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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.88点 書評数:2501件

プロフィール| 書評

No.621 6点 七度狐
大倉崇裕
(2010/07/02 22:57登録)
落語雑誌の牧編集長&新人部員・間宮緑シリーズの長編ミステリ。
先の短編集のテイストとは一転、閉ざされた村を舞台にした連続殺人を描いていて、本格ミステリど真ん中の作品です。
見立てや不可能犯罪など本格好きの趣向がふんだんに盛り込まれていて、パズラーの佳作といえそうです。


No.620 6点 三人目の幽霊
大倉崇裕
(2010/07/02 22:57登録)
落語界を舞台にした連作ミステリ。
落語専門誌の編集長と女性編集部員がホームズ&ワトソンの役割で5つの日常の謎に近い事件を扱っています。
主人公格の二人の個性が弱めですが、表題作の「三人目の幽霊」など結構面白く読めた。
落語界を背景にする必要がないのでは?という作品もあり、これはアイデアが先に浮かんで無理やりシリーズものにした感じでした。


No.619 6点 三人の中の一人
S=A・ステーマン
(2010/07/02 21:23登録)
ネタバレ気味ですが、ウェンズ氏が探偵役を務めるシリーズの長編ミステリ。
フランス片田舎の城館を舞台にした連続射殺事件で、頻繁に「ベンスン殺人事件」に触れながら弾道学による犯人の身長を特定する過程が描かれています。そのあたりまでは、真っ当な館ミステリかと思いきや、終盤のウェンズ氏のひと言が意表を突きます。
主な容疑者は3人だから、誰もがタイトルに深い意味はないと思うんじゃあないかと・・・。この作品もクリステイの某作とアイデアがバッテングしていますが、本書の方が3年ほど早く出版されているようです。


No.618 5点 おさがしの本は
門井慶喜
(2010/07/02 05:02登録)
図書館の司書を主人公にした連作ミステリ。
本探しテーマで森谷明子の「れんげ野原」と設定が被るが、本に関しての蘊蓄は、本書のほうがディープですね。
とくに、「林森太郎」の件はちょっと虚をつかれるというか、作者の博識ぶりにあきれました。


No.617 4点 パラドックス実践
門井慶喜
(2010/07/02 05:02登録)
履修科目に論理&雄弁がある特殊な学園を舞台にした連作ミステリ。
教師たちが色々な日常の事件に遭遇する様を描いていますが、感情移入できる登場人物が見当たらない。ミステリとしても中途半端な感じです。


No.616 7点 天才までの距離
門井慶喜
(2010/07/02 05:01登録)
美術探偵・神永美有シリーズの第2短編集。
前作よりミステリ度がパワーアップしている気がします。
美術品の真贋が予想外のアプローチで判明する様は、本格ミステリの<論理のアクロバット>を読まされたのと同じ感覚でした。
脇役で登場する女学生イヴォンヌがいい味出しています。


No.615 6点 人形の部屋
門井慶喜
(2010/07/02 05:01登録)
専業主夫と娘の”つばめ”が織りなすペダントリーに満ちた連作短編集。
強いて言えば”日常の謎”ミステリでしょうが、謎自体はどうでもいい感覚になって、父娘のウンチク会話がなんとも心地よい。


No.614 6点 天才たちの値段
門井慶喜
(2010/07/02 05:00登録)
北森鴻など美術品の真贋を絡めたミステリは数ありますが、この連作ミステリの探偵役・神永美有はある種の天才というところが目新しいかな。
デビュー作品集と思えないほど文章がしっかりしていて、淀みがないのがいい。


No.613 7点 火刑法廷
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/02 00:25登録)
怪奇趣向が最大限に発揮されたノンシリーズの問題作。
カーの代表作の一つに挙げられることが多い傑作には間違いありませんが、「三つの棺」同様に最初に読むべきカー作品とは言えないでしょう。(その理由は「三つの棺」と全く別ですが)
ある程度カーを読んだ人でも、評価が別れる問題作であるといえます。


