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ミステリの祭典

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空飛ぶ馬
円紫さんと私シリーズ

作家 北村薫
出版日1989年03月
平均点6.00点
書評数86人

No.46 10点 ルルファー
(2005/07/22 21:40登録)
これだけ文章が良いと多少トリックが無茶苦茶でも納得しちゃうんだよね。

No.45 5点 名無し
(2005/07/19 23:27登録)
殺伐としていないけど、心が傷つくミステリー。
古文の蘊蓄が多い。
主人公がすれてない。
たまにはこんな薄口なミステリーもいいかもしれない。

No.44 5点 留吉
(2005/05/31 01:37登録)
 安楽椅子探偵型の短編集。 本邦では珍しいのでは・・
ただ殆どの話で推理過程が、あまりにもムリヤリズムの色が濃い。
また、何かと付きまとう文芸のウンチクも、好きではない人にはウザいだけだろう。(自分は殆ど読み飛ばした)

・「織部の霊」 この本の中では一番まともな思考過程が披露されるが一番面白くない。
・「砂糖合戦」 面白いが、こういう逆説ネタはどうしてもチェスタトンがダブってしまう。
・「胡桃の中の鳥」 前4/5は、本筋とは無関係の旅行日記。終盤、突如出現する謎と謎解きはゴリ押しを極めている。
・「赤頭巾」 話がややこしいが、童話の全く違った解釈をドロっと展開させているストーリーは味わい深い。
・「空飛ぶ馬」 う〜ん、狙いはよーくわかる・・・
最後に心温まる話を・・・が、仕掛けが幼稚すぎる・・・かと言って子供向けの話とも思えない。 推理は相変わらず、強引ぐマイウェイ。

 日常がベースとなっている話ばかりだけに、人により感じ方が千差万別なのは当然。
少なくとも他人の感想に感想を述べるような本でないことだけは確かだろう。

No.43 4点 くりからもんもん
(2005/05/18 13:54登録)
おもしろいかなぁ?読み物としておもしろいのかなぁ?ミステリとしておもしろいか?なぜこんなに評価が高いんだろ?って感じた作品

No.42 10点 はせ
(2005/05/01 13:30登録)
この読後感のさわやかさはすごいと思った。幸せな気分になれる。「砂糖合戦」の評価が高いらしく、私自身もこれはすごいと思ったが、一番最後の表題作が私は一番好きだ。

No.41 2点 Q
(2005/04/21 20:08登録)
面白いとか面白くないとかではなく
生理的に受け付けなかった。

No.40 9点 ざき
(2005/01/15 16:52登録)
評価が真っ二つ、というのが信じられない。日常の謎は普通のミステリに比べかなり制約が多いが、それでいて魅力的な謎と絶妙な伏線、意外な解決を持っているこれだけの作品を書くのはすごい。
「私」のリアリティだが、僕は基本的に作品の中でリアリティが確保できれば(つまり作中で他の登場人物などとうまくつりあってれば)まったく問題ないと思ってる。余談だが高校時代(4、5年前)の友人に携帯で電話がかけられない、年賀状が毛筆、なんて奴がいたので、こういう女の子が現実にいたっていいんじゃないか?と思える。

No.39 7点 どんたま
(2004/11/05 23:04登録)
感性が合う合わないという点が評価の分かれ目ではないでしょうか。少なくとも静かな面白さなのでハードロック系が好きな人にはおすすめできません。

No.38 9点 トレノ
(2004/10/15 23:23登録)
殺人なしの、ほのぼのミステリ。クリスマスが好きになりました。人間不信になったときは、読み返して元気をもらってます。

No.37 9点 北浦透
(2004/09/23 21:31登録)
「日常の謎」の代表作家だが、それを差し引いてもこの作品は名作だ。確かに「私」は現代の女性像とかけ離れているかもしれないが、あの感性の良さは何者にも変えがたい魅力である。
『砂糖合戦』『赤頭巾』『空飛ぶ馬』は特に素晴らしい。絶品だ。
僕は北村薫を、特に最近の作品を高く評価しないが、この作品は何度でも読み返したくなる、そんな本である。

No.36 5点 なの
(2004/09/22 15:43登録)
元祖『日常の謎』作品集。
流石に15年の歳月は大きかったのか、ちょっと乗り切れませんでした。
『私』は、70年代の文学少女ですよ・・・私達の世代にこんな娘は流石にいなかった。
年配の元文学青年が、『キャンパスでちょっと気になっていた娘』を回想しているが如し。
内面が文学青年なのはその所為かな?

