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ミステリの祭典

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蒼林堂古書店へようこそ
林四兄弟シリーズ

作家 乾くるみ
出版日2010年05月
平均点5.17点
書評数6人

No.6 6点 人並由真
(2023/10/31 21:41登録)
(ネタバレなし)
『イニシエーションラブ』が、世評ほど良いと思えず
(というか楽しめず~どこが評価ポイントかはわかるつもりだが)

『Jの神話』が、実にイヤンな感触で

さらに『セブン』が
<この十年のうちに読み終えられず投げ出した、数少ないミステリのひとつ>

 ……である自分は、とことん乾くるみと相性が悪いという自覚がある。

 が、これはフツーに楽しめた。

 どっかのネットの噂で、ミステリマニアの登場人物たちによる、ミステリのトリヴィアを詰め込んだブラックウィドワーズクラブの縮小版みたいな紹介をされてたので、興味を惹かれて、ネットの通販で安く入手。
 内外新旧の長編を読む合間につまみ食いしていたが、経糸のストーリーを含めて気持ちよく読了できた。
 ミステリとしては各編たしかにゆるめだが、そこがまたこの世界にはよく似合っているんじゃないの。
 ウワサ通りに茅原しのぶの愛らしさは絶品。実は見事なフィニッシングストローク、しかも最後の一行ギリギリという趣向にもニヤリ。
 
 ちなみに本作が柚木さんちの……じゃねえ、林さんちの四兄弟サーガの一角だということは、このサイトで初めて(改めて?)意識した。いや、その設定に特にまったく関わらず、楽しく読めたんだけれども。

No.5 6点 メルカトル
(2012/08/24 21:35登録)
ほのぼのとした雰囲気が実に心地良い、それにさりげない季節感を時折漂わせている点も評価できる。
ただ、ミステリとしてはいかにも弱いところや、解決に強引さが感じられるケースが多々見られるのは少々残念。
それでも私はこの物語が好きだ、それはもう理屈抜きに。
そしてラストのサプライズも好ましい結末と言えよう。
それぞれの登場人物が生き生きと描かれているのも素晴らしく、紅一点のしのぶがまた魅力的である。
後味も良い。

No.4 3点 つよ
(2011/05/01 22:37登録)
うーん、乾くるみに釣られて読むと後悔。

No.3 5点 まさむね
(2011/02/24 20:14登録)
ミステリ専門の古本屋店主とその常連客らが織り成す、日常の謎&ほのぼの系短編集。
一編が20数ページと短いので、スキマ読書に丁度いい感じ。
個人的にはもう少しキリッとしたミステリ性も欲しかったけど… 短編と同じ数だけ掲載されているコラム(?)「林雅賀のミステリ案内」が楽しかったから、まぁいいか。

No.2 6点 江守森江
(2010/06/27 01:05登録)
林四兄弟シリーズの第三弾で、今回の主役は林雅賀(ガガーリン)
一編だけだが姪のひとみが登場するのが、シリーズのお約束だと思っていただけに登場しなかったのは残念。
私的な事だが、形見の一冊は天藤真「大誘拐」にしたい。
全14話からなり、各話の後に小説のテーマに合わせた林雅賀の「ミステリ案内」が付されている。
ミステリとしては緩い「日常の謎」作品だが、連作らしい全編を通じた最終話で明かされる仕掛け(遊び心)は楽しい。
そして「ミステリ案内」の最後(本の最後の一行)に恋愛の行方をサラリと描いた終わり方にニヤリとしてしまった。
同一人物だが「乾くるみの仕掛け小説」と「市川尚吾のミステリ書評」の融合に成功した楽しい作品だと思う。
さすがに、自作「イニシエーション・ラブ」の紹介は恥ずかしかったのか?小説の時代設定を2003年頃にしている。
※更なる楽しみ方
林雅賀の「ミステリ案内」と「本格ミステリ・フラッシュバック」や「本格ミステリ・クロニクル300」での市川尚吾・担当作品欄との読み比べは如何だろう。

No.1 5点 kanamori
(2010/06/23 21:09登録)
ミステリ専門古書店の店主と常連客による日常の謎もの、連作ミステリ。
喫茶サービス付き古書店という設定や、各編とも古今のミステリの蘊蓄から入って自然と謎が提出されるというプロットは読んでいて心地よかった。
これで肝心のミステリ部分が充実していれば・・・・。

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