匣の中の失楽 |
---|
作家 | 竹本健治 |
---|---|
出版日 | 1978年01月 |
平均点 | 6.38点 |
書評数 | 40人 |
No.20 | 10点 | いけお | |
(2008/10/11 09:24登録) 人物が認識しにくかったり、トリックや推理合戦での発言内容等いろいろ不自然に感じる点はあった。 にもかかわらず読中は楽しめ、読後は衝撃があり余韻があった。 個人的にはSFや形式としてのアンチでは決してないと思う。 深い内容に脱帽だった。 |
No.19 | 2点 | teddhiri | |
(2008/08/24 21:56登録) わけがわからないならそのわからなさを楽しめる本があるとは思います。でも自分はこの本のわけのわからなさ、ペダントリー、キャラクターどれもしんどかった。 |
No.18 | 4点 | こう | |
(2008/04/21 01:45登録) 15年くらい前に読んだ覚えがあります。正直虚無への供物もそうですが自分はアンチミステリというものがわからない人間なのでしょう。読者を選ぶ一冊と思います。 |
No.17 | 3点 | とらさん | |
(2007/12/14 15:21登録) これはダメでしたね、自分には。 処女作は力が入りすぎるから仕方ないとは思うけど、くどい描写と妄想的推理が最後に結びつくかと思ったら別になんということもなかったし。 はっきり言って意味がわからなかったです。 本格というよりミステリ研の努力作ぐらいの評価しかできません。 ごめんなさい。 |
No.16 | 7点 | ぷねうま | |
(2007/09/22 12:11登録) これが評価されていなかったら僕の好きな作品郡は世に出ていなかっただろうと思う。 しかし、かなり期待して読んだのだがエンターテインメント性は薄かった。人物描写も分かりにくい。 ただ、冒頭の幻想性などは設定にピタリとあっていると思う。 |
No.15 | 4点 | ルルファー | |
(2005/03/29 18:19登録) 何が良いのか分からない。 |
No.14 | 9点 | J | |
(2004/08/04 12:17登録) 朦朧としてくる虚構との境界線。読むにつれて自分の座標軸が不明瞭になっていく。 画期的ゆえに偏向的な思考の人達や、規定概念にとらわれた頭カチカチな人には受け入れられなかった。 空想が好きな芸術派の人におすすめ。 |
No.13 | 9点 | ギザじゅう | |
(2004/03/21 23:05登録) 三大奇書に並ぶアンチミステリの傑作! 作者が24歳という年齢にしてこの作品を書き上げたという点では、日本のミステリ界にかつてない超大型新人だったといえる。(『翼ある闇』でデビューした麻耶雄嵩もこれには譲らざるをえない) アンチの傑作『虚無への供物』が基本的に本格のスタンスを取っているという点では同じだが、虚無は最後でアンチの世界へ大きく飛来すると感じたが、匣ではじわじわとアンチに反転するといったように感じた。 なぜこの作品には第六章がないのか(あるいは抜けているのか)がいまだに疑問として残っているが、現実と虚構をひっくり返し、小説という基盤そのものを破壊させかねないパワーは充分虚無のあの趣向に対抗しうる傑作である。 濃い、さかしまの霧のようでもあった。 |
No.12 | 2点 | SD | |
(2004/03/18 22:40登録) 名作だとよく言われてますが・・・わかる人にしかわからないのでしょう 双子と女性以外の人物像が最後まで不明瞭だった |
No.11 | 8点 | The Least 100sec | |
(2003/06/26 05:19登録) 読み進めていくうちにだんだんわけがわからなくなってくる感覚がたまらなかった。 |
No.10 | 5点 | かつお | |
(2003/01/22 00:32登録) あまりにもリアリティが無い。まあミステリというジャンルにおいてリアリティは必要不可欠ではないのでその点はまあ良いとして、結局竹本氏の技術によって、読者はミステリの楽しみを奪われてしまったね。そして、後のウロボロスにしても、この技術との差異は感じられない。結局才能の打ち止めだったんだろうな。でも、この技術の確立という点で、尊敬はしても良いかな、とは思います。 |
No.9 | 6点 | 閑蠢 | |
(2001/11/23 17:27登録) 単純に作品世界に酩酊しました。 ペダントリックな雰囲気が好きな中高生ならこの作品も大好きになると思います(皮肉ではなく)。 |
No.8 | 3点 | jyungin | |
(2001/09/29 17:49登録) 構成は面白いが、トリックも話の必然性もイマイチ。登場人物の名前がちっとも覚えられない、キャラクターが浮かび上がらない。だいたいこの当時でも「小生」とか「我輩」とか言う学生いるか? |
No.7 | 6点 | 金具 | |
(2001/08/13 15:02登録) 文章の未熟さは目立つが、総体として持つべきパワーがあることはたしか。しかしこの作家はこの一作だけで才能を使い果たしたよう。(ま、キャラ人気と密室トリックをくっつけ金もうけの大量量産してる誰かさんよりはまし) |
No.6 | 10点 | ぽん | |
(2001/08/12 01:12登録) 文句なしの傑作。構成の素晴らしさに読了後何時間か呆然としていました。ミステリっぽくない?のかわからないけれど、進むにつれて『ああそういうことだったのかあ』と思い知る、あの感覚は心地よかったです。 |
No.5 | 9点 | SAK | |
(2001/06/16 18:27登録) 前半、章が進むたびに足元をすくわれ、眩暈するような感覚があります。 ミステリかといわれれば? ですけど、読んでいるときの楽しさは相当なものでした。 |
No.4 | 1点 | BJL | |
(2001/05/25 21:23登録) ごめんなさい。本格が好きなんでファンタジーはちょっと。 |
No.3 | 9点 | Nakatz | |
(2001/05/04 00:38登録) ミステリという物語(=世界)にあろうとする登場人物たちと、それを否定し、彼らをそこから遠ざけようとする物語の流れ。互いのベクトルの相克がここにある。 |
No.2 | 9点 | 葉 | |
(2001/04/22 23:15登録) 構成といい文体といい読者を幻惑させるのがうまい。 とにかく濃いです。濃すぎです。 ある程度本格に慣れてないと読むのつらいだろうな。 |
No.1 | 10点 | すー | |
(2001/04/12 23:59登録) 稀代の傑作。この作品が無かったら現在の形のミステリは無かったろう一冊。 |