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ミステリの祭典

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あわせ鏡に飛び込んで

作家 井上夢人
出版日1992年04月
平均点5.83点
書評数6人

No.6 6点 測量ボ-イ
(2023/01/14 09:17登録)
この作者の作品を読むのは2作め。
前回読んだ長編の印象があまり良くなかったのですが、
これは期待以上のクオリティでした。
個人的なベストは「さよならの転送」。二転三転する
真相の妙があります。
次点は「千載一遇」。まるで鮎川氏が書く短編のよう。
皮肉なラストもまさに鮎哲の短編です 笑

短編集の場合、原則各作品の平均で採点するので6点
としますが、前述の2作品なら7〜8点の出来です。

No.5 5点 yoneppi
(2015/02/18 19:32登録)
結末は予定調和のホラー作品集。普通に楽しめた。

No.4 6点 メルカトル
(2011/11/09 21:29登録)
各短編がそれぞれ一定水準を上回っていて、飽きずに読むことが出来る。
しかし、逆に言うと突出したものがないため、どれも抜きん出て面白いとは言いがたい。
個人的には表題作が最も面白かったが、他の作品も時代を感じさせるものが結構あり、その意味でも意義深いものを思わせる。
様々なタイプの作品を楽しめる、お得な短編集と言えそう。

No.3 6点 まさむね
(2011/10/23 21:29登録)
 反転モノあり,ホラー系あり,リドルストリー調ありの,バラエティー豊かな短編集。
 1990年から5年程度の間に書かれた短編らしいので,作者自身が語るように,「今となっては」的なネタも含まれているのですが,個人的には逆に新鮮味を感じましたね。途中で結末が見えてしまう作品もありましたが,それはそれで楽しめます。特に後半の3作品「あわせ鏡に飛び込んで」・「さよならの転送」・「書かれなかった手紙」あたりが好みです。

No.2 6点 こう
(2010/03/20 23:31登録)
「ノックをまちながら」や「さよならの転送」などが比較的岡島作品に近い感じがして好きです。井上作品らしい「あなたをはなさない」はインパクトは一番あると思いますが個人的には好きではありません。
 井上作品よりも岡島作品の方が好きなのですが出来はともかく岡島時代の今では書かれないタッチの作品も読めて満足です。

No.1 6点 makomako
(2008/11/21 20:18登録)
切れの良い短編集だと思います。一番すきなのは「あなたをはなさない」かな。結構長いことかかって書いたものを集めたようで統一性はないが、それなりに面白い。個人的には井上夢人は長編や連作のほうが好みではある。

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