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ミステリの祭典

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蟷螂の斧さんの登録情報
平均点:6.10点 書評数:1695件

プロフィール| 書評

No.655 5点 マーメイド
マーガレット・ミラー
(2014/08/31 17:59登録)
弁護士トム・アラゴンシリーズの3作目。裏表紙より~『娘の名はクリーオウ、自称22歳。とある風の強い午後、スメドラー法律事務所を訪れた被女は、謎めいた台詞を残して帰途についた。そして数日後、ひとつの報せがもたらされる。娘が失踪した、という。捜索に駆り出されたアラゴンだったが、澱んだ池に投じられたこの一石は、人々のあいだに意外な波紋を描き出していく…。心に弱点を負った男女の軌跡を辿る、異色のサスペンス。』~                                               ミステリー度、サスペンス度は低く、一般小説に近い。目次は、①少女②女③人魚となっており、パーソナリティ障害を持つ少女の精神的変化の過程、行動を描いたものです。アメリカでのマーメイドの意味は破壊へ導くものということでいいのか?(ドイツのローレライ伝説は、確か船乗りを惑わすだった)ラストはそれに近いものでした。著者60代後半の作品で、アメリカ社会を風刺するような意図があったのかもしれません。


No.654 5点 ミランダ殺し
マーガレット・ミラー
(2014/08/30 10:10登録)
弁護士トム・アラゴンシリーズの2作目。裏表紙より~『匿名の中傷文の執筆にいそしむ偏屈な老人、マフィアにコネがあると称する9歳の悪ガキ、寄る年波に必死の抵抗を試みる美貌の未亡人―。こうした登場人物の入り乱れるなか、ある日2人の男女が失踪する。駆け出し弁護士アラゴンをも巻きこんで、物語は予想外の方向へ…。カリフォルニアのとあるビーチ・クラブに展開する恐ろしくもユーモラスな悲劇の顛末。鬼才の異色サスペンス。』~                                             異色サスペンスと謳われていますが、前半は昔のテレビでよく見たようなアメリカ的喜劇でした。後半4分の3を過ぎてから事件が起こります。なので、ミステリー好きには退屈な展開だと思います。著者60代の作品ということで、若かりし頃と比べ、いま一つ切れがないように感じます。ラストは三大○○ものの一作品と同様なモチーフでした。シリーズは3までなので、もう一息です(苦笑)。


No.653 5点 明日訪ねてくるがいい
マーガレット・ミラー
(2014/08/28 21:18登録)
弁護士トム・アラゴンシリーズの第1作目。裏表紙の要約~『前夫B・Jを探してほしい、老婦人ギリーの依頼を受けた弁護士トムは、カリフォルニア半島の海辺の小村にたどりついた。B・Jは8年前、当時妻だったギリーとの生活を捨て、この村に新天地を求めてメキシコ娘と駆け落ちしたのだ。だが開発事業に手を出したB・Jは、不動産詐欺で投獄されたという。事業の片棒を担いだハリーというやくざ者の情報に望みを託した。だが何者かに薬を盛られたハリーは、介抱するトムを振り切り、狂ったように干上がった河に飛び込んで無残な墜死を遂げたのだ。次々に殺されるB・Jの過去の関係者たち。老婦人の一徹な願いが招いた戦慄の連続殺人とその意外な真相は?』~                                                       皮肉な会話のあるハードボイルドタッチの小説です。著者の得意な心理描写は影をひそめ、淡々とした調査状況が語られます。緊迫感がないのでやや辛い感じがします。エンディングの衝撃度は、他の作品ほどではなかったのが残念です。


