home

ミステリの祭典

login
測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:624件

プロフィール| 書評

No.224 6点 チョコレートゲーム
岡嶋二人
(2010/04/01 23:09登録)
題名から想像するに軽いタッチの作品かと思いきや、以外と
シリアスな内容でしたね。
一応犯人探しの体裁をとっており、かろうじて本格推理とい
えそうですが、社会派色が強い印象。従い採点は辛めです。



(ここからネタばれ)
謎の解明に競馬がからむところが、この作者らしかったです。


No.223 5点 まほろ市の殺人 春
倉知淳
(2010/03/25 00:26登録)
皆さんの評価、あまり良くないですが、僕はまあそれなり
に楽しめました。
トリックは確かに微妙ですが、たまにはこういうのもあり
かも。
内容的にやや薄っぺらい感じもしますが、紙数の制約もあ
り、いた仕方なしですね。


No.222 7点 ホック氏の異郷の冒険
加納一朗
(2010/03/25 00:22登録)
あまりにも有名な名探偵、シャ-ロック・ホ-ムズが失踪中
に日本に立ち寄って事件を解決するという異色作。
暗号と密室の謎があり、解決は平凡ですが、ホ-ムズに解い
てもらうと同じ密室でもハクがつくもの(?)

明治時代の時代設定で、陸奥宗光や伊藤博文など当時の政治
家も登場し、楽しく読めました。


No.221 5点 蒸発
夏樹静子
(2010/03/25 00:15登録)
20年以上前に読んだ作品ですが、あまり強い印象には
残っていません。
作者にしては珍しく時刻表トリックもありましたが、
出来栄えは平凡でした。


No.220 6点 セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴
島田荘司
(2010/03/17 20:10登録)
今世紀に入ってからの氏の作品にしては良い部類かも。
少なくとも、無駄に長くない点は好感持てます。


No.219 7点 七回死んだ男
西澤保彦
(2010/03/13 18:58登録)
あるようでない、とにかく斬新なアイデアです。
本格推理と呼べるかどうかは微妙な面もありますが、雰囲気
として許せてしまう作品ですね。
採点7点or8点で悩みますが、他の方の指摘にもあります
ように、真相を推理でもって到達するには疑問の部分があり
ますので、評価は前者で。


No.218 8点 ギリシャ棺の秘密
エラリイ・クイーン
(2010/03/07 16:43登録)
クィ-ンらしいロジカルな作品で、「読者への挑戦」もある
探偵小説王道作品。良作です。
僕自身国名シリ-ズをまだ全部読んだ訳ではありませんが、
その中では上位にランクできる作品だと思います。
惜しむらくは特に前半部分文章が読み辛いことですが、
後半は比較的読みやすかったです。


(ここからネタばれ)
スロ-ン氏が犯人だとは全く思いませんでしたが、ノックス
氏が逮捕されたとき、僕の推理が当たっていたと自画自賛し
ていたのですが・・これはやられました。
でもこの真犯人を的中させるのはハ-ドル高いですね。
名探偵エラリ-も一度はハルキス氏を真犯人と言って、間違
った指摘をしています。高木彬光氏の某有名作品を連想させ
ますね。


No.217 8点 ジャッカルの日
フレデリック・フォーサイス
(2010/02/23 22:48登録)
実在したかつての仏大統領暗殺計画に関するスリラ-小説。
1970年代の代表的名作で、当時一世を風靡したと聞きます。
決して本格推理小説ではないですが、「凶器の隠し方」という
カテゴリでは本格推理に使えるネタが盛り込まれています。

翻訳ものの常として、時折読みづらい箇所は見受けられます
が、前へ前へと読ませるスト-リ-テラ-ぶりは確かです。
事実を基にした小説だけに、どこまでが事実でどこからが
フィクションなのかを想像しながら読むもの一興。
噂に違わぬ名作です。

(2024.7.20 追記)
先日のトランプ前大統領銃撃事件を見て、筆者は真っ先に
この作品を連想しました。未遂に終わったこと、大勢の観衆
の中起こったことは共通しています。
なにぶん50何前の作品なので事件を取り巻く世界情勢なんか
はだいぶ変わりましたが、そこを除けばその古さを全く感じ
ません。
いささか不謹慎のそしりを免れませんが、この事件をきっか
けに、この作品が再注目されて多くの人に読まれることを願
います。
なので、採点も7点→8点へと上方修正。


No.216 7点 白馬館九号室
鮎川哲也
(2010/02/13 19:34登録)
久々に鮎川の短編集を読みましたが、この本は未読の作品が
殆どでおおいに楽しめました。
氏の長編というと倒叙ものが多いという印象でしたが、この
作品は犯人探しが主体です。
ベスト作品は迷いますが、「悪魔の灰」でしょうか?でも他
の作品も粒ぞろいです。


No.215 6点 密室殺人ゲーム2.0
歌野晶午
(2010/02/07 13:59登録)
それなりに面白く満足はできますが、やはり前作の二番煎じ
といった印象は拭えないでしょう。


No.214 5点 トキオ
東野圭吾
(2010/02/01 20:06登録)
物語としては楽しめましたが、これ推理小説じゃないです
よね(SF小説?)
氏の最近の作品はこういうのが多いのでしょうか?

