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ミステリの祭典

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新本格ミステリを識るための100冊 令和のためのミステリブックガイド
佳多山大地

作家 事典・ガイド
出版日2021年08月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 測量ボ-イ
(2022/08/27 17:20登録)
「十角館」以降の本格ミステリを紹介したガイド本。
東西ミステリと並んで、小生が今後読破すべき作品の道標になりそうです。
余談ですが、小生もメルカトルさんに倣って、既読作品をカウントしてみました。
・・・100編中、34編でした。
まだまだ修行が足りませんね 苦笑

No.1 7点 メルカトル
(2022/07/30 23:14登録)
本格ミステリの復興探究運動ーー<新本格ミステリ>ムーブメントは、戦後日本における最長・最大の文学運動です。綺羅星の如き才能と作品群を輩出してきたその輝きは、令和に突入した今に至る本格ミステリシーンにまで影響を及ぼし続けています。本書では、<新本格>の嚆矢である綾辻行人『十角館の殺人』が刊行された1987年から2020年内までに刊行された日本の本格ミステリ作品より、その潮流を辿るべく100の傑作を厳選しご案内。さらにその100冊のみならず、本格ミステリ世界へ深く誘う<併読のススメ>も加え、総計200作品以上のミステリ作品をご紹介します。さあ、この冒険の書を手に、目眩く謎と論理が渦巻く本格ミステリ世界を探索しましょう!
Amazon内容紹介より。

評論家佳多山大地が選ぶ、広義の「新本格」ミステリ100選。『十角館の殺人』から始まるムーブメントが現在まで続いているとの持論を持って、様々なジャンルから100冊を厳選?しています。が、やはり幅が広く、例えば辻真先や皆川博子の作品や完全なホラーである『フェノメノ』なども含まれている為、本格ミステリのガイドとしてはややずれが生じていると思われます。
ついでに併読のお薦め本も紹介されているので、かなりの量が掲載されています。勿論海外作品もそこに含まれます。まあこちらは古典が多いですけど。

ただ、ポイントが高いと感じたのは『占星術殺人事件』『匣の中の失楽』『ハサミ男』の小論文が挿入されている事。これはなかなかの見ものだと思います。それぞれの本質を衝いた論説であり、成程確かにと頷かされる事しきりでした。当然ながら、大々的にネタバレしていますのでこれらの作品を未読の方はご注意下さい。ミステリマニアであるなら勿論読んでいると思いますがが。
ちなみに100冊中66冊が既読でした、まあこんなもんでしょう。

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