No.652 7点 耳をすます壁
マーガレット・ミラー
(2014/08/26 09:25登録)
裏表紙より~『思いたってメキシコ旅行に出かけたエイミーとウィルマ。ありふれた旅路となるはずだったが、滞在なかばウィルマがホテルのバルコニーから墜ちて死んでしまう。居合わせたエイミーも、そのときの記憶を欠いたまま失踪。一体そこで何があったというのか?調査の依頼をうけた私立探偵ドッドは失踪人の身辺を探るが…。鬼才が放つ緊迫のサスペンス。』~                            プロットは既視感はあるものの、著者の心理描写、謎の提示などの巧みな筆さばきで飽きさせません。著者の作品はこれで4冊目ですが、みな水準以上の出来で、お好みの作家になりそうです。しばらく残りの作品も読んでいこうと思っています。本作も「最後の一行」にサプライズが用意されています。感謝感激(笑)。


No.651 5点 神のロジック 人間のマジック
西澤保彦
(2014/08/24 08:44登録)
(ネタバレあり)作品の「肝となる事象」に説得力があるかどうかで評価が分かれると思います。本作の肝は有名作品の「ある○○が○○ない」と同様であるのですが、これについてはミステリーとしては否の立場ですね。SF、オカルト、ホラー系であればよいのでしょうが・・・。なお、「ぼく」の地文に虚偽がないようにする、つまりアンフェアにならないようにするという設定に無理があるように思います。著者の苦労(フェア精神)は分かるような気がしますが、そのため伏線があからさまになり過ぎたように感じます。序盤で真相そのものに触れてしまっていました。比較される同時期の作品は、読者にある違和感を感じさせ、その違和感がラストで判明するという強烈なインパクトがあります。しかし本作の場合、前記のとおりでもったいない気がしました。著者の特徴がでている作品ではあると思います。


No.650 6点 過去を運ぶ足
阿刀田高
(2014/08/23 10:28登録)
(再読)著者のデビュー作(1978単行本)と同時期の短編集(1972~1977の作品集)。今思えば、当時は星新一氏のショートショートを読み漁っていた頃で、阿刀田氏のちょっとエロティックな大人の世界にぶち当たり、とても新鮮に感じて、それにハマってしまったのでしょう(笑)。その路線では、「蠢く夜」がいいですね。ある人妻は年一度だけアバンチュールをしてみたくなる。知り合った男は肩から三角巾を垂れていた。怪我でもないらしい。さて、そのわけとは・・・。全編に共通しているテーマは「死」です。基本はブラックユーモアなのですが、数編推理小説らしき展開のものもあります。表題作「過去を運ぶ足」はテレビドラマになったようです。~夫が帰宅すると、実母は倒れており、妻は浴槽(水)に浸けられていた。押し入り強盗が牛乳に睡眠薬をまぜたらしい。妻はそれが原因で流産する。その後実母は交通事故死。義父も心筋梗塞で死亡する。義父の葬儀のとき、義父の足が夫の弟(二卵性双生児・既に死亡)にそっくりなことを発見する・・・。~その他「記号の惨殺」・・・図書館のハイミスが自分を弄んだ後輩を殺害するアリバイトリックもの。「不在証明」・・・妻を殺害しようとし、ホテルの電話を利用しアリバイ工作する。しかし偶然愛人が同ホテルにおり、共犯扱いされる。などがミステリー風味があり楽しめました。


No.649 7点 これよりさき怪物領域
マーガレット・ミラー
(2014/08/21 19:57登録)
~若い農園主ロバートは突然姿を消した。食堂にはおびただしい量の血痕があった。そして次の日、十人のメキシコ人労働者がいなくなった。死体は見つからず、数か月後、妻は死亡認定の訴訟を起こした。しかし、ロバートの母親は、息子の死を絶対に認めようとしなかった。~                      死亡認定訴訟の裁判を通して、徐々に明らかになっていく真相。しかし、息子は絶対に帰ってくるという揺るぎない母親の確信により、本当に死亡したのか?母親は何か真相を知っているのか?という謎を残しながら・・・。この辺りは、さすがにうまいと感心しました。真相自体は単純なものですが、ラストでは心理的サスペンスの第一人者と言われるだけのものは用意されています。


