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ミステリの祭典

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八二一さんの登録情報
平均点:5.76点 書評数:397件

プロフィール| 書評

No.117 4点 疑惑の銃声
イザベル・B・マイヤーズ
(2020/08/22 18:23登録)
小説の出来はかなり悪い。だが、とんでもない動機と事件の真相が凄まじい。


No.116 6点 コールド・コールド・グラウンド
エイドリアン・マッキンティ
(2020/08/22 18:17登録)
プロテスタントとカトリックが一触即発の状態にある町で起きた猟奇殺人事件に挑む刑事を、音楽的文体でスマートに描いている。ミステリとしてもあっと驚く展開も盛りだくさん。


No.115 5点 探偵さえいなければ
東川篤哉
(2020/08/09 14:38登録)
シンプルな短編集だが、それがむしろミステリの醍醐味を現出させている。特にゆるキャラを容疑者とした殺人劇は万人にお薦め。


No.114 5点 地獄の犬たち
深町秋生
(2020/08/09 14:36登録)
登場人物をとことん追い詰め、地獄を見せることで人間の本性を暴き出すノワールの真髄が感じ取れる作品。


No.113 6点 いくさの底
古処誠二
(2020/08/09 14:34登録)
小さなコミュニティでの犯人当てから戦争という大状況を炙り出す。他に類のないスタイルを持った謎解き小説。


No.112 6点 ヴェサリウスの秘密
ジョルディ・ヨブレギャット
(2020/07/27 19:32登録)
主人公たちを見舞う危機のサスペンスが見事な歴史ミステリ。


No.111 7点 聖エセルドレダ女学院の殺人
ジュリー・ベリー
(2020/07/27 19:31登録)
時代と舞台と事件の設定が魅力的で、各人の特技を活かした展開も良く、縦横に張られた伏線が素晴らしい。


No.110 8点 湖畔荘
ケイト・モートン
(2020/07/27 19:28登録)
とっつき難い構成と多視点描写なのにぐいぐい読ませる。プロットの面白さがずば抜けている。


No.109 7点 ルーフォック・オルメスの冒険
カミ
(2020/07/13 20:28登録)
戯曲形式のフランス式ホームズパロディ。しかしながら、時折考えさせられる部分もあり、現代においてもその魅力は腐らない。翻訳も秀逸。


No.108 6点 ラスト・ウィンター・マーダー
バリー・ライガ
(2020/07/13 20:23登録)
最悪のシリアルキラーを父親に持った少年が主人公の青春ミステリ三部作の完結篇。衝撃の結末も、読み終えてみればこれしかなかっただろうと納得する。


No.107 8点 その先は想像しろ
エルヴェ・コメール
(2020/07/13 20:19登録)
愛についてのエピソードを散りばめた、何とも独創的な犯罪小説。全くもって好みでの選択だけど、その世界観に脱帽。


No.106 6点 鍵の掛かった男
有栖川有栖
(2020/07/01 20:21登録)
舞台となる中之島の歴史、被害者の過去を追う足の捜査といった本格らしからぬ展開を、きっちり本格にしたのが鮮やか。


No.105 5点 クロコダイル路地
皆川博子
(2020/07/01 20:18登録)
歴史、ミステリ、幻想小説のハイブリッドで、緻密な犯罪計画を通して正義のいかがわしさに迫ったのが著者らしい。


No.104 5点 ビビビ・ビ・バップ
奥泉光
(2020/07/01 20:15登録)
SF、ミステリ、音楽、落語などを融合した作品。人工知能と人間の関係を問うテーマも光る。


No.103 6点 マプチェの女
カリル・フェレ
(2020/06/15 19:55登録)
フランスで最も過激で先鋭的なロマン・ノワール作家の本邦初紹介作品。現代アルゼンチンを舞台に、国家ぐるみの不正と非道に対する怒りが、強烈なインパクトをもって描かれている。


No.102 7点 アックスマンのジャズ
レイ・セレスティン
(2020/06/15 19:50登録)
人種差別が強く残るニューオリンズを舞台に、実際に起きた未解決事件をもとに書かれた作品。警察、マフィアの元刑事、探偵志望の女性が事件を追っていくのだが、それぞれ事件に迫る過程はばらばらで、そこからニューオリンズの歴史が絡んだ真相に収束する様は見事。


No.101 8点 ザ・カルテル
ドン・ウィンズロウ
(2020/06/15 19:45登録)
ケラーとバレーらの対決、壮絶な麻薬戦争、そこから浮かび上がる人間模様、どの視点からとらえても圧巻の一作。


No.100 6点 ジョイランド
スティーヴン・キング
(2020/06/02 20:07登録)
過ぎ去った時間への惜別の思いが、さびれた遊園地というモチーフによって倍加していく。犯人捜しのミステリとしても程よい緊張感があって、好ましい。


No.99 5点 悪徳小説家
ザーシャ・アランゴ
(2020/06/02 20:03登録)
完全な悪人ではなく、かと言って善人では全くない主人公が魅力的。徐々に追い詰められていく通常の倒叙とは異なり、結末はハードボイルドのよう。


No.98 6点 熊と踊れ
アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ
(2020/06/02 20:01登録)
スリリングな銀行強盗を下地に父子、兄弟関係を見事に描いている。特に忌まわしくもその影を消し去ることのできない父親の存在が作品全体にいい味を出している。

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