home

ミステリの祭典

login
シーマスターさんの登録情報
平均点:5.94点 書評数:278件

プロフィール| 書評

No.238 6点 新月譚
貫井徳郎
(2012/04/24 23:04登録)
う~ん、何と言ったらいいのか・・・読後ため息が出てしまいそうな粘着質の作品。

現時点でAmazonにはお二方の感想が寄せられ、お二人ともほぼ絶賛されている。それはよく解かるし、それだけの評価を受けてもおかしくない内容を有する作品だとも思う。

しかし、自分は長いプロローグを「きっと凄い本編のための念入りな仕込み」と思いながら読み、本編に入ってからは「いつか圧倒的なリーダビリティ・・・(貫井作品ならではの)目と指がページに引っ張られる展開になるはずだ。その香りがする」と信じながら読み進めたが、結局最後まで自分がページを引っ張らなければならない作品だった。要するに自分の感性にはあまり合わなかったというより言がない。

伝説の女性作家の半生、いやほぼ全人生を完全に描き切った力作であり、作家の実態、苦悩をリアルに丹念に書き連ね、作者自身の小説論を惜しげなく晒し、何より多くの読者の恋愛観を変えるかもしれないとすら思われる情念的な恋愛小説であることは間違いないだろう。
ただ個人的には全体を通して、主人公の心理描写のくどさが重かったし、途中のストーリー展開がクドクドダラダラの繰り返しという面も少なからず感じてしまった。
本編のラストは整った着地を見せるが、途中の登場人物達のだれか(少なくともアノ人)が終盤に何か影響をもたらしてくるのかと思っていたのに・・・そしてエピローグは・・・

読み終わった直後に作者の奥様・・・そう、加納朋子さんの顔写真を初めてネット検索した。


No.237 6点 サクリファイス
近藤史恵
(2012/04/16 21:37登録)
文字通り疾走感あふれるスポーツヒューマンドラマ・ミステリー風味。(読んでいるだけで大腿四頭筋が痛くなり息切れしそうな気分になることも)

自転車ロードレースが単なる走力を競うスポーツではなく、様々な駆け引きや暗黙の掟を内包する団体競技であることは漠然とは知っていたが、本書を読んで大分具体的にそのアウトラインを掴むことができた。

非常に面白い競技だと思うし、欧州ではサッカーに次ぐ人気を博しているというのもよく解かる。ゲーム好きな(?)日本人にも受けると思うが如何せん我が国はこの種目が普及拡大するには国土環境の適性に乏しい・・・・・のだろうか。(それだけではないと思うが)


で、本作品に対する感想は・・・読み物としては上述のとおり十分面白い。しかし本作のキモ(肝だよ)・・ミステリ要素であり感動要素・・は自分にとっては作者の「空振り」あるいは「勇み足」でしかなかった。
狙いは解かるがこれは受け入れられない。あれほど常軌を逸脱した行動を理解し受容するにしては「その人物」の人間描写があまりにも少なすぎる。これでは頭のネジがどこか緩んだヒロイストの発作的な愚行としか思えない。あれをアクセプトしろと言うのなら彼と彼らの人生、人生観、信念、信条、相互関係についてあと数百ページは必要だろう。と感じた。


No.236 7点 リピート
乾くるみ
(2012/04/10 23:24登録)
予想以上の力作。

前半の『説明』は確かに冗長の感もあるが、これは安っぽくない小説として非現実を現実に融入させるのに不可欠な理屈武装の分量だと思うし、貴志祐介ばりの理論付けはさすが理系出身作家という状況設定の根芯の強さも感じた。
そして後半の連続殺人の真相・・・「このためのこの設定だったのか」と唸らされる前例のない見事な反転トリックだと思う。その単純性ゆえに「やられた感」が大きい。

ラストはもう少し何とかしてほしかったが、まぁこれはこれ以上どうしようもないかな・・・とも思う。


No.235 6点 花まんま
朱川湊人
(2012/04/03 20:35登録)
久々にアマゾンの「おすすめ商品」で見つけた未読の作家の作品なので脊髄反射で1クリ。しかし読み終わってみるとなぜコレが自分への「おすすめ」に入っていたのか摩訶不思議。(荻原浩の「千年樹」辺りの絡みかな?)