No.648 5点 「跳ね鹿」亭のひそかな誘惑
マーサ・グライムズ
(2014/08/19 14:43登録)
~ある村で、ペットが殺される事件が相次いでいた。そして、電話ボックスに老女の死体、小屋ではバー経営の夫人の死体が発見される。死因は心筋梗塞で事件性はないと思われたが、警視ジュリーは殺人と考える。やがて動物を愛護する孤児キャリーと出会う。~                                        何とも捉えどころのない作品でした。捜査に重点が置かれていないので警察小説でもないし、サスペンスでもない。あえて言えば、孤児キャリーの悲劇の物語と言ってよいかもしれません。ミステリー要素の点ではこの評価です。


No.647 5点 M.G.H.楽園の鏡像
三雲岳斗
(2014/08/17 12:59登録)
裏表紙より~『日本初の多目的宇宙ステーション『白鳳』で発生した、不可解な出来事。無重力の空間をゆっくりと漂う死体は、まるで数十メートルの高度から“墜落”したかのようだった。果たして、事故なのか、事件なのか? 従兄弟の森鷹舞衣の“計略”により、偽装結婚をして『白鳳』見学に訪れていた若き研究者・鷲見崎凌は、謎の真相を探るため、行動を開始することとなる……。斬新な設定とスマートな論理的解決で、各界に衝撃を与えた本格SFミステリー。第1回日本SF新人賞受賞作品』~         本格SFミステリに魅かれて手に取りました。著者の発言「他のジャンルの読者をSFに導くような作品を書きたかった」は本格好きには成功とは言い難いか?。トリックは理科系の人なら予想はつく?と思われる。動機も後出しの感が強い(伏線が弱い)。逆転の発想は買いますが、うなるほどのものではなかった。


No.646 7点 i(アイ)―鏡に消えた殺人者
今邑彩
(2014/08/14 08:47登録)
「裏窓」殺人事件を先に読んでいてよかった。その書評でも触れたのですが、著者は「合理的な謎解き」のお好きな人は、エピローグを読む必要はありません・・・」と言っています。本作にも当てはまるということですね。オマージュ作品でありますが、そのエピローグを比較すれば本作の方が受け入れやすいと思います。「足跡」の謎は、オカルト風味をうまく融合させたトリックで感心しました。どんでん返しは、○子の逆バージョンを予想していたのですが・・・はずれました残念(苦笑)。


No.645 5点 デッド・ディテクティブ
辻真先
(2014/08/11 20:36登録)
本格ミステリ・クロニクル300の1冊。裏表紙より~『「審判は終わった…にもかかわらず、凶手の姿は闇に包まれたままである!」。冥界の法廷で、全ての嘘を見通すはずの閻魔大王が出した苦渋のギブアップ宣言。不可能犯罪の容疑者とされた19歳のみすずは、冤罪を晴らすべく真相究明に挑む。真犯人は誰?閻魔大王に死角は?これを読まずば死なれまい。』~                                                        設定が地獄であるので、現実の世界には戻さず、SFミステリーのままラストを迎えた方が良かったのかも。好みが分かれてしまう作品?。中身は楽しめましたが・・・。


No.644 7点 「裏窓」殺人事件 tの密室
今邑彩
(2014/08/08 09:00登録)
中公文庫版にて。副題は「警視庁捜査一課・貴島柊志」、メイントリックからしても、旧「tの密室」の方がマッチしていると思いました(苦笑)。著者あとがきでは、構想に苦労したと語っていますが、まさにその通り構想の勝利といった作品でした。伏線もしっかりと描かれており、非常にフェアで好感が持てます。犯人の狂気も、トリックもお気に入りです。あとがきの続き~「合理的な謎解き」のお好きな人は、エピローグを読む必要はありません。(中略)読んじゃった人はさっさと忘れてください。蛇足みたいなものですので。こういう「???」みたいな話を色々想像して楽しめる人のために残しただけです。少ないとは思いますけれど・・・・・・。~カーの有名作品を想定していっているのかな?(笑)。


