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ミステリの祭典

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絃の聖域
伊集院大介シリーズ

作家 栗本薫
出版日1980年08月
平均点6.44点
書評数9人

No.9 6点 ボナンザ
(2023/12/02 23:39登録)
古い時代の香りを感じさせる良作ミステリ。

No.8 7点 初老人
(2019/12/18 17:36登録)
栗本薫さんの小説の中で、仮面舞踏会と双璧をなすのがこの作品だと思う。
少年愛の描写はあるが、それだけで読まないのは余りに勿体ない。

No.7 6点 nukkam
(2012/01/26 20:17登録)
(ネタバレなしです) 1980年発表の伊集院大介シリーズ第1作の本格派推理小説です。このシリーズはミステリーに対する作者の関心が下がった時期もあって作品レベルのばらつきが大きいのですが、本書はかなりの力作だと思います。1970年代にリバイバルブームを巻き起こした横溝正史の影響を感じさせる作品で、和風を意識した舞台が印象的です。登場人物が意外と多く関係も複雑で、中盤までは地味でゆったりとした展開ですが終盤は劇的で、特に最終章では内田康夫の「天河伝説殺人事件」(1988年)の幕切れに匹敵するような深遠な世界が描かれています。ただ謎解きは事件の真相が横溝正史の某作品を連想させるもので、好き嫌いは分かれるかもしれません。男同士のキスシーンを入れているのもさらに好き嫌いが分かれそうです。

No.6 6点 測量ボ-イ
(2009/05/24 09:58登録)
20年以上前に読んだ作品。小説として読めばまあ面白かった
ですが、ミステリとしてはもうひとつですかね。記憶が少し
曖昧ですが、トリックそのものよりも犯人の動機や心情描写
にウエイトがおかれていたと思います。
どちらかといえば量産作家系の氏だけに、書く作品もこんな
ものかと当時思った次第です。

No.5 6点 どんたま
(2004/11/08 01:41登録)
高校生のころ読んで大好きでした。今読むと少し子供っぽいかな。でもこのクラシカル本格的な世界いいですよ

No.4 7点 ギザじゅう
(2004/10/31 14:32登録)
ヨコセイへのオマージュか。探偵役の伊集院大介も金田一耕助に似ているし、描かれている舞台も本陣に似通っている。
そういった意味で、本陣に匹敵する密室を期待した割には肩透かしを食ったが、小説としては楽しめた。ラストも非常に印象的。

No.3 8点 okuyama
(2002/01/05 19:41登録)
犯人の「動機」を納得させられる筆力に脱帽です。
緊迫感や犯人の意外性だけではなく、タイトル・芸の世界の描写・読みやすさも素晴らしい。

ただ、少年愛だけはちょっと・・・。

No.2 8点
(2001/04/02 22:15登録)
伊集院大介は「新本格」という言葉が生まれる以前から活躍していた数少ない名探偵のひとりです。

栗本作品は「本格」と言えるのかはわからないが、「本格」っぽい雰囲気を味あわせてくれたのは、御手洗潔と伊集院大介だけ、という時期があった。(少なくとも自分には)

No.1 4点 つよちゃん
(2001/04/01 19:04登録)
栗本作品は結構読みますが、どの作品も、評判になったいろいろな作品の世界を寄せ集めたようでで、オリジナリテイがあまりないように感じられます。

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