舞台は昭和四十年代の大阪の下町。全て小学生が主人公のノスタルジックなファンタジー短編集。

・「トカビの夜」・・ちょっと胸が痛み、ちょっとホッとするけど・・・・恵まれない子供達が本当に笑顔でいられることを心から願うばかり。
・「妖精生物」・・う~ん、何というか・・結構深い。
・「摩訶不思議」・・摩訶不思議。
・「花まんま」・・書き方によっては自分の涙腺など容易く破壊してしまう物語になりそうだが、あえてお涙頂戴節メインにしないところにこの作者の芯の太さを見たような気がした。
・「送りん婆」・・これも不思議な話だが結局『人は最後の一分一秒までが、かけがいのない人生なのです。』が作者のメッセージなのだろう。か。
・「凍蝶」・・これも微妙にビミョー、切ないと言えば切ない。

以上六編、文学素養の乏しい自分には全て何とも表現し難い読後感。直木賞受賞作。


No.234 6点 時鐘館の殺人
今邑彩
(2012/03/26 22:46登録)
作者の第一短編集・・・・ですよね?

本書の読了により、現在までの今邑氏の短編集を読破したのではないかと思うが、図らずも刊行順序にほぼ逆行する形で読み進めてしまったようだ。で、感じたのはこの人は初期の頃の方が口語的でユーモアに富んだ文体だったんだなあ、読み様によっては最近のものより余裕を感じさせる・・・という普通の作家の文体の変遷とは逆ではないかなぁという曲者作家ぶり。
それはともかく本書の感想をちょこっと述べさせて頂くと・・・

・「生ける屍の殺人」・・謎の提示は魅力的だが、小説としてアンフェアではないかという気もする。まぁ「らしい」話。 山口雅也氏の作品とは無関係。
・「黒白の反転」「隣の殺人」「あの子はだあれ」「恋人よ」・・・それぞれ反転モノとして読ませてくれる。(「隣の殺人」と「恋人よ」は大体見えてしまったが)
・「時鐘館の殺人」・・綾辻行人氏の作品と同じ読み方のタイトルだが内容は(時計がたくさんある館での殺人という共通項以外)無関係。今邑彩が出版社から依頼された犯人当てクイズ小説、という設定。私は(雰囲気からカスリましたが)論拠などは全く分かりませんでした。なかなか凝っているし遊び心もタップリ。
エピローグの一節(地の文)からの抜粋・・・『大体、本格物の愛読者なんて暇だけは腐るほどあるという人種が多い。・・(中略)・・読むのは学生か失業者か病人である。』


パッと思い浮かんだ個人的な彩ちゃん短編ベスト3
 ①おまえが犯人だ(「つきまとわれて」に収録)
 ②ささやく鏡(「よもつひらさか」に収録)
 ③時鐘館の殺人(本書の表題作)


No.233 6点 鋏の記憶
今邑彩
(2012/03/21 22:18登録)
サイコメトリー(物に触るとその所有者の風貌や記憶や感情をある程度感受できる超常能力)を有する女子高生が主人公の連作短編集。
八十ページ前後の比較的長めの短編が四作収録されている。
しかし、どの作品もその長さの必然性は感じられず、読みながら「もっとサッサと進めろよ」という感も・・・

・「三時十分の死」・・ネタはちょっと机上っぽい印象だが、女性作家ならでは、いや今邑氏ならではの展開が印象深い。
・「鋏の記憶」・・そこまで根詰めて三十年前の、自分達と何の関係もない人の死の真相を追求する心情が解からないし、(まぁそれは主人公のためとしても)その真相には全く納得できない。納豆食っても納得できない。しかしラストは・・・こういうのは理屈抜きで割と好き。
・「弁当箱は知っている」・・畏怖と哀愁。(if&ice you)
・「猫の恩返し」・・まぁなんというか、そのネタでしたか。(今日も関連のニュースが少しありましたね)