No.643 5点 停まった足音
A・フィールディング
(2014/08/07 00:05登録)
裏表紙より~『屋敷の一室で女主人の遺体が発見された。心臓を貫いた弾丸、傍らには被害者の指紋がついたリボルバー。争った形跡はなし。事故か自殺か、あるいは殺人か。死亡直前に被害者の背後で足を止めたのは誰なのか。ロンドン警視庁のポインターが地道で緻密な捜査を続けた結果、浮かび上がる意外な真相…』~                                                        1926年発表、オーソドックスな探偵小説です。フーダニットものですが、推論・仮説が多すぎるとの印象。保険会社の代理人の自殺説とポインター警部の殺人説が、本来軸になるはずなのですが、やや散漫になってしまった感じ。意外な犯人も、伏線が弱すぎるのでインパクトに欠ける?。


No.642 7点 まるで天使のような
マーガレット・ミラー
(2014/08/01 13:01登録)
裏表紙より~『オゥゴーマンは五年前に死にました ― ある宗教団体の尼僧から、オゥゴーマンという男の身辺調査を頼まれた私立探偵クインは、意外な答にぶつかった。事務員だった故人は、嵐の晩に車で出かけたまま戻らず、川に落ちた車だけが見つかったという。妙なのは事件だけではなかった。どうやら過去を暴かれたくない者がいるらしいのだ……多くの謎をはらむ事件の真相とは? 心理サスペンスと私立探偵小説を融合させた代表作!』~                                       探偵は、尼僧からある人物を見つけるのではなく、その身にどんなことが起きたかだけを調べてほしいと言われる。それ自体も謎であるが、その依頼により波紋が広がってゆく。やがて殺人事件が起きてしまう。「天国の塔」(宗教団体~異質な世界)に住む人々の狂気?や、小さな町の住人(オゥゴーマンの妻、横領犯の女(服役中)、その兄と共同経営の女、母親の生き様がうまく描かれていて物語に引き込まれてしまいました。エンディング・サプライズも用意されていますが、それ以上に独特の雰囲気を味わう小説であると思いました。                                            


No.641 5点 汝の名
明野照葉
(2014/07/30 18:17登録)
裏表紙より~『若き会社社長の麻生陶子は、誰もが憧れる存在。だが、その美貌とは裏腹に、「完璧な人生」を手に入れるためには、恋も仕事も計算し尽くす女だ。そんな陶子には、彼女を崇拝し奴隷の如く仕える妹の久恵がいた。しかし、ある日から、二人の関係が狂い始め、驚愕の真実が明らかになっていく…。』~                                                              女性の嫉妬心、執念深さを描いたホラー系作品でした。スラスラと読め楽しめました。中盤で題名に係るプチサプライズとラストでも同様のサプライズが用意されていますが、おまけのようなものでしょう。


No.640 5点 赤い蟷螂
赤星香一郎
(2014/07/29 15:27登録)
「虫とりのうた」(第41回メフィスト賞)でデビュー。その2作目でホラー系ミステリーです。50年前、10年前、そして現在の話。伝説と事件を絡めたもので、プロット的には面白いと思いました。しかし、完成度の点ではご都合主義的なところが散見されること、伏線があからさま過ぎることなど、物足りない面がありました。


No.639 8点 満潮に乗って
アガサ・クリスティー
(2014/07/28 11:42登録)
大富豪ゴードン・クロードが空爆で死亡し、莫大な財産は若き未亡人が相続した。前半は、当てにしていた遺産相続がなくなってしまったクロード一族の心理(あの未亡人さえいなくなれば・・・)がサスペンスフルに描かれています。やがて一族にとって有利な存在の人物が殺される・・・。動機、意外な真相、恋愛(複雑な心理)、アリバイトリックと盛りだくさんの作品でした。有名作品が多いので、その陰に隠れてしまったのか?・・・。佳作であると思います。                                                                                     (ネタバレ注意)1948年、日・米・英において同じモチーフを扱った作品が同時発表されていることが興味深いです。英「本作品」、米「○○との○○」(W.I)、日「○○○殺人事件」(S.A)


