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ミステリの祭典

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聖い夜の中で

作家 仁木悦子
出版日1987年04月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 ∠渉
(2013/12/25 19:19登録)
日本のクリスマスはホントに自由奔放なので、サンタクロースに持つイメージも、人それぞれ。
仁木さんが描いたサンタクロースは、一方からみれば、純粋な心が見せる虚像で、もう一方から見ると哀しき道化のような実像。そんな二つのサンタクロースが交錯したときの奇蹟の物語に、暖かくて切ないミステリを見ることが出来ました(表題作)。
聖夜の日に偶々出会ったこの作品に感謝。

No.1 5点 kanamori
(2010/06/25 21:42登録)
ミステリ短編集(光文社文庫版)。
著者逝去後に出版された最後の短編集で晩年の作品5編収録のほか、鮎川哲也などの追想風エッセイなども収められています。本格度は低いですが、「陰のアングル」とか「折から凍る二月の」など、昭和の清貧な市井の人々を描いていて、初期作の頃から変わらないテイストは心地いい。

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