No.612 4点 猫と鼠の殺人
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/02 00:11登録)
ポケミスの「嘲るものの座」で読みました。
この密室トリックは、いつかはカーの作品にも出てくるだろうなあという感がありました。
しかし、この作品の肝はおそらくそのトリックではなく、真犯人に降りかかる皮肉な状況ではないでしょうか。


No.611 6点 連続自殺事件
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 23:54登録)
フェル博士ものの第13作目。
古城からの転落死という設定から、バンコランもののある作品を彷彿とさせますが、怪奇趣向はそれなりにあるものの、同時にドタバタ劇を挿入したりしています。
メイン・トリックの実現性に関し何かで読んで、トリックは知っていましたが、それなりに面白く読めました。


No.610 4点 テニスコートの謎
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 23:31登録)
フェル博士ものの第11作目。
足跡のない殺人がテーマですが、物語がとりとめないものになっていてリーダビリテイがない上に、トリック自体が平凡で面白味に欠けます。


No.609 7点 緑のカプセルの謎
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 23:19登録)
フェル博士ものの第10作。
不可能犯罪を扱っていますが、密室殺人ではなく、毒殺トリックを扱った秀作です。
物理的なものより、このような心理的トリックは、ヤラレタ感が強いですし、終盤の映画フィルムの件も非常に巧妙で、考え貫かれたプロットという感じがします。


No.608 5点 死者はよみがえる
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 23:09登録)
フェル博士ものの第8作。
どんな手を使ってでも読者を欺いてやろうというカーの稚気が目いっぱい出ていて、怪奇趣向のないフーダニットに特化した作品です。ちょっと評価に迷うのですが、まあこんな点数にしておきます。


No.607 4点 ヴァンパイアの塔
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 23:00登録)
カー短編全集の最終第6弾。
ラジオドラマ作品集が中心の収録で、出来がいいとは言い難いです。表題作は、おそらく「死が二人を別つまで」の原型ではないかと思います。


No.606 5点 黒い塔の恐怖
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 22:56登録)
カー短編全集の第5弾。
ごった煮のような収録作品で、ラジオドラマの脚本、オカルトものなどは、あまり好みの内容ではありませんでした。
乱歩の「カー問答」は楽しめましたが。


No.605 6点 幽霊射手
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 22:51登録)
カー短編全集の第4弾。
やはり、「夜歩く」以前に書かれたアンリ・バンコランものの短編4作が目玉でしょう。いずれも怪奇性を帯びた雰囲気に不可能事件がマッチしていて独特の読み心地でした。
そのなかでは、「山羊の影」が個人的に気に入っています。


No.604 6点 パリから来た紳士
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 22:44登録)
カー短編全集の第3弾。
表題作の歴史ミステリ「パリから来た紳士」は、やや真相が見え易いきらいがありますが、完成度で編中のベスト。
準ベストはフェル博士もので「見えぬ手の殺人」か「ことわざ殺人事件」。


No.603 7点 妖魔の森の家
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 22:38登録)
カー短編全集の第2弾。
なんといっても、表題作のH・M卿もの「妖魔の森の家」がずば抜けた傑作でしょう。ミスディレクションの巧妙さに加え、なんとも皮肉の利いたトリックが印象的です。
ほかでは、「赤いカツラの手がかり」の二転三転するプロットが面白かった。


No.602 6点 不可能犯罪捜査課
ジョン・ディクスン・カー
(2010/07/01 22:30登録)
カー短編全集の第1弾。
本国では唯一ディクソン名義で発表された作品集のようです。
看板シリーズの両探偵ものは収録されていませんが、マーチ大佐ものが不可能興味を追求した作品が多く気に入りました。
大佐ものでは、「新透明人間」と「銀色のカーテン」の不可能トリックの巧妙さに感心しました。

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