No.638 4点 樹霊
鳥飼否宇
(2014/07/26 20:36登録)
裏表紙より~『植物写真家の猫田夏海は北海道の撮影旅行の最中、「神の森で、激しい土砂崩れにより巨木が数十メートル移動した」という話を聞き、日高地方最奥部の古冠村へ向かう。役場の青年の案内で夏海が目にしたのは、テーマパークのために乱開発された森だった。その建設に反対していたアイヌ代表の道議会議員が失踪する。折しも村では、街路樹のナナカマドが謎の移動をするという怪事が複数起きていた。三十メートルもの高さの巨樹までもが移動し、ついには墜落死体が発見されたとき、夏海は旧知の“観察者”に助けを求めた!“観察者”探偵・鳶山が鮮やかな推理を開陳する、謎とトリック満載の本格ミステリ。』~                                                     シリーズの前2作(中空・非在)と比べると、謎の魅力に物足りさを感じました。動機は強烈なのかもしれません。しかし、共感はできませんでした。


No.637 6点 非在
鳥飼否宇
(2014/07/26 09:09登録)
「BOOK」データベースより~『奄美大島の海岸に流れ着いた一枚のフロッピー。そこに記されていたのは奇怪な日記だった。ある大学のサークル一行が古文書を元に、人魚や朱雀、仙人が現れるという伝説の島“沙留覇島”へ渡った調査記録だった。だが、日記の最後に記されていたのは、殺人事件を告げるSOS―フロッピーを拾った写真家の猫田は警察へ届け、大規模な捜索が行われるが、それと思しき島には誰一人いない。猫田は幻の島探しに乗り出すが…絶海の孤島を舞台にした、驚天動地の本格+ネイチャーミステリ。』~                                          題名の非在(人魚、朱雀、仙人、沙留覇島)という幻想的な雰囲気を漂わせ、数々の謎が提示されます。やや謎が多すぎて纏まりがなくなってしまっている点はもったいないと印象ですね。メインであるトリックは多重解決を狙ったのかもしれませんが、複雑になり逆効果のような気がします。よって真相(前例があるのかもしれませんが、今まで読んだ中では初めて)のインパクトがやや薄くなってしまいました。とは言え、著者の意気込みが感じられる佳作であるとは思います。エピローグで、幻想として片づけられていた謎が、合理的に語られ、きれいな余韻として残りました。


No.636 6点 サイロの死体
ロナルド・A・ノックス
(2014/07/24 21:56登録)
裏表紙より~『イングランドとウェールズの境界地方、ラーストベリで開かれたハウスパーティで、車を使った追いかけっこ〈駆け落ち〉ゲームが行われた翌朝、邸内に建つサイロで、窒息死した死体が発見された。 死んでいたのはゲストの一人で政財界の重要人物。 事故死、自殺、政治的暗殺と、様々な可能性が取り沙汰される中、現場に居合わせた保険会社の探偵ブリードンは、当局の要請で捜査に協力するが、一見単純に見えた事件の裏には、ある人物の驚くべき精緻な計算が働いていた。考え抜かれたプロットと大胆なトリック。 手掛かり索引を配し、探偵小説的趣向を満載した傑作本格ミステリ』~                      皮肉(聖職者らしい教訓か?)をモチーフにした作品のように感じました。当時としては、一捻りあるプロットであると思いますが、そのため、やや複雑になってしまった?という印象です。手がかりの索引があり、著者の丁寧な作品作りは覗えます。なお、解説において、「十戒」第5条~中国人を重要な役で登場させてはいけない。~の意味がやっと解かりました(笑)。

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