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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:624件

プロフィール| 書評

No.584 6点 阿弥陀ヶ滝の雪密室
黒田研二
(2022/09/10 10:09登録)
この作者の作品を初めて拝読。
謎の設定は密室、アリバイ、ダイイングメッセージと盛りだくさんで、
話しにはすんなり入れます。
けど真相は若干う-ん、ですかね。

密室は海外某古典の亜流ですし、犯人の意外性はあってもリアリティ
がちょっと、という感じです。
海外古典の○の○○ではあるまいし、○○にここまでできるか?
これは多くの人が疑問に思うでしょう。
苦言も言いましたが、構成的には魅力ある作品です。

採点は 5点(基礎点)+1点(魅力ある構成に)


No.583 8点 黒衣の花嫁
コーネル・ウールリッチ
(2022/08/28 15:22登録)
う-ん、この作品もウ-ルリッチ節は健在です。
プロットが魅力的なので、最後まで飽きずに読めます。
最後の皮肉な結末は絶妙。
他の方の感想で、ウ-ルリッチ(アイリッシュ)の作品は、
ツッコミどころもあるが、そのような目線は不要ではと
いうコメントありましたが、同意見です。

採点は 7点(基礎点)+1点(ウ-ルリッチ効果)


No.582 7点 新本格ミステリを識るための100冊 令和のためのミステリブックガイド
事典・ガイド
(2022/08/27 17:20登録)
「十角館」以降の本格ミステリを紹介したガイド本。
東西ミステリと並んで、小生が今後読破すべき作品の道標になりそうです。
余談ですが、小生もメルカトルさんに倣って、既読作品をカウントしてみました。
・・・100編中、34編でした。
まだまだ修行が足りませんね 苦笑


No.581 6点 インド倶楽部の謎
有栖川有栖
(2022/08/06 09:36登録)
久々に氏の国名シリ-ズを拝読。
読めばわかりますが、これまでと比べるとやや異色の作品。
犯人の意外性もあり、それは特定するロジックは秀逸。
でも動機は理解不能ですかね 笑


No.580 5点 越中八尾、恩讐の殺人
石川真介
(2022/06/26 15:34登録)
この作者を拝読するのは2作め。
動機はあまり同調できないし、トリックも地元に詳しく
ないとなかなか推理が難しい。
若干不満の残る出来でした。

〈余談〉
本編の最後の舞台となった雨晴海岸は、いいところです
ね。小生も30年前に、一度訪れただけですが、いつか
また行きたいです。


No.579 7点 黒牢城
米澤穂信
(2022/05/28 18:57登録)
昨年の「このミス」で1位、また直木賞受賞の話題の作品。
氏がこのような正統の歴史ミステリを書くとは少々意外
でした。
内容は、城主が城を捨てて逃亡した?という歴史的事実に
新しい解釈を加えたというところでしょうか。
数年前の大河ドラマで黒田官兵衛を見ていたので、丁度
良い予習?になりました。
採点は 6点(基礎点)+1点(作品の意外性に)

(余談)
本編の最後の方に出てくるある寺、何か聞いたことあると
思いきや、下名が通学していた小学校のすぐ近くなんです
ね!
何度も通ったありきたりのお寺がこのような由緒あるとこ
ろとは全く知りませんでした。
いつか再訪したいです(どんなところかを知って再訪する
と、また違うので)


No.578 7点 兇人邸の殺人
今村昌弘
(2022/05/08 12:51登録)
話題の作品を先日読了。この作品もなかなかのものでした。
詳細は先に書評くださった方の意見と同様なので繰り返しませんが、一口で言えば、
よくこれだけの設定をつくれたなあというところに感心。
CC(クロ-ズドサークル)好きの方にはもちろん、そうでない方にも一読をおす
すめします。
「屍人荘・・」と「魔眼のハコ・・」に続く第3弾ですが、個人的には「魔眼のハ
コ」が最も好みかな。この作者はしばらく追いかけたいと思います。


No.577 7点 キングを探せ
法月綸太郎
(2022/04/09 18:57登録)
単なる交換殺人の話しではなく、そこからの一捻りが楽しめます。
ロジック的な作品を好む方にはおすすめ。


