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ミステリの祭典

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M.G.H.楽園の鏡像

作家 三雲岳斗
出版日2000年06月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 虫暮部
(2020/07/31 12:26登録)
 “森博嗣以降”の理系キャラクターって感じ? しかし主人公はともかく、“天才”がステレオタイプに思えて物足りない。

 第一の殺人。正直、トリックに絡む部分の構造がいまひとつ把握出来ず。何が起きたかはどうにか理解したものの、“こういうことが起こり得る配置だった、ということなんだな”と逆方向に納得するしかなかった。
 第二の殺人。犯人はトリックの為の道具の類を持ち込んだわけではなく、現場の構造・設備を悪用しただけ。つまり純然たる事故でアレが起きる可能性がもともとあったのでは。欠陥施設だよねぇ。

No.1 5点 蟷螂の斧
(2014/08/17 12:59登録)
裏表紙より~『日本初の多目的宇宙ステーション『白鳳』で発生した、不可解な出来事。無重力の空間をゆっくりと漂う死体は、まるで数十メートルの高度から“墜落”したかのようだった。果たして、事故なのか、事件なのか? 従兄弟の森鷹舞衣の“計略”により、偽装結婚をして『白鳳』見学に訪れていた若き研究者・鷲見崎凌は、謎の真相を探るため、行動を開始することとなる……。斬新な設定とスマートな論理的解決で、各界に衝撃を与えた本格SFミステリー。第1回日本SF新人賞受賞作品』~         本格SFミステリに魅かれて手に取りました。著者の発言「他のジャンルの読者をSFに導くような作品を書きたかった」は本格好きには成功とは言い難いか?。トリックは理科系の人なら予想はつく?と思われる。動機も後出しの感が強い(伏線が弱い)。逆転の発想は買いますが、うなるほどのものではなかった。

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