測量ボ-イさんの登録情報 | |
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平均点:6.24点 | 書評数:634件 |
No.114 | 7点 | 漱石と倫敦ミイラ殺人事件 島田荘司 |
(2009/05/29 19:37登録) ユ-モア・ミステリと割り切って読めば、なかなかの作品。 |
No.113 | 6点 | 火刑法廷 ジョン・ディクスン・カー |
(2009/05/27 20:15登録) カーの最大傑作との呼び声高いので、つい半年程前に読みま したが、期待はずれでした。 何が悪いのか、といっても具体的に指摘できませんが・・・ 死体消失のトリックも強引ですが、これでケチつけていたら、 カーの作品は読めませんしね(笑)。 でもやはり、カーの作品なら「ユダの窓」「皇帝の嗅ぎ煙草 入れ」「白い僧院の殺人」あたりの方が上だと思います。 |
No.112 | 9点 | 樽 F・W・クロフツ |
(2009/05/27 20:11登録) 地味なるも、僕好みの作品。 無駄な部分が多い、犯人が致命的ミスをしている、等 批判 (アラ探し?)はよく耳にしますが、僕個人の評価ではやは りクロフツの作品の中で一番好きです。 |
No.111 | 9点 | そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー |
(2009/05/27 20:09登録) ミステリを読まない人でも知っている表題、定番の名作です。 「アクロイド」と並んで、こういうストーリ-を最初に考えた クリスティ女史の手柄でしょう。 仮に今この作品を読んだとして、犯人当てられるかな・・・ あまり自信ないですね(笑)。 |
No.110 | 10点 | 幻の女 ウィリアム・アイリッシュ |
(2009/05/27 20:05登録) これは紛れもない名作です。 魅力的なプロット、話しの展開、サスペンス性とも申し分 なしだと思います。 海外作品だと文章が生硬で、読んでいて苦痛になる作品も しばしばありますが、この作品に限っては全くそのような 事はなかったです(翻訳者の手腕?)。 よく言われる文章の美しさですが、そのような事を本来評 価できる感性を持っていないこの僕でも何となく判るよう な気がします。 でも確かに、「幻の女」は最後まで幻の方が良かったかも しれませんね。 未読の方には是非読んで頂きたい、翻訳物が苦手な方にも 推奨できる作品です。 (2011.6.24追記) 最近再読。 決して映画ファンではないこの僕ですが、はじめて「幻の女」 に出会ったところなど、映画の一シ-ンとして目に浮かびそう。 書かれた年代の古さを感じないという意見もちらほらあります が、全く同感です。 何だか読んだことある筋書きだ・・という感想をお持ちの方は、 きっとその作品がこの作品を模倣したんだと思いますよ。 やはりいいものはいいです。 |
No.109 | 9点 | Yの悲劇 エラリイ・クイーン |
(2009/05/27 20:00登録) 海外古典を語る上で、欠かすことのできない作品。海外では 「X」の方が評価されているようですが、僕はやはり「Y」 の方が良かったです(僕もやはり日本人という事か?)。 ミステリを読み始めて間もない時期なので、犯人の意外性 も十分でした。 いま考えると展開が御都合主義的なところもありますが、 何だかんだ言っても名作には違いないです。 |
No.108 | 6点 | 消える「水晶特急」 島田荘司 |
(2009/05/27 19:57登録) 島田氏初期のトラベルミステリ-。 メイントリックは題名と巻頭の路線図で大体想像がついて しまいましたが、基本的にトラベルミステリが好きなので これはこれで楽しめました。 |
No.107 | 7点 | 邪馬台国の秘密 高木彬光 |
(2009/05/27 19:51登録) これも楽しめました。「成吉思汗の秘密」とほぼ同じ評価 です。高木氏個人の意見だけではなく、世の中の邪馬台国 論争の主な諸説を勉強できる良い機会でした。 |
No.106 | 6点 | ブラジル蝶の謎 有栖川有栖 |
