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ミステリの祭典

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キング&クイーン

作家 柳広司
出版日2010年05月
平均点5.25点
書評数4人

No.4 5点 猫サーカス
(2021/07/12 18:32登録)
警察を辞めた女性が主人公となる異色サスペンス。冬木安奈は、六本木の雑居ビルにあるバー「ダズン」で働いていた。元SPの彼女は、その経歴から店へ来る女性客のために用心棒の役目を果たすことがあった。だがある日、常連客に連れられて店に来た栄蓮花から、アンディ・ウォーカーという男の警護を依頼された。彼は元チェス世界王者だった。果たして安奈は最善手を打ってアンディを守れるのか。本作は、チェスの世界を現実に置き換え、いかに盤上のキング、アンディを守るか、その戦いに挑むヒロインの活躍が描かれている。安奈とアンディそれぞれの過去が現在に絡み、緊迫した状況へと展開していく。おそらくチェスを多少でも知っていれば、アンディ・ウォーカーは伝説のチェスチャンピオン、ボビー・フィッシャーをモデルにしていることは明白だろう。しかし当然ながら、様々なフィクションがほどこされており、単に実在した天才の経歴をなぞるだけではなく、チェスを模した要人警護の話にとどまってもいない。読み手さえも騙してチェックメイトとなる。

No.3 4点 いけお
(2012/05/27 02:14登録)
煽り文句から期待して読んだが、ミステリではなく、プロットの完成度も不満。

No.2 5点 kanamori
(2010/06/23 21:18登録)
”米大統領からの刺客VS元女性SP”とか”チェス・ゲーム風の頭脳戦”などの先入観を持って読むと、薄っぺらでご都合主義的なサスペンスにがっかりさせられます。

No.1 7点 白い風
(2010/06/16 22:42登録)
主人公は元SPで今はバーで働く安奈。
依頼は「アメリカ大統領に狙われている…」と言う天才チェス王者。
序盤から結構ワクワクしながら読めました。
ラストもあっと云わせるところも面白かった。
ただ、そこまでする意味があったのかな?とは思うけど…。
まっ、楽しかったからいいけどね(笑)

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