あと主人公に何だか感情移入できないという自分があった
のも事実です(思考回路が僕といろんな意味で違いすぎる
ので・・)
従いこのサイトでは辛めの点数もいた仕方なしかと。


No.213 8点 イニシエーションラブ
乾くるみ
(2010/01/29 18:16登録)
殺人事件があって、犯人は誰という狭義の本格ミステリでは
ないですが、これは秀作です。
読了後に直ぐに判る作者のミスリ-ドだけではなく、その他
にも散りばめられたトリック(というか、ミスリ-ドかな?)
があり、再読してもあらたな発見が楽しめるのが良いです。

恋愛小説としては、確かにベタなのかも知れません(そうい
う小説を僕は若いころからそもそも読まない)が、作者と同
年代であるこの僕にとっては当時の風俗も含め、自分の若か
りし日を思い起こしたりできて楽しかったです。


No.212 8点 龍神池の殺人
篠田秀幸
(2010/01/24 13:17登録)
いやあ、これは主要関係者のうちの大部分が殺されたり、
亡くなったりと壮絶な作品です。まあ謎解き小説として
は十分堪能できましたが。
事件の真犯人は、他の弥生原シリ-ズを読んでその傾向
を知る方にはある程度解りやすいかも(微妙にネタばれ
?)

全体としてはよくできた作品です。氏のベスト作だと思
う「悪霊館」よりやや落ちなるも、「幻影城」とはほぼ
互角の評価と思われるので、採点は8点。


No.211 7点 過ぎ行く風はみどり色
倉知淳
(2010/01/22 20:18登録)
他の方の意見と同様、なかなか楽しめた作品です。
読後の爽快感も良いですね。
犯人は想定の範囲内というか、僕にとっては意外
な部分もありました(ネタばれになるので、詳細
は書きません)。

採点は8点でも良いのですが、メイントリックが
うまいとは思いつつもややアンフェアというか、
推理困難?な感がするので、マイナス1点。


No.210 7点 殺しの双曲線
西村京太郎
(2010/01/13 21:06登録)
氏の初期作品。
久々に再読しましたが、なかなか楽しめました。
よくある双生児トリック(ネタばれに非ず!作品読めば
判ります)ではなく、もうひとひねりが利いています。

現在の氏のイメ-ジとはかなり遠い、本格色の強い作品
です。氏の作品では、これと中編ですが「雷鳥九号殺人
事件」が本格色の強い作品で、お勧めです。


No.209 7点 猫は知っていた
仁木悦子
(2010/01/13 21:01登録)
乱歩賞創設当初の受賞作品。
平易な行文で読みやすく、事件現場の見取り図も丁寧に
書かれているので、理解力に乏しいこの僕でも状況把握が
やり易かったです。
そういう訳で、トリックはやや無理がある部分もあります
が、それも何だか好意的に見てしまいます。
これも古き良き作品なんでしょうかね・・

最近の乱歩賞受賞作品は、あらすじ見ただけで狭義の「
本格推理」とは思えないような作品ばかりで、何だか残念
です。


No.208 6点 弁護側の証人
小泉喜美子
(2010/01/07 22:21登録)
20年くらい前、一度読みかけて挫折した(何故?)いわく付
作品。今度は無事読了しました。
さて評価ですが、正直微妙ですね・・
確かにこのトリックは少なくとも発表当時は斬新だったでし
ょうし、多くの方が「名作」と賞賛するのは理解できますが、
文体が僕には合わなかったという事でしょうか?
という訳で、皆さんより評価はやや辛めです。


No.207 5点 蜃気楼の殺人
折原一
(2010/01/03 10:14登録)
(多少ネタばれ有)

トラベルミステリには珍しい叙述トリック作品。
でもこのサイト見ている方なら、展開・結末とも
殆ど読めてしまうのでしょうね。
初心者なら楽しめますが、すれっからしの人には
物足りないものと思います。
採点4点 or 5点で悩みますが、僕は何だか
んだでトラベルミステリ好きなので、後者で行き
ます。


No.206 5点 博士邸の怪事件
浜尾四郎
(2009/12/31 19:38登録)
犯人探し+アリバイ崩しが楽しめる作品ですが、解決は正直
残念作で、「殺人鬼」より出来は数段劣ります。
でも、全体の雰囲気は良い作品ですね。

氏の長編はこの作品の他に前述の「殺人鬼」と「鉄鎖殺人事
件」があるだけです。早世していなければもっと名作を産み
出せていたのではないかと惜しまれます。


No.205 4点 「白鳥」の殺人
折原一
(2009/12/29 09:40登録)
確かに、2時間サスペンスドラマを彷彿とさせるタネ
あかしですね。
何かこう、ワンパンチ足りない印象。

624中の書評を表示しています 401 - 420