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ミステリの祭典

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hsiyehmeipoさんの登録情報
平均点:7.58点 書評数:33件

プロフィール| 書評

No.33 7点 蒼海館の殺人
阿津川辰海
(2024/09/19 08:44登録)
シリーズの中では一番面白かった。


中盤地下通路を抜けたあとの一言でめっちゃ盛り上がったけど、そこは深掘りされなかったのは残念。

結末も面白かったけど、なんで探偵の親族の館でそれをやるんだ…ってトリックだった。それ普通に親族じゃない人の館でやった方が説得力あるのに…。


No.32 2点 黄土館の殺人
阿津川辰海
(2024/09/19 08:12登録)
誤字、誤植が多すぎる。五ヶ所くらい気になる箇所があった。校正してるのかな?
特に三女殺しの際の時系列や足跡の向きとか、誤植なのかそうじゃないとしても誤解を招く表現。

ミステリーとしても、三部構成という構成で犯人はわかってしまう。解決時に時系列などで驚かしてくれることを期待したが特に目立ったものはなかった。

トリックも以下が気になって全然入ってこなかった。
・死体を高所から糸で運搬したら別に塔が回転しなくても重力で落ちていくのでは…?
・塔とオブジェにしろ塔と塔にしろ、線を張ったとしてもあの距離でしかも死体をぶら下げたら絶対にずり落ちてくると思う。特に描写がないだけで引っかける場所があったのかもしれないけど。
・塔が回転する際に地震と間違えるほど揺れるのに他の人が全然気づかないというのも想像しづらい。
・信号弾の仕組みはよくわからないけど信号弾の音で発砲音を書き消したのに信号弾を窓際にたたせそこで見上げた長男を射殺したというのは、光ったあとに音が聞こえる描写があるにしても距離的に音ずれも1秒もなさそう。
・地震が起きたあとに皿が割れてたら普通は地震で割れたと思うとおもう。
・長女が巨人の絵を描いた時塔の向きは変わっていたとあったが普通窓の向きが変わってたら気づきそう。いくら霧で見えないとは言え…あと光源の話で太陽トランプが出てきていつの話をしてるのかわかりづらかった。
・自分を交換殺人の対象にすることで監視させアリバイを作るとのことなのに犯行時間だけは完全にフリーなのがご都合主義過ぎる。

話の流れ的には面白いのに誤字や物理トリックで気になる点が多すぎて、モヤモヤが残る作品だった。


No.31 8点 名探偵に甘美なる死を
方丈貴恵
(2024/09/13 06:29登録)
特殊設定ならではのトリックで面白かった。竜泉家シリーズで一番面白い。


No.30 9点 体育館の殺人
青崎有吾
(2024/09/13 00:20登録)
やっぱり名探偵の解決パートでの論理的な説明で犯人の条件を絞っていくところが一番かっこいい。


No.29 5点 地雷グリコ
青崎有吾
(2024/08/10 21:38登録)
自由律じゃんけんが一番面白かった。全体的に面白いのだが、一番の山場であるポーカーが文だけだといまいち絵が想像できなく入り込めなかった。
アニメ化や漫画化、ドラマ化を前提とした作品であると思う。文章だけだとちょっと複雑さが把握しづらく、アニメや漫画で見たらまた評価が変わると思う。


No.28 8点 女王国の城
有栖川有栖
(2024/05/06 07:26登録)
さすがのロジックとトリックで面白かったのと、前作に引き続き先輩コンビの掛け合いなどもあり展開も面白かった。

江神が途中まで施設内にいたので捜索パートは少なかったが解決編は江神のかっこよさが描かれていた。



以下ネタバレ及び他作ネタバレ




犯人の詰め方はやはり面白かったが、メイントリックがどうしても森博嗣のとある作品と似ているように感じてしまう


No.27 8点 密室殺人ゲーム王手飛車取り
歌野晶午
(2024/05/05 04:47登録)
サクサクテンポよく読める短編集。
最後に大謎も用意されていてそれも楽しめた。


No.26 5点 そして扉が閉ざされた
岡嶋二人
(2024/05/05 04:13登録)
結末がやっぱりあっさりすぎてちょっと物足りなかった。


No.25 7点 十戒
夕木春央
(2024/05/05 03:52登録)
読んでいる時に違和感は感じるものの、その違和感がどう回収されるか回収されるまで全然わからなかったし、驚きがあり面白かった。
その上にさらにもうひとびっくりあり、そちらも最初気づかなかったが、ネットの解説を読んで理解できたくらいだったが、それも面白かった。