No.35 8点 バファックス
(2004/07/03 01:28登録)
砂糖合戦はホラーチックな描写があって、好き。もっと、ホラーにもできる。
「私」シリーズ最大の売りは高野文子の挿画。もう、大好き。

No.34 8点 もよもよ
(2004/05/15 01:02登録)
「十角館の殺人」が「新本格」系の祖であるのと同じように、この作品は「日常の謎」系の祖であるので、敬意を評して&判官贔屓で8点。
十角館が1987年、こちらは1989年に初出の作品です。
多少色あせしていても仕方のないことでしょう。
主人公に違和感を感じず素直に読めたのでラッキーだったと思います。(今の自分では無理だと思いますが)
「秋の花」くらいまではこのシリーズ好きでした。

No.33 6点 884
(2004/01/26 01:05登録)
 読んだ感想は普通。僕の普通は褒め言葉ですが。
 主人公は大学生ですが、高校生的な潔癖さを感じますね。あと主要人物に同世代の男性が出てこないのが少し気にかかります。
 シリーズとしての評価は次以降に持ち越しです。幸い次の巻も買ってあるわけですし(笑)。

No.32 5点 ヨミ
(2003/11/01 02:50登録)
ミステリというより「ちょっとイイ話」。円紫さんのキャラがほのぼので良いと思う。日常の謎解きは大好きだけど、肝心のその部分がありえねーって結論ばかりで、萎える。主人公は確かにリアルでないけど、この程度にリアルでないヒロインなんていっぱいいると思う。「普通の」女子大生っていう設定がマズイのか?

No.31 7点 なな さんいち
(2003/08/19 00:53登録)
砂糖合戦と、最後のクリスマスの話はとても楽しめた。
しかし、「んっ?」と思ってしまうような作品も多々あり、残念だった。

No.30 3点 Alice
(2003/08/07 19:14登録)
前の方でも色々言われているが、私もダメだった。本格嗜好として別に日常の謎がダメというわけでは無いが、つまらない。
文章に読ませるものが無いし、砂糖合戦の他は別に驚くものでも無い。赤頭巾は正直訳が分からなかった。謎を放り出して旅行の描写を延々と続けたあげく、謎とその解明はその3分の1も無い。
意味が分からなかった。

No.29 2点 レン太
(2003/07/22 03:12登録)
これ程読み手によって評価の異なる作品も珍しいのでは…私は正直ダメでした。登場人物に全く感情移入が出来なかったのです。文章&物語の進め方も私が心地よいと感じられる物ではありませんでした。かなり期待して読んだのですが、残念でした。

No.28 1点 ゼロ吉
(2002/10/08 22:40登録)
賛否極端なので読んでみた。見事に×。 薀蓄をたれるまでもなく、ひとこと「面白くない」。 特にタイトル作や「砂糖合戦」は、途中で筋が全部読めてしまった。表題のつけ方、一見センス良さげだがこれってネタバレではないか?

No.27 8点 由良小三郎
(2002/09/28 09:58登録)
ミステリのガイド本をたくさん書かれるミステリ通の北村さんが、ご自分のデビューに選んだジャンルが円紫さんと私のシリーズだというあたりに思うところがあります。
この後「秋の花」だとか「六の宮・・・」だとかで、随分自由に書かれるようになったのですが、最初の作品には、微妙なミステリに対する屈託を感じました。こういうのを出版して、あといろいろ楽しませてくれる作家をデビューさせてくれた編集者がえらいと思いました。

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