今まで読んだ今邑さんの短編(殆ど本書より後の作品)は概ねシャープでドライな印象だったが、先述のとおり本書の各話は結構「無駄口」が多かったような・・・引き伸ばしではないと思うが。


No.232 6点 盗まれて
今邑彩
(2012/03/13 22:33登録)
今邑氏らしい、リーダビリティとツイストを兼ね備えた短編集。

まぁ、こういう系統の話(特に作者自身の他の短編集)を読み慣れていると大方途中で捻り先は見えてしまうが、後半の作品では家族、特に親子の情の描写においてミステリーの枠に収まらないものがある。

ところで、表題作の最後から四行目・・・『ははあ。そういうことだったのか。』・・・どういうことだったのかよく解かりませんでした。どなたか解説していただけないでしょうか。


No.231 5点 クレイジー・クレーマー
黒田研二
(2012/03/06 22:04登録)
確かに驚くべきミステリーではある。
しかしさすがにコレはちょっとねー

ざっと見直してみても伏線もきちんと張り巡らされているようだし、「アンフェア」という批判もかわせる緻密さを備えた構成にもなっているようだ。多分。

しかし結局○○で片付けてしまう話の読後感は、下の方が仰るとおり「やられた爽快感」とは程遠い。


No.230 6点 少女
湊かなえ
(2012/03/03 23:57登録)
う~ん、そうきたか・・・

「偶然多すぎ」というご感想もごもっとも。まぁミステリーというより純粋に「仕掛け」を楽しむ娯楽小説として読めばなかなかではないかと。リーダビリティも高く短時間で読めてしまうし。

二人の女子高生の歪んだ心理を描いていく二交代の物語が、二等辺三角形の底角BとCから頂角Aに向かって進み、合流後にオープンにされるトリック、そして終盤の怒涛の連鎖・・・・うん、個人的には悪くない。
しかし、この「因果応報」は・・・神の裁きか悪魔の業か、それとも私刑そのものか。


No.229 6点 永遠の館の殺人
黒田研二
(2012/02/29 21:26登録)
二階堂黎人との合作。
Killer X シリーズ第三弾。一応完結編らしい。

今日は四年に1度の二月29日。しかしそんな事はこの作品とは何の関係もない。
しかし結構雪が降りましたね。雪といえばこのシリーズ。スキー大スキ研二と黎人。(戯言シリーズかっ)


今まで同様凝った仕掛けモノだが、今回はちょっと「ムリ感」が大きかった印象。伏線の仕込み方もエレガントではないし、殺人シーンと最後の説明にも解離があるし。

Killer X シリーズ三部作、いや愛川晶と二階堂の合作「白銀荘の殺人鬼」も明らかに同系統の作品(たぶん最も本作との関連が強い)なので合わせて、この「二階堂黎人プロデュース・合作雪山ミステリー四部作」・・・それぞれ独立したミステリーとして楽しめるが、全部読むなら本作は最後に回した方がいいだろう。


No.228 7点 千年岳の殺人鬼
黒田研二
(2012/02/21 22:41登録)
二階堂黎人との合作。
Killer X シリーズ第二弾・・・・と読み始めてから知る。

犯人は分からなかったけど、確かにメイントリックは(こういうのを読んだことがあれば)割と分かりやすい。
またズルやムリもあるし超常現象も残るが、硬いことを言わなければ不可思議性の辻褄合わせの完成度は高い方だと思う。何より(このシリーズの特徴、というより狙いだと思うが)凝りまくりの伏線や仕掛け三昧などミステリの遊び心が満載で楽しめる。
動機なんかどうでもいい。(ことにしておく)

