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ミステリの祭典

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ごんべさんの登録情報
平均点:6.73点 書評数:49件

プロフィール| 書評

No.29 7点 QED 六歌仙の暗号
高田崇史
(2003/07/31 09:14登録)
基本的に高橋克彦氏や井沢元彦氏の歴史ミステリモノが結構好きだったので、この作品も楽しめました。
ただこういうものにありがちの「歴史ミステリの解釈」は素晴らしいのに「現代ミステリ」がイマイチと言うパターンであったのが残念。
「六歌仙」=「七福神」、そして「古今和歌集の意味付け」などの解釈は果たして学会的に認められるくらいの物なんだろうか?


No.28 4点 火天風神
若竹七海
(2003/07/23 17:08登録)
ものすごく読むのが辛かった、と言うのが正直な感想。
「近年稀に見る大型台風の所為で、外界と隔絶された三浦半島のリゾートマンションに集まるべくして集まってきた登場人物たち」というのは非常に面白い設定であるはずなのに(文庫のあらすじでかなり期待していたのも事実)、ミステリと言うには何となく薄く感じてしまいました。
登場人物たちの誰一人に対しても感情移入ができなかった
のが原因でしょう。
説得力が希薄だったんですよね、物語の全てにおいて…


No.27 8点 盗聴
真保裕一
(2003/07/18 20:22登録)
表題作は長篇になれば良いのに…
ホワイトアウトとの繋がりもわかるけど、この路線の別作品を望みます。
短編でもスリリングでよかった。
物足りないと言うより、もう少し欲しいと言う渇望感を催させると言う作品群であったという点でこの点をいれました。


No.26 8点 冤罪者
折原一
(2003/07/18 20:18登録)
一番最初に読んだ折原作品。
叙述ミステリとはこういうものかと、読後感心する事しきりでした。
だから、この点です。


No.25 7点 どちらかが彼女を殺した
東野圭吾
(2003/07/18 18:13登録)
やはり解説を読まなければ、自分の解答に自信がなかったですね。
いや、今でも自信があるかといわれれば…
だからYahoo!とかで「どちらかが彼女を殺した」とキーワード検索してみて、ネタバレサイトでさらに確認する始末。
こういう場合はきちんとした解答を欲しいと思うのは私だけ?


No.24 6点 QED 百人一首の呪
高田崇史
(2003/07/18 15:05登録)
こう言うテーマでは読みやすさ(文章全体でなく、謎解きに関しても)が大切だと思います。
決して学術書ではないのだから…
ちょっと、解り難かったかな…
井沢元彦氏の方がそう言う点ではうまいと思います。
でも、キャラクターが微妙に記憶に残るので、続編(と言うか他の謎)を読みたくなりましたね。


No.23 6点 R.P.G.
宮部みゆき
(2003/07/18 15:01登録)
実はこの作品が初の宮部作品でした。
話題の作家と言う事で結構控えていたのですが…
でもものすごく読みやすくて、以後宮部作品を結構(言うほどではないけど)手に取るようになりました。
そう言う意味では、読みやすくて「良かった」作品でした。
ミステリとしては途中で解ってしまったのですが、読者をうまく惹きつける文体と構成に点を献上したいと思います。


No.22 7点 私が彼を殺した
東野圭吾
(2003/07/08 17:51登録)
ミステリ好きを自負していても、所詮はこんなもんなですよ。袋とじ解説の手引き(文庫本を読んだのですが)を読んで漸く犯人が判ったと言うか、確定できた(犯人確定の為の筋道をちゃんと立てられた)と言うか…
ああ情けない。
構成としても容疑者たちの視点から描くと言うのは、それぞれの立場による言い分を楽しめたしね。

でもこう言う犯人当てで、確実な解答がないのって、読者的にはいくら手引きがあったとしてもかなりストレスがたまってしまうのじゃないのかな?その辺のケアを出版社や作者はどのように考えているんでしょうかね。


No.21 8点 悪意
東野圭吾
(2003/07/02 18:14登録)
単純に騙されましたよ。
騙され感も、別に悪くはなかったし…
章ごとの構成も当然騙しのテクニックであったわけで、小気味良かったですね。


No.20 7点 妖奇切断譜
貫井徳郎
(2003/07/02 18:08登録)
早く続編を…
こう云うパラレル時代設定モノにしなくても良かったのではないかい?って思うのは私だけ?


