殺人方程式 明日香井叫&響シリーズ |
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作家 | 綾辻行人 |
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出版日 | 1989年05月 |
平均点 | 5.71点 |
書評数 | 58人 |
No.38 | 7点 | まさむね | |
(2011/01/10 19:58登録) まさに,教科書的な本格モノ。 トリック&死体切断理由はかなり前の段階で察しがついたが,恥ずかしながら,犯人には驚かされた。 といっても,単に「驚き」のみを追求した作品ではなく,理論的な犯人当てが可能。純粋に楽しめました。 エピローグ読んだ後に,今一度プロローグ読み返したくなる辺りも大好物。 すごく目立つ作品ではないものの,良作だと思います。 |
No.37 | 5点 | kanamori | |
(2011/01/03 21:55登録) 純粋なパズラー長編に物理トリック付きですが、パズラーなら法月綸太郎に遠く及ばず、物理トリックなら島荘のバカバカしさの比ではなかった。 物語にプラスアルファがなく、ロジック一本やりの作品が好みの方にはお薦めかも。 |
No.36 | 4点 | ムラ | |
(2010/12/16 02:24登録) 本格を意識しているとのことなので、けっこうヒントがガッツリと書かれていました。 どんな犯行で犯人は誰かをじっくりと解き進めるタイプの人にはぜひオススメです |
No.35 | 5点 | simo10 | |
(2010/12/10 23:08登録) 「館」以外の本格ミステリシリーズものである「殺人方程式シリーズ」第一弾です。 メインは急加速問題を理論的に解消する方程式の部分でありながら、まず大技トリックを看破しない限り、その問題に到れすらしない構成がなんとも勿体ない思いです。 犯人は意外ではあったけれどインパクトに欠ける、というか登場人物全員のキャラが薄いと思ったのは昔読んで感じた印象と変わりませんでした。しかし、犯人当ての論理展開は法月作品に似た印象で、好きな人は堪らないかも。 他の方も評される様に、良くも悪くも純粋な本格ミステリの教科書的な出来映えだと思います。 S川を境としたM市とS市に馴染みのある私にとっては思い出深い作品です。 |
No.34 | 7点 | seiryuu | |
(2010/12/05 11:26登録) わかりやすくて読みやすい。 途中で犯人に気づいてしまったけど、最後まで面白かった。 トリックは島田作品で免疫がついてたから やっぱりかと思った。 |
No.33 | 5点 | メアリ・クラリッサ | |
(2010/03/05 21:51登録) ミステリーの模範的作品。 多々必然性が感じられない部分がある。 主人公の妻が不愉快。 |
No.32 | 5点 | E | |
(2009/11/29 17:29登録) 久しぶりに物理的(?)トリックをお目にかかりました。 ミステリーでは良く使われるトリックだが、現実にするとなるとかなり厳しい方法。・・・だと思う; |
No.31 | 7点 | E-BANKER | |
(2009/09/03 22:37登録) わずか2作品でしか書かれなかった明日香井兄弟シリーズの第1弾。 久々に再読。 ~新興宗教団体の教祖が殺害された。儀式のために籠っていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見される。厳重な監視の目をかいくぐり、如何にして不可能犯罪は行われたのか。2か月前、前教祖が遂げた奇怪な死との関連は? 本格ミステリーの会心作!~ 個人的に綾辻作品のなかで、気に入っている作品。 一言でいえば、「ミステリーの教科書」のような作品という気がします。 大掛かりなトリック、意外な真犯人など、本格ミステリーのギミックが満載で、特に作者には珍しい物理トリックが味わえる。 伏線は割りとあからさまに示されており、殺害方法が分かれば自ずから真犯人が判明するので、読者が真相に迫ることも十分可能でしょう。 難を言えば、やや型に嵌めすぎているところですかねぇー まだまさ若き日の作品ですし、仕方ないかもしれませんが、双子の探偵などもう少しうまい具合に使えたんじゃないかなという感じ。 全体的には、「館」シリーズの凡作よりはこちらの方がよっぽどマシという評価です。 (新興宗教の教祖が頭部を切断されて殺害されるというのは、同じ頃に発表された法月氏の「誰彼」と同じプロット・・・偶然ですかね?) |