ネタバレ追記




アレらは「あだな」ではなく、それぞれの一般的な○称です。


No.227 6点 白銀荘の殺人鬼
愛川晶
(2012/02/08 22:20登録)
二階堂黎人との合作。
ガチガチのサイコミステリー。
日本列島が最強寒波に席捲されていた頃に読み始めたので、本書の「猛吹雪の山荘」という設定に結構リアルな情感をもって臨むことができた。

トリックの一つ(多分メイン)は早々に分かってしまったが、さすがにこの二人、一筋縄や二筋縄ではいかない。いろいろと凝っていて楽しめる。
ただこの手のミステリーは「少々無理があっても派手にやる」ことに異論はないが、事件のオリジンはもう少しきちんとして欲しかった。その辺はミステリーの読後感にも少なからず影響すると思うので。

ところで「合作」ってどういう創作活動になるんだろう。
二人でべったりくっついてあれこれ話し合いながら書いていくのかな?(まさかね) 
粗筋とネタを決めた上でかわりばんこに書いていくのかな?(にしちゃあ文体の統一性に問題なさすぎ)


No.226 1点 王様ゲーム
金沢伸明
(2012/01/25 20:27登録)
今まで読んだ活字出版物の中でこれほど読み心地が悪阻な媒体は殆ど記憶にない。3分の2ほど読んだところで限界に達し最後の5ページへワープ。

サバイバルホラーの額面だけで続刊も一緒に買ってしまった自分の馬鹿さ加減を呪いながら、二冊まとめて極刑に処した。


No.225 6点 THE QUIZ
椙本孝思
(2012/01/21 00:04登録)
いやはや・・・・・
リアリティをシャットアウトしたクローズド・サバイバルゲーム、薄っぺらくて読みやすいストーリー、意外なラスト・・・・
好みだなぁ
この真相は(メルカトルさんが仰るように前例があるのかもしれないが)微塵も思い浮かばなかった。

欲を言えば・・・フィジカルなグロさはそこそこ出ているが・・・究極下の人間のエゴや心理戦、騙し合いなどをもっとたくさん、もっと生臭く描いてほしかった。


No.224 6点 奇面館の殺人
綾辻行人
(2012/01/17 20:31登録)
ひっさびさの本家館シリーズ、個人的には黒猫館以来の感。
で、西暦二千二桁代にもなっての今更ながらの「仮面モノ」(設定は1993年というのがまた上手い)・・・どう料理してくれるのかと思いきや・・・確かにこんな仮面モノはなかっただろう、というより既存の仮面モノのイメージを巧く利用しているといってもいい。

雰囲気も懐かしい「あの」館シリーズ・・・・・どちらかというと水車館や迷路館に近い感じを覚えるが、(あとがきにも書かれているように)物々しさ、おどろおどろしさはそれらに比較すると明らかに薄いアトモスフィアになっている。(これもあとがきに書かれているとおり)作者も大人になりすぎちゃったかなぁという感も。

ミステリ的には、謎の形はとてもソリッドでパズラー心をくすぐられるものだが、推理過程は若干?な部分も・・・相変わらず細かい伏線を多用した上で、一見緻密な論理で詰めているようにも思えるが、よく吟味すると鹿谷の(確固たる論拠の乏しい)推測や単なるひらめきを積み重ねた部分も少なくない考証の上の解答、という印象は拭えず、ミステリ三昧さんの仰るとおり自分もロジックの緩さは気になりましたね。それでもトータルとしては館シリーズの阿部怜二といったところか。

まぁ何だかんだ言っても、やっぱ「館」は新本格王道の香りに溢れていていいなぁ。 綾辻さん、あと一作と言わずに。


No.223 7点 Another
綾辻行人
(2012/01/17 20:22登録)
前半は暗黒館が思い出される「思わせぶりなダラダラ展開」に少々辟易したし、作者が思いついたトリックやロジックを生かすためのルールが支配する非現実設定・・・という西澤や山口の作品でよく見られるパターンもあまり好きではないが、メイントリックには綾辻作品の醍醐味とも言える驚きを味わえたし、終わってみれば結構物語に浸れたなーという余韻も味わえたのでトータルとしては丸。

しかし・・・・・こんな学校、これだけの死亡実績、いくら黙ってても忽ち全国的にスポットライトを浴びちゃうってw
それに当事者になったら絶対逃げ出すってw
学校側は何を考えてんだかw

ところでこの作品、アニメでテレビ放映中らしいが・・・・・・?????