No.576 4点 京都紅葉伝説殺人事件
木谷恭介
(2022/03/26 17:55登録)
いくつも殺人が起こる割に、収束があっけなく、伏線回収も不十分。
本格色もいまひとつで、やや不満あるかな。
採点は 5点(基礎点)-1点(このもの足りなさ)


No.575 5点 花嫁川柳殺人事件―「本陣殺人事件」(殺)
斎藤栄
(2022/02/23 11:05登録)
密室の謎と、その解決があります。
真相は一応納得ですが、これ可能かな?
量産作家の作品としては、それなりの内容ですが、「本陣殺人事件」と「黄色い部屋の謎」のネタバレを含みますので、未読の方はご注意を。


No.574 6点 本能寺消失
井沢元彦
(2022/02/11 08:09登録)
日本史最大の謎の一つである、本能寺の変に関する考察をした歴史ミステリ、というよりもSF小説ですね。これは
黒幕の正体は数ある説のひとつなので新味はありませんが、説得力はそれなりにあります。


No.573 7点 丹波家の殺人
折原一
(2022/01/22 16:17登録)
氏の作品と言えば、つい○○トリックと連想しますが、これは古式ゆかしい正統ミステリーですね。
この話しがもし閉鎖的な村なら、これはもう横溝の世界、十分楽しめました。
従い、採点も甘めで。

(少しネタバレ)
密室殺人めいたのが3つあります。
最初のトリックは僕には既視感がなく、かなり斬新。
2つめのは、雪の足跡トリック。海外の古典名作である、
○い○○の殺人に少し似てる?


No.572 7点 目撃者 死角と錯覚の谷間
中町信
(2022/01/02 09:13登録)
謎の設定とスト-リ-展開が絶妙で、楽しく読めました。
そんなに著名な作家ではありませんが、どれも粒よりで、
他の作品にも手を出してみたいですね。
採点は8点(基礎点)-1点(密室・ダイイングメッセ-ジがいま一つ)

<ここからネタばれ>
プロローグで読んだ違和感をそのまま信じれば良かった・・・
推理を捻り過ぎて、真犯人の指摘に失敗 笑


No.571 6点 笑わない数学者
森博嗣
(2021/12/11 16:39登録)
オリオン像消失の謎が解ければ犯人もわかる・・・の理論は納得。
現場の見取り図は一応あるのですが、相変わらず説明がわかりにくい
ですねえ(泣)
最初はオリオン像の位置すらよくわかりませんでした 苦笑
なぜ図中に書かないんだろう?

採点は 7点(基礎点)-1点(相変わらず説明がわかりにくい)


No.570 6点 熱海・黒百合伝説の殺人
深谷忠記
(2021/11/13 10:49登録)
(若干ネタバレ)

犯人の意外性もあまりなく、トリックも新味はないですが、複数の
トリックをうまく組み合わせて何とか形にはしていますね。
総合的には水準作ではあります。


No.569 4点 津軽、殺人 じょんがら節
辻真先
(2021/11/06 13:21登録)
プロット、トリック、スト-リ-とも特筆するところがなくて、
う-ん、いまひとつかな。


No.568 6点 急行エトロフ殺人事件
辻真先
(2021/09/20 15:13登録)
SF的要素もあるユニ-クな作品で。楽しく読めました。
オチは何だか西村京太郎氏が使いそう。

採点は7点(基礎点)-1点(意外と読みずらい箇所もあったので)


No.567 4点 愛の摩周湖殺人事件
山村美紗
(2021/08/11 16:10登録)
最後の解決が尻すぼみ。
僕がこの作品の作者なら、違う結末にしたかも。
まあ量産作家なので、こんなものなのかな?


No.566 5点 札幌駅殺人事件
西村京太郎
(2021/07/26 21:01登録)
おなじみのトラベルミステリー。
サスペンス性はまずまずも、真相の深みがややもの足りないか?
本作品、既にどなたかが書評しているだろうと思って、図書館で
手に取りましたが、未登録なんですね。やや意外。


No.565 6点 検事の本懐
柚月裕子
(2021/07/20 20:47登録)
本来なら起訴が難しいであろう案件を、主役の検事が独自に真相を
暴く(あるいは起訴に持ち込む)、そんな短編集です。
内容は水準ですが、この骨太な作品を女性の作家が書いた、という
意外性が一番印象に残ります。

採点は5点(基礎点)+1点(この意外性を好感)

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