No.30 | 7点 | spam-musubi | |
(2009/06/27 21:27登録) 社会派とか、色々なのを読んでいた後でこの本を読んだので、すごくすっきりした。 本格らしいというかこれぞパズラーというか。これくらい大胆だと気持ちいい。 犯人がわかったときの衝撃も久しぶりに味わった。 |
No.29 | 6点 | 江守森江 | |
(2009/05/24 06:26登録) 綾辻がガチガチの犯人当てを書いた作品。 鮎川哲也の解説付き。 サブタイトルを突き詰めると犯人&行動原理に到達しえる点は良い。 ノベルスのカバーでひっそり読者挑戦している。 |
No.28 | 7点 | 測量ボ-イ | |
(2009/05/16 10:49登録) 出来栄えは普通ですが、楽しめました。何故死体を切り 刻む必要があるかの過程が良かったです。 |
No.27 | 5点 | あい | |
(2008/03/29 17:39登録) 探偵、話の展開は悪くない。しかし解決方法があれじゃね・・ 犯人も序盤から怪しかったし |
No.26 | 4点 | マニア | |
(2008/02/11 21:39登録) 決してつまらないわけじゃない。ストーリー自体は楽しめたし、双子探偵にも好感が持てた。 でも、あのモロ理系の物理トリックは個人的にダメだ・・・。数式をひっぱり出されても理解できない!ああいうのを出して「ほら、分かったでしょ!」と言われても困る・・・。 「館」「囁き」以外で、綾辻の違った作風に触れられるということで少し甘めの採点。 |
No.25 | 7点 | VOLKS | |
(2007/09/27 10:34登録) トリック云々でもなく、事件性云々でもなく、登場人物(主役)に魅力を感じたのでこの点数。どんな作品でも、登場人物が気に入ると作品自体が面白く感じられる。 |
No.24 | 3点 | ぷねうま | |
(2007/09/19 17:09登録) モロ理系。読んでる途中で本当に作者の作品か?と疑った。 インパクトがなさすぎる。 |
No.23 | 6点 | dei | |
(2007/07/30 08:01登録) そこそこ楽しめはしたが・・・館に比べると劣る |
No.22 | 6点 | vivi | |
(2007/06/03 02:49登録) 「館」でないものを書くと、こんなにも爽やかになる綾辻氏。 たまにはこういうのも書かないと、中村青司に取り付かれます(^^; トリックは・・・今思えば、まるで島田荘司作品みたい(笑) いかにもなキャラものですけど、シリーズは続くんでしょうか? |
No.21 | 5点 | Tetchy | |
(2005/06/13 23:34登録) あの何気ない地の文が驚愕の結末に繋がるのには驚かされました。 しかし綾辻作品からケレン味が無くなると非常にあっさりしますね。なんか別の作家の作品みたいです。 私はこの双子探偵はあまり好きではありません。なんで名前が一緒なの(確かそうだったですよね)? |
No.20 | 5点 | 如月雪也 | |
(2005/06/05 01:10登録) 売れっ子になったので、ウケ狙いで書かされた感があるのですが・・。 本来こういうタイプの設定は苦手そうな感じがします。いまひとつ切れがない。 双子さんと綾辻先生のイメージがダブるのは私だけ? |
No.19 | 5点 | ぷうば | |
(2005/04/22 01:30登録) 館シリーズのようなゾクゾク感もなく、犯人の正体、犯行に至る動機や過程も、蒸し返しネタだが、これほど仰々しいタイトルで、それを裏切らないミステリも珍しい。(この点「人形はなぜ殺される」に匹敵) ただ、こういうトリックを使うのなら始めの方でも、きちんとした図面表示が欲しかったね。(殆ど不要な館シリーズでは毎回キッチリやってるのにね) それが無いから、それまでの綾辻節を期待して読むと、「ふ〜ん、なるほどね」というプロミスのCMのような読後感に終わりかねない。あるいは「ミルコと戦ったのに、タックルで倒され関節を極められた」(興味ない方ごめんなさい)という感じ・・かな。 ところで、本作の舞台環境が、ほぼ同時期に出ている法月綸太郎の「誰彼」にかなり似ているのは単なる偶然ですかね。 |