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ミステリの祭典

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itokinさんの登録情報
平均点:7.28点 書評数:345件

プロフィール| 書評

No.325 8点 真夜中は別の顔
シドニー・シェルダン
(2015/11/20 15:14登録)
氏の作品の中で最も面白いといわれているだけあってなるほどと思わせる。地球規模のスケールの大きさ、また性格が両極端の美女二人、大富豪、美男ヒーローの出現と一見収拾がつかないと思える物語だがちゃんと着地さしてくれてます。少し誇張されてついてけないとこもあるがまあ読んでみても損はない面白さです。


No.324 8点 緋色の記憶
トマス・H・クック
(2015/11/20 14:30登録)
淡々とした静かな物語の展開なんだが、文学調の表現力に引き込まれて作品に同化してしまった。最後は、やはりそうだったかです。


No.323 9点 ストロベリーナイト
誉田哲也
(2015/11/20 14:14登録)
誉田さんの作品は初めてだがこの人は物語を面白くするコツを知っているなァとびっくり。内面まで入ったキャラクターの表現、物語の展開、恐怖緊迫感をどんどん盛り上げていくテクニックはすごい。ノンストップ警察小説として1級品だと思う。登場人物に感情移入してしまう作品に出合えたのは久しぶりだ。


No.322 6点 路傍
東山彰良
(2015/11/10 13:40登録)
生きるためにはその場しのぎに何でもする中年コンビの短編6作。おかれた環境での荒れた生活はスピードもあって興味を注がれるが、まさに親友である二人が血みどろの喧嘩を繰り返すのは付いていけない感じがした。


No.321 7点 幸福な生活
百田尚樹
(2015/11/10 13:13登録)
ショートコントのような短編が18編。どれもがどこにでもありそうな出来事を淡々と展開させていくのだが最後の1行の逆転ショックは相当なものだ、このような構成の作品は初めてで、さすがの百田さん、面目躍如です。


No.320 7点 ウォッチメイカー
ジェフリー・ディーヴァー
(2015/08/08 16:53登録)
全編ハラハラドキドキで逆転、逆転はシリーズでもトップクラスだが数件の事件が同時進行するので混乱する。ダイスの登場、父親の事件等マンネリを防ぐ試みを感じるが少し長すぎるのと犯人が時計になぜこれほどこだわるかが理解しづらい。面白さとさくさく読めるのは相変わらずである。


No.319 8点 悪の教典
貴志祐介
(2015/07/16 09:19登録)
貴志さんのサイコ、ホラーは絶品ですね。構成と文章力によるものと思うが最後まで一気読みさせられた。後半の攻防戦も無理のないアイディアー満載で楽しめた。後味が少しというところもあるがこの作品の趣旨からやむを得ないと感じた。


No.318 7点 ABC殺人事件
アガサ・クリスティー
(2015/06/18 13:17登録)
さすが古典の教科書というべき作品ですね。物語の導入、展開、登場人物のキャラ、終盤のまとめ方など今でこそ少しまだるっこさも感じられるが最高と思います。比較的簡単に犯人が分かってしまうのが難点ですが読み易く推理小説のバイブルだと思います。


No.317 8点 ジョーカー・ゲーム
柳広司
(2015/06/07 12:55登録)
特異な分野での物語なので興味深く読んだ。短編集だがどれもレベルが高く氏の才能がうかがえる。現代でも我々の知らないところでこれによく似た情報戦が繰り広げられているのだろうがこれほど厳しいのだろうか?、だとしたら肌寒さを覚える。
テンポがよく面白かったので少し高めの8点とした。


No.316 7点 夜のフロスト
R・D・ウィングフィールド
(2015/05/26 20:29登録)
相変わらずのハチャメチャのフロスト警部ですがいくつもの連続殺人事件を受け持ち不眠不休で大活躍です。マレット署長との掛け合いはいつもながら秀逸でハラハラさせられます。多くの事件がからんでくるので読む方は混乱して物語の長さもあって少し疲れた。しかし、面白さは1級品です。


