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ミステリの祭典

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追いし者 追われし者
氷川透シリーズ

作家 氷川透
出版日2002年06月
平均点6.00点
書評数4人

No.4 6点 測量ボ-イ
(2010/04/24 16:56登録)
短時間でサクっと読めます。
内容的にはまずまず及第点レベルかと思います。

(以下少々ネタばれ)
採点6点or7点で迷いますが、この記述(というか、
この騙し方)を行う必然性に?の部分があったので、
採点は前者で。
純粋な論理ミステリの多い氏の著作では、珍しく叙述
トリック系でした。

No.3 5点 MNU.Takakuwa
(2003/05/06 13:56登録)
もったいない、というのが正直な感想。合間で性別トリック云々が書かれているが、あれ、ないほうがよかった。変に身構えてしまって。

No.2 6点 由良小三郎
(2002/11/11 19:47登録)
氷川さんの作品は探偵役がまわりの人に長々と講義する印象があったのですが、この作品は、会話する相手のいない探偵という題材と構成で、変化を狙っているのでしょうか。
印象としては、あっけなく終わりすぎたと思いました。長いのがハヤリの時代だったら、最終章の前から、あと200ページぐらいは話がつづくのが普通だったとおもいます。物足りなさを感じました。
小説のなかに、その小説自体の批評を挿入するという試みがされているのですが、どんなもんでしょう。「言い訳あり」みたいで、僕は反対です。

No.1 7点 しゃん
(2002/10/01 19:13登録)
(ネタバレあり)
ストーカーとストーキングの対象をめぐる本格ミステリ。
 本格ミステリ以外の何者でもない。最後まで騙された。
 間に入れられたミステリ編集者とミステリ作家の卵の、やり取とりがいいアクセントになっている。
 しかし、作品外の作者に騙す必然性は合っても、ストーカーに騙す必然性はない。しかも、ストーカーは自分が誰かに向けて発言していることを知っている節がある。では、ストーカーは誰かを騙そうとしていたのか?誰を、何のために?さっぱり分からない。
 それは、ストーカーが推理作家の卵が創作した、という設定でカバーできているといれば出来ているのだが、少し、物足りない。

しかしN氏の『D』とトリックはほぼ同じ。追うものと追われるものという構図もほぼ一緒
この作品はN氏への挑戦なのだろうか?
勿論作品自体は別のものに仕上がっているのだが…

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