(2009/05/27 19:47登録) 読みやすく、つまらなくはないけど、「おおっ、これは」と いう代物もなかったです。 他の方と同じような最大公約数的感想ですが、偽らざる本音 です。 |
No.105 | 7点 | 人それを情死と呼ぶ 鮎川哲也 |
(2009/05/27 19:45登録) 汚職に巻き込まれたサラリーマンが殺される、という設定で 氏らしからぬ社会派っぽいプロットですが、なかなかどうし て、立派な本格推理小説です。 アリバイもの、時刻表ものは嫌いなので鮎川作品は読まない、 という方はこれをどうぞ。 |
No.104 | 8点 | 火刑都市 島田荘司 |
(2009/05/27 19:42登録) (少しネタばれ有) 島田氏初期の作品群では社会派っぽい作品ですが、本格物と しても十分通用する仕上がりです。 あと主人公の女性に何となく感情移入できる部分(何となく ですけど)もあって高得点をつけました。 あと東京、というか江戸の地理の勉強(?)にもなりました。 放火された箇所の必然性って、そういうことだったのですね。 |
No.103 | 6点 | ミステリー列車が消えた 西村京太郎 |
(2009/05/24 10:01登録) 西村氏の作品の中ではまあ読み応えあった部類だと思います よ。でも採点するとこの点数ですけど。 |
No.102 | 6点 | 絃の聖域 栗本薫 |
(2009/05/24 09:58登録) 20年以上前に読んだ作品。小説として読めばまあ面白かった ですが、ミステリとしてはもうひとつですかね。記憶が少し 曖昧ですが、トリックそのものよりも犯人の動機や心情描写 にウエイトがおかれていたと思います。 どちらかといえば量産作家系の氏だけに、書く作品もこんな ものかと当時思った次第です。 |
No.101 | 5点 | ペルシャ猫の謎 有栖川有栖 |
(2009/05/24 09:52登録) 表題作「ペルシャ猫の謎」のメイントリック、まあ微妙で すね。短編ならこれはこれでアリかとも受け取れますが、 長編(しかも1000枚以上の大長編)を支えるメイントリッ クがこれだったら、本投げつけてるでしょう(笑)。 皆さんの評価も決して良くないですが、いた仕方ないと思 います。 |
No.100 | 9点 | 赤い密室 名探偵星影龍三全集(1) 鮎川哲也 |
(2009/05/24 09:47登録) 「赤い密室」短編ですが、これは凄い作品です。 僕が今まで読んだ密室トリック作品のベストと言っても 過言ではない出来だと思います。密室好きの方は必読の 作品。 |
No.99 | 7点 | 死者が飲む水 島田荘司 |
(2009/05/24 09:44登録) 島田氏初期の作品。まだ3作めくらいでしょうか? 内容自体は「占星術」や「斜め屋敷」と比べると地味で平凡 ですが、僕好みの話しの展開(元々トラベルもの好き)です し、牛越刑事も何となく好感もてるキャラなので、7点評価 です。 |
No.98 | 7点 | 悪魔の手毬唄 横溝正史 |
(2009/05/23 18:50登録) 童謡の見立て殺人は前例ありますが、これはこれで良かった です。でも「獄門島」や「本陣殺人事件」に比べると横溝氏 特有のアクの強さが薄いような気がして、氏のファンならも の足りなく感じるかも知れませんね。 |
No.97 | 5点 | 思い通りにエンドマーク 斎藤肇 |
(2009/05/23 18:48登録) 著者のデビュ-作で力作だとは思いますが、トリックも ありきたりで、登場人物のキャラ立ちもあまり印象に残 らなかった感じでした。 |
No.96 | 7点 | 白い兎が逃げる 有栖川有栖 |
(2009/05/23 18:45登録) この短編集はなかなか粒よりの、水準以上のレベルだと 思います。 個人的には表題作よりも、「不在の証明」の方が好みで しょうか。 |
No.95 | 6点 | 死者を笞打て 鮎川哲也 |
(2009/05/23 18:43登録) 出版当時(1960年代)の著名作家をもじった名前が 出現する、凝った趣向の作品。 内容は平凡な部類ですが、これはこれで楽しめまし た。 |