はしっかり押さえているのですが、期待を上回る新鮮さやエネルギッシュさがないのが残念。
②『あるいは四風荘事件』 亡くなった警察小説の大家が残した本格推理小説のアイディアを読み解く話。これにも「もっと面白くできるだろう」という欲が残ります。推理作家らしいメタ的な視点で謎を解こうとするアリスの姿は面白いです。
③『火村英生に捧げる犯罪』 タイトルからすごい名犯人が出てくるのかと思ったら、他に例を見ないほどの小物っぷり。このことを指摘する人は多かったようで、文庫版あとがきでは作者の通じなかった意図が知れます。犯人の隠された思惑がユニーク。
④『雷雨の庭で』 犯人からはトリックを仕掛けず、アクシデントのような殺人により成立した現場の状況。今ひとつ面白みを欠いた真相です。

No.8 5点 まさむね 2011/12/19 21:31
4つの短編+4つの掌編で構成。
良くも悪くも「無難だなぁ…」という作品が多かったです。その中でも最も印象に残った作品はと問われれば,メタ的要素もあった「あるいは四風荘殺人事件」でしょうか。

No.7 6点 HORNET 2011/01/09 19:46
まあ標準的な出来だと思います。有栖川有栖,火村&有栖コンビが好きで,「長編を読むにはちょっと時間が・・・」「パワーが・・・」というときには構えずに気楽に読める短編集になるでしょう。表題作が設定的にはよかったです。

No.6 5点 2010/11/09 15:27
表題作は、名前負けしている作品だと思いました。大きな事件なのかなと思いきや、作中で触れられている事件も大したものではなく、真相が分かった途端拍子抜けしてしまいました。
ですが、その他のケータイで配信された短編はキレが良く、楽しめたので評価はまぁまぁということで。

No.5 6点 なの 2009/03/13 20:50
軽いですね、壮絶に
落語と言うか、推理クイズと言うか・・・
しかしいつも思うんですが、変な准教授とミステリ作家が事件にしゃしゃり出て来たら、
殴り飛ばしたくなりますよね、関係者は
こいつら、事件をゲームとしか思ってないし

No.4 5点 こう 2009/02/07 23:58
 まあ無難な短編集だと思います。軽い作品も多いですがオーソドックスなミステリを意識した作品群だと思います。
 「殺風景な部屋」はダイイングメッセージのバリエーションですが相変わらずこの作者もクイーン同様ダイイングメッセージにとらわれているなあと思いました。従来の作品より短いのでさっと読めますし話の落ちとしては従来のより悪くないかもしれません。
 他作品もまあまあでしたが純粋なパズラー作品というより落語の落ちか小噺の様な作品が多いのでたまにはがちがちのパズラー短編集を期待したいです。

No.3 6点 白い風 2008/12/25 00:15
数ページしかない作品もあり、軽い作品が多かったですね。
作品的には題名作品よりも「あるいは四風荘殺人事件」が印象に残ったかな。
話自体の構成はすぐ判ったけど、なかの犯人がちょっと不意をつかれた感じを受けました。

No.2 7点 vivi 2008/11/27 17:51
携帯サイトで配信された非常に短い掌編もあるので、
タイトル数は多いけれど、軽いものも多かったです。
でも、その作品が非常にバラエティに富んでいて、
キャラクターのファンも満足できたんじゃないでしょうか。

表題作が、やっぱり面白かったですね。
一番ロジカルで、物語的にも盛り上がりました。

No.1 7点 おしょわ 2008/10/12 17:42
短編、掌編あわせて8編、出来不出来にバラつきはありますが全体的には楽しめました。
表題作と「殺風景な部屋」はパズラーっぽくて良いです。


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