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ミステリの祭典

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停まった足音
ポインター主任警部シリーズ

作家 A・フィールディング
出版日2006年07月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2014/08/22 18:08登録)
(ネタバレなしです) ポインター主任警部シリーズを中心に20作以上の本格派推理小説を書いた英国女性作家A・フィールディング(1884-没年不詳)の代表作とされるシリーズ第3作です。本国の出版は1926年ですが日本でも早くから注目されていたらしく1930年代から翻訳出版が計画されては頓挫を繰り返し、ようやく21世紀になって日本語版が読めるようになりました。なるほど最後の劇的な場面は印象的で、これが代表作と言われる所以でしょう。しかしそこに至るまでのポインターの丹念で地道な捜査が延々と続く展開は盛り上がりに欠けます。同時代のF・W・クロフツが好きな読者なら気に入るかもしれませんが。

No.1 5点 蟷螂の斧
(2014/08/07 00:05登録)
裏表紙より~『屋敷の一室で女主人の遺体が発見された。心臓を貫いた弾丸、傍らには被害者の指紋がついたリボルバー。争った形跡はなし。事故か自殺か、あるいは殺人か。死亡直前に被害者の背後で足を止めたのは誰なのか。ロンドン警視庁のポインターが地道で緻密な捜査を続けた結果、浮かび上がる意外な真相…』~                                                        1926年発表、オーソドックスな探偵小説です。フーダニットものですが、推論・仮説が多すぎるとの印象。保険会社の代理人の自殺説とポインター警部の殺人説が、本来軸になるはずなのですが、やや散漫になってしまった感じ。意外な犯人も、伏線が弱すぎるのでインパクトに欠ける?。

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