三匹の猿 私立探偵飛鳥井シリーズ |
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作家 | 笠井潔 |
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出版日 | 1995年03月 |
平均点 | 5.50点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 5点 | nukkam | |
(2022/01/02 22:33登録) (ネタバレなしです) 1995年に発表された本書は私立探偵・飛鳥井(見落としたかもしれませんが名前は表記されていないように思います)を主人公にした長編ミステリーです。母子家庭で育てられた女子高生から母親に内緒で父親を捜してほしいとの依頼を受けるのですが、スキャンダルまみれの人間関係が徐々に明らかになっていく展開は典型的なハードボイルドのプロットです。謎解き伏線を回収しながらの推理場面があって本格派推理小説要素もあるのですけどあまりにも錯綜している真相の説明には十分でなく、結構憶測で補っているように感じられました。矢吹駆シリーズと比べると哲学要素がない分読みやすいのですが、謎解きの魅力がいまひとつ及ばないように思います。 |
No.3 | 5点 | SD | |
(2004/06/30 23:12登録) 子供の罪を庇うために親が手を汚すというシチュエーションなどなんとなく古典的なものを感た |
No.2 | 5点 | イオン | |
(2004/03/31 21:44登録) 矢吹シリーズとはテーマが違うのか、全く違う作品。普通に読みやすい。 |
No.1 | 7点 | ごんべ | |
(2003/07/02 14:33登録) 基本的にはハードボイルドは嫌いなんですが… でもこれは文庫本の解説にもありましたが、「ハードボイルドの形態からの脱コード宣言」の作品だからか? でも物語り自体に魅力がないと読者は読まないんだから、それなりに魅力があったということだよね。 |