No.315 8点 カラスの親指
道尾秀介
(2015/05/26 19:57登録)
道尾氏の作品は初めて。最近よく売れてる人気作家なので興味深く読んだ。話は面白いがご都合主義が目立つ漫画ポイ展開だなと思いつつ読んだが二転三転する終盤に納得した。ここまで読者をだませるのは大したものです。


No.314 7点 グラスホッパー
伊坂幸太郎
(2015/03/29 20:33登録)
伊坂さんの作品には予測のつかない発想とスピーディーな展開、機知に富んだ会話にいつも虜になります。この作品も同様なのだが終盤の盛り上げ、意外性の不足に少し不満が残りました。


No.313 8点 ラッシュライフ
伊坂幸太郎
(2015/03/12 19:42登録)
伊坂氏の2作目の作品らしいがあまり期待してなかった(1作目のオーデュボンの祈りが好きでなかったので)、いや面白かったです。軽妙な語り口、先の読めない展開、短編集のような5つの物語がどのようにからむのかなど興味深く一気に読まされました。大好きなゴールデンスランバーに繋がる氏の才能を感じました。


No.312 5点 完全なる首長竜の日
乾緑郎
(2015/03/04 20:31登録)
このミス大賞というので読まなければと思い飛びついたんだが、こんな何でもありのミステリーの王道から外れている作品が大賞をとれたとなるとこの年は随分不作だったんかなと思えてくる。まあ、文章力と読み易さは評価できると思うが・・・。


No.311 6点 レベル7
宮部みゆき
(2015/02/26 13:17登録)
記憶喪失、拳銃、5000万円、これは面白くなるぞと序盤は9点、話が込み入ってきた中盤で7点、少しだらつき説明調の終盤で6点です。全般に盛り上がり、感動がもう少しあればなぁと感じました。


No.310 5点 十三番目の人格―ISOLA
貴志祐介
(2015/02/15 13:17登録)
貴志さんは他の作品がどれをとっても素晴らしいのでそれらと比較するとと、どうしても思ってしまう。中盤が少しだれるのとラストの展開が期待以下だったのでこの採点です。このようなホラーは私のは合わないというのが最大の理由でしょう。


No.309 6点 新参者
東野圭吾
(2015/02/06 13:55登録)
殺人事件が起きた東京下町でそれにかかわってくる人たちの暮らし、感情等を表した短編作品集で刑事加賀の性格がよく表現されてます。しかし、さらっとは読めますがそれぞれが心に残らないものたりさがありました。


No.308 6点 民王
池井戸潤
(2015/01/31 12:27登録)
池井戸氏の作品は初めて。氏の評判の良さが少しわかった気がする、単純明快なプロットとユーモア、登場人物の際立つキャラで読む人を引き付けるのだろう。
しかし、この作品では、人格の入れ替わりとゆう安易な設定だからこそ最後の盛り上がりや物語のひねりを期待したんだが平凡さに不満が残る。


No.307 9点 推定無罪
スコット・トゥロー
(2015/01/26 08:54登録)
久しぶりに重厚な読みがいのある作品に出合いました。物語の展開、主人公の心理描写、法廷での弁護士、検察官、裁判官の駆け引きなど際立っています。私のように年寄りにはずしりとくる作品でした。続編も読みたいですね。


No.306 6点 柳生忍法帖(上・下)
山田風太郎
(2015/01/15 13:19登録)
暴君と取り巻きの七人の忍者に残虐な方法で滅ぼされて生き残った娘たちがかたき討ちをするのを十兵衛が加勢するという物語だが沢庵和尚と千姫の登場はうなずけるとして天海僧正までもはいかにも広げ過ぎで最後のまとめで苦労されたとうかがえる。氏の力量でそれなりに楽しめたが少し長すぎるのと後半のダレで一連の忍法帖より劣るように思う。

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