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ミステリの祭典

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病める狐

作家 ミネット・ウォルターズ
出版日2007年07月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 5点 YMY
(2022/04/19 22:31登録)
気ままな移動生活を営み、行く先々でトラブルを起こすトラベラーを扱っている点で、社会派の視点を持つ作品だが、老婦人の死の謎を解き明かす謎解きの興味もある。
物語に明るい陽射しを投げかけるヒロインと、電話魔の陰湿な手口の好対照が印象的な作品。

No.2 5点 八二一
(2021/04/27 20:41登録)
ヒロインの颯爽たる魅力、中年男性の大逆襲、無欲の勝利とも言うべき快い結末が印象的。

No.1 4点 nukkam
(2016/05/30 21:44登録)
(ネタバレなしです) 2002年発表のミステリー第9作で、「鉄の枷」(1994年)に続く2度目のCWA(英国推理作家協会)のゴールド・ダガー賞受賞作となりました。私の好きな本格派推理小説でなくサスペンス小説の系列だったのが個人的には残念ですが、それはともかく犯人にしろ主人公にしろこれまでの作品に比べると鋭く強烈な心理描写は随分と抑えられているように思えます。そのためか本書は上下巻にまたがる大作にもかかわらずウォルターズとしては平明な印象を受けました。ただ犯人当てミステリーではないとはいえ、いくつかの謎を謎のままで終わらせてしまっているのは不満ですが。

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