home

ミステリの祭典

login
八二一さんの登録情報
平均点:5.77点 書評数:445件

プロフィール| 書評

No.205 5点 真夜中の太陽
ジョー・ネスボ
(2021/10/23 20:28登録)
同作者の「その雪と血を」の対になる犯罪小説。魂の燃焼の先にある終着点を描いたノワールである前作に対して、今作は魂の再生を迎えるまでの始まりの物語だ。鋭利さと叙情を兼ね備えた作品であり、前作と合わせて読んでほしい。


No.204 5点 ダ・フォース
ドン・ウィンズロウ
(2021/10/23 20:24登録)
正義感にあふれた悪徳警官という矛盾に満ちた存在の絶望と転落。ラストがただ悲しい。


No.203 8点 カササギ殺人事件
アンソニー・ホロヴィッツ
(2021/10/23 20:23登録)
溢れる黄金時代への思慕に共感するほど、隠された秘密に驚かされる。古き良き英国ミステリを自家薬籠中の物とした作中作は読み応えあり。


No.202 5点 風の影
カルロス・ルイス・サフォン
(2021/10/09 20:21登録)
時制を自在に操り、そこに血の通った人間を絡ませながら話を進めていく。陰影に富んだラテンのインテリジェンスに包まれたスリリングな物語。


No.201 5点 プランD
ジーモン・ウルバン
(2021/10/09 20:19登録)
歴史改変ものだが、「高い城の男」のリアルな設定版という感じで唸らされる。冷戦終了の意味を考え直すきっかけにもなる。


No.200 5点 世界の終りの七日間
ベン・H・ウィンタース
(2021/10/09 20:16登録)
三部作の完結編であり、小惑星が地球に衝突するとされた日までの一週間を描いている。元刑事の主人公のただただ真実を追い求める姿に胸を打たれ、主人公が捜索中に出会う世界の終りを前にした人々の生き方が心に残る。


No.199 6点 10ドルだって大金だ
ジャック・リッチー
(2021/09/26 20:11登録)
殺しという物騒な要素があるのに、そこはかとないユーモアが漂い、明るくて嫌みがない。最後には笑顔で、人間が愛おしく思えること請け合い。


No.198 5点 偽りをかさねて
ジョディ・ピコー
(2021/09/26 20:10登録)
登場人物の誰もが自分に都合のいい偽りをかさねていくが、やがてあちこちに綻びが出てくる。真実だと思われていたことが次々と覆されていくところに意外性がある。


No.197 5点 ハイラム氏の大冒険
ポール・ギャリコ
(2021/09/26 20:08登録)
暗雲たちこめる第二次大戦前夜のヨーロッパを舞台に、緊迫した空気を伝えている冒険小説だが、格好良すぎない主人公がとても身近で魅力的。


No.196 6点 狂人の部屋
ポール・アルテ
(2021/09/11 20:23登録)
丁寧に描かれた伏線、幾重にも張り巡らされた謎、じわじわテンポの展開はアルテの作品の中でも一級。お馴染みのツイスト博士とハースト警部登場のタイミングも絶妙で、息詰まる中にもその茶目っ気ぶりに和まされる。
不倫ロマンスのエピソードを敢えて一つの謎を残しての幕切れはいかにもフランス的。


No.195 6点 災いの古書
ジョン・ダニング
(2021/09/11 20:19登録)
元警官の古書店主クリフの男っぷりは今回も健在。サイン本をめぐる一見シンプルな殺人事件の裏に見え隠れする根深い真実が明らかになっていく過程が、舞台である町や人々の得体の知れない不気味さと相まって恐怖感をさらに煽る。ラスト三十ページの緊迫感はさすが。


No.194 6点 ナポレオンの密書
セシル・スコット・フォレスター
(2021/09/11 20:15登録)
誠実、実直、そして愚直。古き良き日本人を思わせる人物造形が心に響く。帆船時代の海戦シーンなども多くの作品に影響を与えています。


No.193 5点 チャリオンの影
ロイス・マクマスター・ビジョルド
(2021/09/02 20:09登録)
拠所ない事情により、まるで若年寄のような主人公の面白い異世界物語。絶えず疲労感と無気力案が漂っているのが身につまされる。ファンタジーというだけでは物足りないファンタスティックミステリ。


No.192 6点 キルン・ピープル
デイヴィッド・ブリン
(2021/09/02 20:05登録)
ゴーレム仕様のクローンが、ご主人様に替わって事件を追うという近未来の私立探偵小説。涙腺緩む感動の幕切れまでを圧倒的な面白さで一気読み。


No.191 5点 ナンバー9ドリーム
デイヴィッド・ミッチェル
(2021/09/02 20:03登録)
ハードボイルドに通底する父親捜しの物語だけれど、章ごとにスタイルを変えて行く自在な小説作法が、ポップでオシャレ。


No.190 5点 蜘蛛の巣
ピーター・トレメイン
(2021/08/16 20:44登録)
七世紀のアイルランドが舞台。ほとんど知識が無いまま読み始めたが、裁判官兼弁護士の修道女フィデルマの価値観が現代的なこともあってすんなりと世界に入り込めた。
また、権威にしがみついた鼻持ちならない連中を、彼女が論破していくさまは爽快だった。


No.189 9点 長いお別れ
レイモンド・チャンドラー
(2021/08/16 20:41登録)
新訳ということで賛否両論があった作品。個人的には何の違和感もなく、孤独、死、愛、友情、そして何よりも私立探偵マーロウの生き様が良く描かれていると感じた。村上春樹訳を特別意識することなく探偵小説の新しい裾野を広げられたことの方が大切では。


No.188 5点 キューバ・コネクション
アルナルド・コレア
(2021/08/16 20:38登録)
読み行くほどに面白さが出てくる典型的な作品。
キューバという国で情報工作員をしているカルロスという男の非常なまでの誇りと真っ直ぐさ。ラストは身につまされました。


No.187 4点 ガラスのなかの少女
ジェフリー・フォード
(2021/07/30 20:22登録)
アメリカ的な徒弟制度成長ハードボイルドの系譜に連なる作品。冷静に考えるとドンデモ小説なのだが、語り口と人物造形が上手いので、ほとんど気にならない。


No.186 5点 異人館
レジナルド・ヒル
(2021/07/30 20:20登録)
自分のルーツを探る娘と、十六世紀のカトリック教徒迫害史を調べる青年が、それぞれ入り組んだ過去の頁を開いていくうちに、現実と過去が重なり合い、入り乱れ、錯綜する。不思議キャラと先の読めない展開が魅力。

445中の書評を表示しています 241 - 260