No.222 7点 輝く夜
百田尚樹
(2011/12/21 23:24登録)
「永遠の0」の作者が贈る、聖夜の奇蹟を描いたファンタジー短編集。

最終話以外は、恵まれているとは言えない独身女性が主人公の恋愛メインのストーリーだが、その骨格は全て子供向けのメルヘン以外の何物でもない。が・・・・

・『魔法の万年筆』・・う~ん、くるなぁ。だけどこんな男、ぜってぇいないよね。
・『猫』・・こんな男、もっといない・・と思い・・
・『ケーキ』・・愛とは何か、幸せとは何なのか。
・『タクシー』・・どうまとめるのかと思いきや
・『サンタクロース』・・主よ、人の望みの喜びよ

確かに全ておとぎ話だが、懸命に生きる心優しき子羊たちに幸を与え給へ、と仄かに清らかで暖かい気持ちにさせてくれる、作者から大人たちへのクリスマス・プレゼント。


No.221 6点 ちょいな人々
荻原浩
(2011/12/21 23:17登録)
引き続き小市民たちの俗物ぶりとペーソスをユーモラスに描いた短編集。

個人的に面白かったのは「犬猫語完全翻訳機」と「正直メール」の2連続新製品物語。


この人の本は多くの読書好きの守備範囲の重合部に近い位置にあると思われるものが少なくなく、
「何か読みやすくて面白い本ない?」と訊かれた時、
「旅行や出張に何か手軽な本持っていきたいなー」という時、
この作者の作品をチョイスすれば外す確率はそこそこに抑えられるのではないだろうか。保証の限りではないが。


No.220 4点 クリスマス・テロル invisible×inventor
佐藤友哉
(2011/12/13 20:57登録)
これはちょっと

メイントリックはパクリ以外の何物でもなく、それを公言したところで評価が上がるはずもない。
また本書の注目ポイントとされる終章以下がノベルスと文庫でかなり変わっているのもどうなんだろう。
自分のように文庫を読んだ場合は下のNo.1やNo.2の方とは明らかに違う感想を抱くことになる。
それに、そんなに衝撃的ですかねー。(どんなにひどい小説でも本当に衝撃を味わえたら個人的には合格だが)

唯一感心できるのは作者の思惑どおり、自分がテロルに嵌まって本書を買って読んでしまったことだろう。

この作者の他の作品を読む機会は当分ないように思う。


No.219 6点 さよなら、そしてこんにちは
荻原浩
(2011/11/30 22:36登録)
さらっと読ませる「軽い笑いと少しのホロリ感あるいは脱力感」の短編集。
さらっと書いているように見えるが、いろいろな世界・・・葬儀屋、スーパーマーケット、イタリアの家庭料理等々についてかなり詳しい描写がなされている。一つならともかく多種多様の業界内部の詳情を背景にした物語を惜しげもなく短編でホイホイと書き放つ・・・こういうところがこの人や奥田英郎は本当に凄いと思う。まぁ二人とも広告代理店勤務とコピーライターを経ている、というのが大きいんだろうけどね。


個人的なベストは「ビューティフルライフ」・・・一番笑えた。まとめはベタだが。
次が最終話の「長福寺のメリークリスマス」・・・二番目に笑えた。この話の主人公のビジュアルイメージ、これは海老蔵さんでキマリ・・ではないですかね?

278中の書評を表示しています 41 - 60