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ミステリの祭典

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輝く夜
旧題『聖夜の贈り物』

作家 百田尚樹
出版日2007年11月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 5点 makomako
(2012/02/19 09:10登録)
 短編で読みやすく、あっという間に読んでしまった。どの作品も悪くはないが、ことにすばらしいということもなかった。この程度のことなら自分でも思いつくのではといった感じ。まあ時間が余ったときの暇つぶしにはよさそう。
 あとがきを読むと作者は「ボックス!」を途中で中断してまでも書きたかったとのことだが、私には「ボックス!」のほうがはるかによかった。

No.2 7点 メルカトル
(2011/12/22 22:21登録)
どこかしら不幸や不運を抱えた女性たちの、聖夜に訪れる一夜限りの奇蹟の物語を描いた短編集。
どの作品も非常にコンパクトにまとめられているが、内容は充実しており、中身がぎゅっと詰まった大人のためのメルヘンである。
心洗われるような、心が温まるような、そんな作品が目白押しで大変好感が持てる。
読んで良かったなあと実感できる、何度も読み返したくなるような作品集だと思う。
個人的にお気に入りは『猫』と『ケーキ』の2作、思わず落涙する事間違いなしの佳作に仕上がっている。

No.1 7点 シーマスター
(2011/12/21 23:24登録)
「永遠の0」の作者が贈る、聖夜の奇蹟を描いたファンタジー短編集。

最終話以外は、恵まれているとは言えない独身女性が主人公の恋愛メインのストーリーだが、その骨格は全て子供向けのメルヘン以外の何物でもない。が・・・・

・『魔法の万年筆』・・う~ん、くるなぁ。だけどこんな男、ぜってぇいないよね。
・『猫』・・こんな男、もっといない・・と思い・・
・『ケーキ』・・愛とは何か、幸せとは何なのか。
・『タクシー』・・どうまとめるのかと思いきや
・『サンタクロース』・・主よ、人の望みの喜びよ

確かに全ておとぎ話だが、懸命に生きる心優しき子羊たちに幸を与え給へ、と仄かに清らかで暖かい気持ちにさせてくれる、作者から大人たちへのクリスマス・プレゼント。

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