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ミステリの祭典

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苦いオードブル
テカムス・フォックス、ドル・ボナー

作家 レックス・スタウト
出版日2007年03月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 八二一
(2021/05/12 20:44登録)
名探偵テカムス・フォックスの虜になる作品。綿密に容疑者の間を調べ上げる正統的な推理小説の面白さはもちろん、おしゃれでウィット富んだ会話で楽しませてくれる。

No.1 6点 nukkam
(2016/06/11 01:04登録)
(ネタバレなしです) 1940年発表の本書はテカムス・フォックスシリーズ第2作の本格派推理小説です。「手袋の中の手」(1937年)の女性探偵ドル・ボナーも顔を出しますがわずかな登場シーンだけの脇役扱い、しかも活躍しているとは言えないのがちょっと残念。私立探偵に対して必ずしも協力的ではない事件関係者からどうやってフォックスが情報を探り出すかというのを丹念に描いているところはネロ・ウルフシリーズと共通していますね。本書のプロットなら危機に巻き込まれたエイミーにもっと焦点を当ててサスペンスを盛り上げるというのも一つのやり方ではあったでしょうけど、探偵の丁寧な捜査と推理を堪能できる本格派推理小説として手堅く書かれた作品に仕上がりました。

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