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ミステリの祭典

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99%の誘拐

作家 岡嶋二人
出版日1988年10月
平均点7.05点
書評数60人

No.40 7点 まさむね
(2010/09/08 22:49登録)
誘拐モノとしては,出色であると思います。さすがは「誘拐の岡嶋」。
展開もスピーディだし,緊張感もあって,ページをめくる手を止めることができませんでした。(個人的に蔵王スキー場は大好きだし…あまり関係ないですね…)
一方,謎の提示及び解明具合並びに結末にかけての意外性については物足りなかった印象も。(この点は皆様も同様の感想を持たれたようでしたね。)
基本スキームが倒叙形式であるので,作者の意図は分からないでもないですが,それでも「完全犯罪手法 誘拐版」の開示に特化しすぎているような気がしました。(正確には,「99%の」完全犯罪なのでしょうが。)
とはいえ,やっぱり楽しい読書でしたね。

No.39 4点 seiryuu
(2010/07/16 17:00登録)
読みやすくストーリーもいいんだけど 読後感はスッキリしない。
トリックは普通でコンピュータプログラムがすごいんだぞと見せ付けられただけの感想

No.38 7点 文矢
(2010/01/08 06:44登録)
展開が早くて読みやすい。
気が付いたら夢中になって読んでいたような本。
ミステリとしての驚くべき真相!という部分はあまり無かったが、読み物としてとても面白かったと思う。

No.37 6点 E-BANKER
(2009/08/15 23:00登録)
「誘拐ミステリー」の白眉とも称される作品。
第10回吉川英治文学新人賞受賞作。
~末期がんに侵された男が、病床で綴った手記を残して生涯を終えた。そこには、8年前息子をさらわれたときの記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける~

面白くないわけではない・・・という感想。
コンピュータで完全制御された誘拐という発想は(この当時は)斬新だったでしょうし、面白い視点だと思います。
ただ、途中で事件の構図がほぼ分かってしまうというのは如何なものかとは思いますね。
欲張りかもしれませんが、もう一捻りあればなという気持ちにさせられました。
(99%というのがミソ。いいタイトルですね)

No.36 8点 isurrender
(2009/07/21 13:28登録)
20年も昔に書かれた作品だなんて信じられない
すごいです

No.35 6点 りんちゃみ先輩
(2008/12/28 16:23登録)
今後の彼の身の振り方気がかりです・・・。が内容は私に馴染みのある懐かしいハイテク機器がメインの犯罪でおもしろく読み進めることができました。殺人のないミステリーもたまには読んでも良いな、と思った。

No.34 8点 あい
(2008/10/03 14:24登録)
面白かった。誘拐というテーマをうまくハイテクと融合させた珍しい作品。誘拐の緊迫感がうまくかかれていたし、最後の終わり方もまた良かった

No.33 8点 こう
(2008/08/27 03:17登録)
 読んだときは作中の内容が非常にハイテクに思えそういう所も楽しめたのだと思いますが、今では古さを感じても仕方ない内容かもしれません。
 個人的にはスピーデイな展開の誘拐ものとして満足した記憶があります。

No.32 7点 白い風
(2008/08/23 19:49登録)
かつて誘拐事件に巻き込まれた青年の復讐劇の物語。
最初の誘拐の身代金が5千万の金塊、そして次が10億のダイヤ・・・。
巧みにコンピューターを使って完璧な犯行。
犯人も動機も分かっているのでドキドキ感は無かったけど、充分楽しめました。

No.31 4点 マニア
(2008/07/28 20:50登録)
スピーディな展開は良かった。これぐらいテンポがいいと一気読みできて気持ちいい。個人的には古臭さも特に感じられなかった。

しかし、12年前の誘拐に関することなど、ほとんどの謎の真相がラストに行く前までに明らかにされてしまうので、途中から興ざめ・・・。ラストにもうひと山あるかなと思ったら、新事実も特になく終了・・・「え?これで終わり?」って、消化不良だった。父親の手記の虫食い部分は何だったのか?例のオジサンの犯行を告発するものだったのかなぁ?

No.30 6点 シーマスター
(2008/07/02 23:42登録)
(ネタバレあり)

あまり好みのジャンルではないが、視覚に訴えかけてくるような展開が作者特有の読みやすい文体で綴られているので、十分楽しむことができた。

よくぞそこまで組み立てたという誘拐モノだが、犯人が分かっているので例えば赤坂から蔵王までのドライブなんかは、ちょっと引っ張りすぎという感も否めない。その間も様々な技巧が詰まっているが、読者にとっては自作自演と知りながらの流れだから、スリルという点ではやはりイマイチだよね。

またアクティブなストーリーの割には締めもピンとこない。
どなたかもおっしゃるように、せめてオジサンの罪業は最後に明かされる・・・という形にしたらオチもついて、もう少しピリッとした読後感になったと思う。

穿った見方をすれば「面白いミステリ、サスペンス」よりも「パーフェクトな誘拐」を創り上げることに作者の意欲が傾いていた作品なのかもしれない。

No.29 10点 COBRA
(2008/06/19 19:28登録)
時代が影響しそうな誘拐なのに、色褪せない。お見事!

No.28 5点 kowai
(2008/05/31 20:24登録)
奨められて読みましたが、たーっと読んで、「それ、が?」。岡嶋熱にかかることなく終わりました。。。最初の一冊って重要ですよね。

No.27 6点 ElderMizuho
(2008/05/04 02:16登録)
読み物として楽しめました。映画化すると面白そう
個人的にはスキー場の場面は蛇足かなと

No.26 6点 ハンドル
(2008/02/23 22:05登録)
例のオジサンが昔の誘拐事件に関わっていたことを最後まで伏せていた方が良かったかも。その方がミステリの要素が増える。

事実、物語が後半になるにしたがって意外性という期待が無くなっていった。誘拐が成功するのか失敗するのか、という点が興味の中心になるから。

それでも、下手な密室殺人小説より数倍いい。

No.25 8点 テリー夫人
(2008/02/03 04:46登録)
何が99%なのか!?ということを考える必要があると思う。
間宮が誘拐の電話のときに社長といたことが100%にならなかった
ということでいいのでしょうか?

No.24 8点 VOLKS
(2008/01/26 12:28登録)
2つの誘拐が見事に絡んでいて、更に個々の誘拐どちらにも引き込まれた。
独特の優しいタッチの文体と読み手を誘い込む作中人物の表現が上手いため、犯人にエールを送りたくなる作品。

No.23 8点 深夜
(2007/11/14 10:29登録)
先の展開が気になって気になって、一気読みした。多少古さを感じてしまうのがマイナス点。

No.22 7点 いけお
(2007/10/10 10:54登録)
ミステリ的な部分よりも、あの夢中になる感じで楽しく読めました。

No.21 8点 くりからもんもん
(2007/10/02 22:10登録)
パソコン通信創世記に書かれた小説だと思うのですが、いま(2007年)読んでも、全く色あせた感じがありません。序盤の記録映画のような淡々とした誘拐事件から、一転後半はまさにジェットコースタームービーのように息もつかせぬ展開が流れていきます。難点としては最初の誘拐の動機が弱い点、企業買収のために営利誘拐を実行するのはあまりにもリスクが大きすぎますね。ラストが淡々としているのもどうかと思いました。もう一つどんでん返しが有れば。

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