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ミステリの祭典

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越境捜査
越境捜査シリーズ

作家 笹本稜平
出版日2007年08月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 八二一
(2021/03/12 20:14登録)
誰が味方で誰が敵なのか、判らないままに腹の探り合いをする様子には、緊張しっ放し。暗中模索とか疑心暗鬼なんて言葉が、頭の中をぐるぐる駈け回ります。

No.2 7点 HORNET
(2015/11/08 21:05登録)
 14年前迷宮入りとなった、12億円を騙し取った男の殺人事件。捜査一課の鷺沼が捜査を進めるうちに、背後には暗躍する警察官僚の薄汚い実態が見えてきた。その真相を暴くことは巨大な警察組織に刃を向けることになる。青臭い正義感でも規範意識でもなく、かけがえのない尊敬する先輩刑事のために、あえて戦いを挑む鷺沼。組織から外れた不良刑事、ヤクザまでも仲間に取り込み、命がけの捜査が始まる。
 警察小説らしいスピード感のある展開や、武骨で小気味よい登場人物同士のやりとりに乗せられ、一気に読めてしまう。決して清廉潔白ではない主人公鷺沼をはじめとして、登場人物のキャラが立っていて物語に味を出している。尊敬する先輩刑事・韮沢の真意を、信頼と疑念がないまぜになりながら推し量り、その解明のために奔走する後半の展開は痛快。著者の作品は初めて読んだが、まずはこのシリーズは手を付けてみようと思える作品だった。
(前出の江守森江さんの書評が、言い得て妙で笑えます)

No.1 6点 江守森江
(2010/03/25 01:36登録)
先にドラマを観て原作者は今野敏だろうと勝手に勘違いしていた。
勘違いの儘でも問題ない位に小説も今野敏「隠蔽捜査」シリーズ風味で、作者名を伏せて読まされ「キャラと設定を変えた新シリーズだよ」と説明されたら納得するだろう。
取り敢えず面白いので出版されている第二弾と先月から連載開始した第三弾も追いかける予定。
警視庁と神奈川県警は本当に仲が悪いらしい!

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