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ミステリの祭典

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儚い羊たちの祝宴

作家 米澤穂信
出版日2008年11月
平均点6.56点
書評数36人

No.16 5点 yoneppi
(2012/12/07 23:56登録)
この手の短編集は好みなんだけど読書教養不足かな。

No.15 4点 こう
(2012/10/20 00:55登録)
 どの短編もうまくまとめているとは思うのですがこのブラックなカタルシスのないストーリーで好みは分かれると思いました。エリンのあの作品は有名で読んでいる方は多いでしょうけど「アミルスタン羊」はどう表現してもネタバラシになってしまうのであまり感心しません。

No.14 9点 mohicant
(2012/10/15 23:06登録)
 短編集なのだが、一編一編のクオリティーが非常に高い。全編に漂うダークな雰囲気もたまらない。

No.13 8点 文生
(2012/04/02 19:51登録)
散りばめられた愛書趣味と作品全体のブラックな味わいが非常に自分好みの作品だった。
ただ、帯の惹句から本格ミステリーのどんでん返しなどを期待するとちょっと肩透かしを覚えるのではないかと思う。
真相自体はむしろ予想の範囲内。
最後の一行の衝撃とは意外な真相などではなく、作品のグロテスさを引き立たせるスパイスの一滴なのだ。
そいう意味で、
「あらゆる予想は、最後の最後で覆される」
の一文は出版社側の勇み足と言わざるをえないだろう。

No.12 2点 スパイラルライフ
(2012/02/19 22:13登録)
全然楽しめない。
各話、容易にオチが想定できるうえに、ラストの伏線回収的なオチもベタ。
ミステリとは思えない。

この手のブラック風味なら、乙一氏のほうがミステリ含めて秀逸だし、楽しめる。

オビのコメントとのギャップが近年最も激しかった(悪い意味)作品でした。

No.11 5点 E-BANKER
(2011/11/19 14:24登録)
ブラック風味の濃い作品が並ぶ連作短編集。
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」が各作品を緩やかに繋げてます。

①「身内に不幸がありまして」=最後の一撃に唸らされる・・・という趣向。確かに「動機」は相当ブラックだね。
②「北の館の罪人」=この中では地味だが、なかなか味わい深い一作。離れの館に幽閉された男が、使用人の女性に次々と頼む買い物の品々の謎。ラストの衝撃はそれほどでもないが、割合好み。
③「山荘秘聞」=ストーリーの進行とともに寒気がしてくるような作品。仕掛けがあからさまなので、逆のラストを予想してましたが、真相はやっぱりブラックに・・・この女は怖い!
④「玉野五十鈴の誉れ」=ストーリーの途中に引用されることば『初めチョロチョロ、なかパッパッ、・・・』がラストに効いてくる・・・確かに切れ味のいい作品。
⑤「儚い羊たちの晩餐」=何だ、その「アミルスタン羊」って? もしや?・・・あらゆる食材を使いすぎる料理人の謎と「バベルの会」の謎がシンクロし、ラストへ・・・

以上5編。
作者の独特の世界観が滲み出てます。
①~⑤とも、主人と使用人とを軸にしたある種異様な主従関係を背景に事件が発生し、ブラックな結末へという流れ。
最近、こういう手の作品も多いので、目新しさには乏しいとはいえ、作者のストーリーテリングの巧みさは感じられた。
ただ、折角「連作」形式にしたのなら、もう少し全体通しての「仕掛け」が欲しかったなあというのが不満点。
(③がベストかな。④はそれほどでもない)

No.10 6点 メルカトル
(2011/07/15 21:31登録)
古き良き時代の怪奇小説や探偵小説を髣髴とさせる佳作。
平均して面白いが、特に『身内に不幸がありまして』が好み。
また、『玉野五十鈴の誉れ』のラスト一行には唸らされた。
取り敢えず、暗くて古風な雰囲気は今時のミステリにはない存在感を示しているのではないだろうか。

No.9 9点 3880403
(2011/04/23 04:02登録)
短編集でどの作品も面白く良い意味で暗い。
ラスト一行?ではとくにやられないものもあったが終わり方は良い。
「山荘秘聞」の煉瓦〜は騙された。

No.8 6点 HORNET
(2011/01/30 14:10登録)
 副題にある「バベルの会」という読書サークルが全短編を通して登場するが,作品によってはほぼ不要のものもある。むしろ,贅沢なお屋敷に住むお嬢様の召使(女性)が物語の主要人物(ときには語り手)になっているという共通設定が面白い趣向だと感じた。ラストのどんでん返しに主体を置いた作品集だと受け止めるが,その評価は作品によりけり。私としては,「身内に不幸がありまして」「玉野五十鈴の誉れ」がよかった。

No.7 5点 まさむね
(2010/07/21 23:44登録)
期待しすぎたのか,「衝撃的なラストの1行」という読後感は全く受けませんでした。
というか,途中で概ね察しがついた作品も多かった。
短編集全体の趣旨を否定するつもりはないのですが,「玉野五十鈴の誉れ」がなければ,マイナス1点だったかも。
「玉野五十鈴の誉れ」は良かった。それ以外の作品は何とも言い難い。

No.6 6点 kanamori
(2010/07/12 21:05登録)
ミステリ短編集。
帯で煽るほど「最後の一撃」にキレがあるとは思えませんでしたが、道尾作品にも似たブラックな雰囲気は好みです。
なかでは、「玉野五十鈴の誉れ」が個人的ベスト。

No.5 7点 おしょわ
(2009/07/04 15:24登録)
面白かったです。「身内に・・・」が最初の作品として後への期待感を高めてくれます。
最後の作品だけ良く分かりませんでした。

No.4 7点 あるびれお
(2009/06/13 04:45登録)
帯の惹句は不要だったと思う。かえってそれを意識させないほうが、読者を身構えさせることがなかったから、より成功したと思う。すなわち、身構えさせるならもっとインパクトが必要なのだろう。いや、全体通して、面白く読んだのですが...

No.3 5点 江守森江
(2009/05/22 08:06登録)
最後の一行が売りなのだが・・・。
それが読めてしまう作品ばかりだったので辛い評価になりました。
付け加えるなら最終話のオチが好きになれない。
どこかの書評で、最後の一行を読者に悟らせた上で余韻を味わって貰うのが作者の狙いだろうと評していたが、そこまで深読みする程の作品ではないと思う。

No.2 8点 だい様
(2009/05/01 00:03登録)
この雰囲気とブラックユーモアが堪らない。
最初の作品『身内に不幸がありまして』でいきなりやられました。

No.1 9点 H.T
(2009/04/05 11:16登録)
面白かったです!
まず、「身内に不幸がありまして」は、おいおい・・・と思ってしまいました^^
お気に入りは「北の館の罪人」(←題名合ってるか分からない)と「玉野五十鈴の誉れ」(こっちも題名が合っているか分からない)
です。

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