No.24 9点 屍人荘の殺人
今村昌弘
(2024/05/05 03:41登録)
ネタバレあり



特殊設定ものは、特殊設定じゃなくても成立するのでは?という作品も多い中これは特殊設定を活かしたトリックでとても楽しい。

館の形状や、どんどん追い込まれていく展開も楽しかった。


No.23 10点 孤島パズル
有栖川有栖
(2024/05/05 02:49登録)
最後の解決編の江神の推理の犯人の絞り方、理詰めの仕方が素晴らしすぎて名探偵の中で一番好き。


No.22 5点 時空旅行者の砂時計
方丈貴恵
(2024/05/05 02:37登録)
多重解決と特殊設定をまぜてどっちつかずになってしまっている感じがある。



ネタバレあり




タイムパラドックスで殺したという推理が結局違う、という流れには「時空旅行」の特殊設定なのに、よさを消している気がした。
それで「時空旅行」要素は結局タイムトラベルで更に1日長くずらして誤認させた、というトリックなのだが、睡眠薬で太陽の日が入らない建物の中でも同様のどりっくは成立させられるし、特殊設定でなくても成立するのでは?と感じてしまった。


No.21 8点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2024/05/05 02:23登録)
2か所で2つの謎ときと、2つの謎解きを合わせた最後の謎解きと一つで三度楽しめた。
先輩コンビの会話や、冒険パートなどもとても楽しく読めた。


No.20 10点 名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件
白井智之
(2024/05/05 02:08登録)
多重解決モノは基本的に、最後以外はしょっぱい出来だったりすることが多いが、これはどの推理もしっかりしていて、しかも多重解決である意味がしっかりしている。
一番最後の解決もおもしろく満足度が高かった。


No.19 7点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2024/05/05 01:24登録)
叙述トリックだとわかって読み始めたし、展開も叙述トリックぽかったので身構えて読んだけど、それでも解決編まで答えがわからず、最後すごくすっきりした


No.18 6点 人形館の殺人
綾辻行人
(2024/05/05 01:11登録)
いかにも叙述トリックですよという流れだったので、どういう叙述トリックなのかばかり考えながら読み進めてしまったのでなんとなく予想がついてしまうのが残念。


No.17 4点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2024/05/04 07:47登録)
ネタバレあり


トロリーの車掌と、船乗り場の犯人と、電車の車掌が同一人物である必要はあるのでしょうか…?短編三つとかだとサクサク読めてよかった気がします。

登場人物がみんなビジネスマンで登場人物が誰が誰だかわからなくなってしまう。

ドロリーレーンの秘密主義のせいで第二第三の被害者が出てくるのもモヤモヤするし、よくわからないドロリーレーンの屋敷の説明が長すぎてテンポもよくなかった。

親指のかさぶたの件は面白かったが、
コルクを扱うには手袋必要→捨てるタイミングが合った車掌が犯人
左手にダイイングメッセージ→右手は切符→切符をもぎる車掌が犯人
はちょっとインパクトが弱いように感じた。

Yの悲劇とともに名作と聞いていただけに残念。


No.16 4点 Yの悲劇
エラリイ・クイーン
(2024/05/04 07:32登録)
ネタバレあり


大男の靴を身長150センチの中学生がはいたらパコパコでつま先だけの足跡はつかないような…
それにつま先立ちでかがんで歩くのもそんなに不自然な気はしないし…

Xの悲劇もそうだけど、よくわからない理由でドロリーレーンが秘密主義を貫いて結局不要な被害者を生んでたりするし、今回に限っては本人のよくわからない倫理観で犯人が死んで読後感もよくない。

祖父が作ったミステリーを盲目的に信じるというミスリードがあるとはいえ、身長ネタ一本のネタをそのミスリードでごまかしながら引き延ばした感じがして、間延び感もすごい。短編でいいような…。

Xの悲劇に続いて、名作と聞いていたのでちょっとがっかり。


No.15 8点 戻り川心中
連城三紀彦
(2024/05/02 22:30登録)
どの短編も面白く、満足度が高い。

最初は登場人物も多くないし、掲示される情報もそんなに多くないし、「大丈夫かな…?」と思わされるのだが、必要最低限の情報からしっかりとした骨太の解決編が展開されて、ミステリーの面白さが凝縮されていると感じた。


No.14 7点 兇人邸の殺人
今村昌弘
(2024/05/02 22:12登録)
トリックはすごくシンプルだけど王道。しかし設定が面白く、展開もスリル満点だった。
建物の構造もすごくわくわくするつくりで、見取り図を見ているだけで楽しめる。

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