No.19 8点 鬼流殺生祭
貫井徳郎
(2003/07/02 18:06登録)
最初のこの作品を読んだ時、今までの貫井徳郎とは違った感じが…
まるで京極夏彦のような舞台設定(厳密には全く違うのですが…)、少しおどろおどろしい内容。
でも面白かったと思います。


No.18 7点 天使の屍
貫井徳郎
(2003/07/02 18:04登録)
どこかで読んだことがあるのだが、貫井徳郎は「親と子(肉親)の情愛」を主たるテーマとしているとか。
この作品は正にその最たるモノではないでしょうか。生きているときには子の内面を理解することがで来ていなかった親の哀しみがよく出ていると思う。


No.17 7点 どすこい(仮)
京極夏彦
(2003/07/02 14:36登録)
いつもの京極作品の薀蓄・難解熟語オンパレードの作品よりは読みやすくて良かったけど、でもミステリじゃないよね。


No.16 7点 三匹の猿 
笠井潔
(2003/07/02 14:33登録)
基本的にはハードボイルドは嫌いなんですが…
でもこれは文庫本の解説にもありましたが、「ハードボイルドの形態からの脱コード宣言」の作品だからか?
でも物語り自体に魅力がないと読者は読まないんだから、それなりに魅力があったということだよね。


No.15 7点 むかし僕が死んだ家
東野圭吾
(2003/07/02 14:30登録)
作者的にはかなりの自信作であった様ですが、割りと淡々とした展開であったような感が否めません。
ただ、一幕モノなの(厳密には違いますが)で、舞台劇とか映像化とかが合うのかもしれませんね。


No.14 10点 白夜行
東野圭吾
(2003/07/02 14:28登録)
初めて読んだ東野作品(厳密にはパロディモノを少し読んで、拒否反応を示してしまって彼の作品には手をつけなかったのであるが)。
人に薦められて読んだのですが、これほど一気に読ませてくれるとは思いませんでした。寝るのが惜しいくらいでしたよ。
自分にとって出身地の関西が舞台であったというのも、理由の一つかもしれないけど、日本のノワールミステリの中でも秀逸なんじゃないかな?
ただラストには救いがなかったなぁ。でもこの点数をあげたい。


No.13 10点 秘密
東野圭吾
(2003/07/02 14:22登録)
映画は未見。
だって、この原作を読んだら、配役だけでも「違う」って思うでしょ。
ラストの数十頁はマジで涙ボロボロ流しながら読みました(夜中だったし、多少飲んでいたし、もう歳だし…涙腺弱くなってます。)。
自分と主人公を重ね合わせた時に、「妻」にとって本当の幸せってなんなんだろうって考えてしまいましたね。
そうすると切なくなって…涙が…
変ですか?


No.12 10点 天空の蜂
東野圭吾
(2003/07/02 14:17登録)
東野圭吾の作品を読んだのはこの作品が2作目。
全くの予備知識無しで読んだのであるが、はまってしまった。
アクション系クライムミステリとしてはなかなかだと感じた。
無機質な登場人物たちが逆に恐さを増す。


No.11 5点 学生街の殺人
東野圭吾
(2003/07/02 14:15登録)
学生時代のモラトリアムを引きずった主人公の生き方を多少は羨ましく感じながら読めた点では、この作品は青春モノなのかな?ミステリとしてはかなり薄味。いったん事件が解決したようであって、実は…なんて言うのも別に目新しくは無いけど(発表当時は斬新だったのかな?)、飽きさせない文体ですよね。


No.10 6点 黒い仏
殊能将之
(2003/07/02 14:12登録)
途中で、「この作者って京極夏彦を目指してるの?」って思うほど。
オチは別にどうでも良いのだけど、これじゃ反則だよね、って言う感もあるよね。
でもアントニオが何者なのか、次なる活躍に(この路線はもうお腹一杯だけど)期待したいかな(実際は「鏡の中は日曜日」では殆ど出てこなかったけどね)。

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