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ミステリの祭典

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ハリウッド警察25時
ハリウッド警察25時シリーズ

作家 ジョゼフ・ウォンボー
出版日2007年08月
平均点7.50点
書評数2人

No.2 7点 八二一
(2021/02/25 21:15登録)
作者自身が勤務したLA警察の最近の凋落ぶりや過去の栄光をモジュラー形式で描いている。
六十八歳になる現役最古の巡査部長の語り口が圧巻。

No.1 8点
(2015/02/01 14:00登録)
ドキュメンタリー風警察小説と犯罪小説とのミックスとでも呼べばいいのでしょうか。
単なるちょっとした喧嘩なども含め、ハリウッド警察が扱う様々な事件をパトロール警官や刑事たちが処理していく様子が描かれていて、最初のうちはミステリとは呼べないとも思えるほどノンフィクション的です。しかしこのエピソード羅列が、ユーモアもありなかなか楽しいのです。10人を超えるパトロール警官が登場しますが(登場人物表の約2/3が警察官)、それぞれの個性がしっかりと描かれています。まあ始めのうちはさすがに名前が覚えられず少々混乱しましたが。
それでも、早い段階からメインとなる事件は犯罪者の側から書かれた部分が所々に挿入されていきます。これも最初は大した事件になりそうにもなかったのが、どんどん話が大きくなっていき、いつ警察に尻尾をつかまれてしまうかというサスペンスもあります。ラストの感動部分も含め、非常に楽しめました。

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