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ミステリの祭典

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sophiaさんの登録情報
平均点:6.92点 書評数:384件

プロフィール| 書評

No.24 8点 半落ち
横山秀夫
(2005/01/14 02:25登録)
警察や検察、裁判所、マスコミ等の内幕に関心があるので、
全部見せてくれたこの作品は大変お得でした。
隠していた歌舞伎町行きの真相も感涙ものですが、
それをより際立たせる構成が白眉ですね。
保身やメンツを超越した人間愛、それがこの作品のテーマでしょう。


No.23 5点 GOTH リストカット事件
乙一
(2005/01/10 17:58登録)
このミス2位ということで期待して読みましたが、特に目新しさは感じられませんでした。ミステリー初心者のうちに読めばもう少し楽しめたのでしょうか。「犬」のあまりにも無理がある叙述トリックと「記憶」のあまりにも読めすぎるオチ、この2つが大きな減点対象となりました。特に「犬」の叙述トリックは絶対にやっちゃ駄目なやつでしょう。それから文章がどうしてもラノベレベルなので、そこは割り切りが必要です。


No.22 9点 葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
(2005/01/05 05:03登録)
読者の錯誤を誘発する伏線が目白押しです。タイトルも何となく付けたのかと思っていたら、重要な意味があったんですね。ちょっと強引な叙述トリックではありますが、綺麗に収束させてくれたのでこの点数です。個人的に一番効いたON対決の伏線のインパクトが年を経るごとに薄れていくのが残念ではありますが。


No.21 6点 99%の誘拐
岡嶋二人
(2004/10/10 03:26登録)
過去の誘拐事件の真相が明らかにされて以降は物語に対する興味が薄れてしまいました。
作者も収束に困ったような印象を受けます。
日記の虫食い部分にもっと重要な意味があると思っていたのですが。


No.20 5点 宿命
東野圭吾
(2004/10/01 01:10登録)
う〜ん、読んでから1年くらいしか経ってないんですが、
主要人物2人が○○だったということ以外何も思い出せない作品ですね。


No.19 4点 どちらかが彼女を殺した
東野圭吾
(2004/09/23 22:15登録)
思いっきりネタバレします

犯人を特定する根拠が説得力に乏しいです。薬袋が○手で破られていたから○利きの人間が犯人であるとどうして言えるのでしょうか。偽装工作の可能性が排除できないと思うのですが。結局この作品のテーマは「作者の用意した答えは何か」であって、なぜ読者が作者の意図を斟酌しないといけないのかという釈然としない思いでいっぱいです。さらに文庫版では難易度を上げるためにとある描写を伏せたそうですが、そのような方向からの推理は作品世界から逸脱してしまっていて好きではありません。


No.18 4点 片想い
東野圭吾
(2004/09/06 15:14登録)
何を描きたかったのかよく分からない作品。
正直言ってミステリーとしても物語としてもつまらない。
ハッピーエンド風にまとめてあるが、美月は男と女の狭間で揺れ動いている存在とのことなので、○○○と結ばれることが真の幸せとも言い切れないと感じてしまう。


No.17 5点 確率2/2の死
島田荘司
(2004/08/26 19:44登録)
単独で長編として出すほどの作品ではない。
「展望塔の殺人」にでも収録すればよかったのでは・・・


No.16 7点 頼子のために
法月綸太郎
(2004/08/02 02:47登録)
結局この父親と母親はいつまでも男と女であって、
どちらも頼子の親にはなれなかったということでしょうかね。
母親が事故に遭って半身不随になった原因は確かに頼子にあるのでしょうが、
道路に飛び出した原動力は頼子に対する愛ではなかったのでしょうか?


No.15 7点 火車
宮部みゆき
(2004/07/05 19:58登録)
これはオールタイムベスト的なものでは必ず上位に入る作品ですね。
「関根彰子は世間一般のカード破産者とは違う」というのが担当弁護士の見解でしたが、どう考えても彼女自身のだらしなさが招いた事態だと思いました。
中盤の、本間刑事が関係者に聞き込んで各地を回る描写が延々と続くところが少々退屈でした。
でも終盤の展開は十分にスリリングでした。


No.14 5点 眩暈
島田荘司
(2004/06/29 04:38登録)
グダグダですね。
衒学趣味に走った序盤。
謎の構築のために安易に畸形児を持ち出す神経。
あからさまなミスリードのためだけに登場する謎の人物。
そして何より・・・普通マンションの住人が気付くでしょ!
御手洗シリーズの中では一番駄目な作品だと思います。


No.13 6点 御手洗潔のダンス
島田荘司
(2004/05/10 02:24登録)
「御手洗潔の挨拶」より面白かったと思う。
特に「ある騎士の物語」がよかった。
トリックよりも御手洗の台詞に・・・


No.12 5点 放課後
東野圭吾
(2004/05/07 15:34登録)
カムフラージュのために起こした事件がリスク高すぎる。
ラストの主人公の奥さんの行動も理解できません。


No.11 4点 黒い仏
殊能将之
(2004/04/12 16:09登録)
真面目に読んで損しました。
ホークスファンなので「ラジオが壊れた」の下りは笑えましたが(笑)
そこだけ。


No.10 4点 回廊亭の殺人
東野圭吾
(2004/04/04 22:19登録)
アンフェアでしょう・・・


No.9 6点 毒笑小説
東野圭吾
(2004/04/03 10:10登録)
「手作りマダム」「ホームアローンじいさん」「花婿人形」はひねりが足りずガッカリ。
「つぐない」も「変身」の焼き直しのような話。
面白かったのは「エンジェル」「女流作家」ぐらいか。
期待してただけに残念。


No.8 6点 怪笑小説
東野圭吾
(2004/03/25 00:02登録)
笑えたのは「しかばね台分譲住宅」ぐらいかな。
「一徹おやじ」はどこかで聞いたような話。
「超たぬき理論」もオチが読めた。
「動物家族」に至っては陰鬱なだけ。
「毒笑小説」に期待します。


No.7 5点 むかし僕が死んだ家
東野圭吾
(2004/02/22 21:43登録)
読者の錯誤を誘発する泣き声の擬声語が少々きつい。
最後の話のまとめ方もお座なりな印象。
作者がただ読者を騙したかっただけという感じがして、「物語を読んだ」という気分にあまりならなかったですね。
主人公の名前が明らかにされないことに、物語上何か重要な意味があると思っていたのですが・・・
「この主人公はあなた自身でもあるのですよ」という作者のメッセージなのでしょうか。


No.6 10点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2004/02/03 22:01登録)
島田荘司の最高傑作と言っても過言ではないのではないでしょうか。過去の事件を犯人や列車の乗務員など複数の視点から語らせることによって、謎を立体的に浮き上がらせる手法が巧みです。ただ、吉敷刑事が犯人に肩入れしすぎな気もします。大戦中の強制連行は確かに同情すべき点ですが、犯人の罪は罪として分けて考える必要があるのではないでしょうか。被害者の桜井佳子についても、殺されるほどのことはなかったかと思います。それから、著者の日本の司法に対する思想を登場人物の口からちょいちょい語らせているのが若干鬱陶しくもありますが、まあいいです(笑)


No.5 6点 変身
東野圭吾
(2004/01/27 23:52登録)
可もなく不可もなく。
映画も観ましたが、こちらはびっくりするぐらい酷かったです。

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