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ミステリの祭典

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クリスマス・テロル invisible×inventor

作家 佐藤友哉
出版日2002年08月
平均点5.25点
書評数8人

No.8 5点 メルカトル
(2019/08/14 22:45登録)
そこで出会った青年から冬子はある男の「監視」を依頼される。密室状態の岬の小屋に完璧にひきこもり、ノートパソコンに向かって黙々と作業をつづける男。その男の「監視」をひたすら続ける冬子。双眼鏡越しの「見る」×「見られる」関係が逆転するとき、一瞬で世界は崩壊する!「書く」ことの孤独と不安を描ききった問題作中の問題作。
『BOOK』データベースより。

これが例の密室本の一冊だったとは読み終えるまで知りませんでした。知っていたら読まなかったと云うとそうでもないですが。
物語自体は面白かったですよ、なかなかの書きっぷりも良いですしね。一体どう収拾を付けるのか不思議なほどの謎は非常に魅力的で、これが合理的に解決されたらさぞ傑作になったのにと思います。そう、トリックがあまりにもショボいんですよ。しかも丸パクリではねえ、納得できません。


【ネタバレ】


終章が問題になったノベルス版、リアルタイムでこれを読んだ方はさぞかし驚かれたことと思います。しかし、その後に出た文庫版を読了した我々はその後の佐藤友哉という作家を知っていますので、何も感慨を抱くことはできません。己の置かれている立場をネタに「テロル」を仕掛けたのは成功に終わったようですが、それが作家のあるべき姿だったとはとても言えないですね。まあ、そういう本の売り方もあるという、禁断の手法。それで復活したから良いじゃないかとも言えますが、姑息ですね。
でも、自ら書いた解説は面白かったです正直。
評価が割れているのも納得の出来でした。

No.7 3点 ijoema
(2019/02/13 16:44登録)
気分

No.6 4点 シーマスター
(2011/12/13 20:57登録)
これはちょっと

メイントリックはパクリ以外の何物でもなく、それを公言したところで評価が上がるはずもない。
また本書の注目ポイントとされる終章以下がノベルスと文庫でかなり変わっているのもどうなんだろう。
自分のように文庫を読んだ場合は下のNo.1やNo.2の方とは明らかに違う感想を抱くことになる。
それに、そんなに衝撃的ですかねー。(どんなにひどい小説でも本当に衝撃を味わえたら個人的には合格だが)

唯一感心できるのは作者の思惑どおり、自分がテロルに嵌まって本書を買って読んでしまったことだろう。

この作者の他の作品を読む機会は当分ないように思う。

No.5 6点 深夜
(2008/05/04 19:22登録)
ラスト、凄すぎ!インパクト特大。ミステリーじゃないけど。

No.4 9点 深草
(2003/04/22 14:32登録)
最後の章がびっくりする内容なので、そこだけで評価されているのが残念です。
今までの作品と違って、わかりやすいからもっと評価されてもいいはず。

No.3 2点 これはちょっと
(2002/10/27 21:19登録)
衝撃的なラストと言えばそうなるかもしれませんが、これはプロの作品としてはどうでしょう?
同人誌じゃないんだからしっかりせぇよと言いたい

No.2 8点 空瑠
(2002/10/07 16:56登録)
氏の作品はよく壊れた人物が登場すると聞く。そして、本書でも確かに壊れているにはいるのではあるが、とりたてて指摘するほどではないと思う。むしろほのぼのしていて楽しかった。書き続けて欲しい。

No.1 5点 けるる
(2002/08/26 04:02登録)
正直、何点にすればいいのかが難点。
10と1の間くらいということでこの点数。
ほんとなのかなあ。やめんのかなあ。
そのうち、凄い傑作を生み出しそうな人として注目してはいたんだけどなあ。
途中から、もしかしてもしかしてとは感じたけれど、ホントにそんな結末だとは思わなかった。
やめないでほしいなあ。

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