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viviさん
平均点: 6.50点 書評数: 327件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.27 5点 灰の迷宮- 島田荘司 2010/04/30 19:22
ちょっと地味なイメージですね。
鹿児島である、そして「灰」ということに、
あまりにも重い意味を持たせようとしすぎている感じ。
吉敷のキャラにイマイチ生活感が無いので、
余計に「人ごと」に思えてしまう。

でも、登場人物の女性は本当に生き生きしています。
同じ紙の上の人間なのに、存在感が違いますね!

No.26 6点 出雲伝説7/8の殺人- 島田荘司 2010/01/14 01:21
時刻表のアリバイものは苦手なのですが、
地の文を読んでいけば、状況は分かるので、
そんなに苦にはなりませんでしたし、
大体思ったとおりの解答だったので納得しました☆

犯人と吉敷の対決が結構見ものでしたね。
特に、最後のところはかなり好きです♪

No.25 7点 ら抜き言葉殺人事件- 島田荘司 2009/07/26 01:21
大掛かりなトリックは無いのですが、
作家と読者の距離感とか、色々想像できて、
楽しみながら読むことが出来ました。

また、最後に可愛らしいどんでん返しもあり、
サービス精神ぽい演出もあって、
エンターテインメントとして、いい出来なんじゃないかな。

No.24 8点 奇想、天を動かす- 島田荘司 2009/07/12 17:33
評価の高さに期待していて、
この作品を読みたいがために吉敷シリーズを読み始めた感じですけど、
思ったよりは普通だったかな、という感想。
やはり、あんまり期待値を高くしてはいけませんね(^^;

社会派的要素は、かなり熱心に書き込まれていますが、
あまりにもそこへ持っていこうという姿勢が強すぎて、
作中の吉敷ほどは心を動かされませんでした。
むしろ、普通の犯人像だった方が、作品のキレは増したかもしれないな~。

と、マイナスな書き方をしてしまいましたが、
それは単に私の好みによるものでして、
トリックなんかは、久しぶりの豪腕ぶりを楽しみました♪
(でも、あの路線図は・・・ちょっとアンフェア?)

No.23 6点 幽体離脱殺人事件- 島田荘司 2009/06/24 01:10
題名のセンスが・・・(^^;
何か、そういうオカルトっぽいブームにでも乗ったのかな?

途中のサスペンスの部分は、
次にどうなるんだ!?というスリルに溢れていて、
ページを繰るのももどかしく、一気に読めました。
大体の「すじ」というか「たくらみ」は、
わりと分かりやすい伏線によって見えてくるけど、
あの解決では、吉敷の活躍が際立ちませんね。
終章とエピローグは蛇足だったかも・・・

個人的には、相変わらずの女性への不信感(?)が悲しかったです。

No.22 8点 ひらけ!勝鬨橋- 島田荘司 2009/05/07 01:48
好きです、この作品。
トリックもロジックも何も無いんですけど、
物語が前にぐんぐん進んでいく感じが。
読後感も爽快だし、
たとえセンチメンタルに過ぎる&予定調和と言われても、
こういうのもたまにはいいですよ。

エンターテインメントだな~。
映像が目に浮かぶようです。

No.21 4点 嘘でもいいから誘拐事件- 島田荘司 2009/04/07 02:47
島田氏のユーモアミステリということですけど、
ユーモア系に必要なキャラの魅力がイマイチな気がしました。
事件そのものや、展開にも無理がありますし、
期待して読むほどのものではないかな~という感じです。

No.20 6点 羽衣伝説の記憶- 島田荘司 2008/12/30 01:19
これはミステリとして読むのではなく、
やはり恋愛小説として読むべきなのでしょうね。
吉敷という刑事が、1人の女性を愛した軌跡をたどる・・・

吉敷は、他の作品を読む中で、
その度ごとに私の中でキャラクターがぶれていく存在です。
一体どんな人間なのか、未だに掴みきれない。
だから、この作品は吉敷のキャラ設定を理解する上で、
非常に参考になりました。

にしても・・・通子は、あまりにも可哀相すぎるなぁ・・・

No.19 5点 展望塔の殺人- 島田荘司 2008/12/08 00:38
あまりにも「社会派」過ぎて、
ちょっと引いてしまう作品もありました。
表題作は特に、始めに社会問題ありきという感じで・・・
これは単に個人の嗜好の問題ですが。
何となく、森村誠一氏の作品のようだったですね。

一番面白く読んだのは、やはり「発狂する重役」かな。

No.18 6点 Yの構図- 島田荘司 2008/12/03 01:49
いじめという社会的な問題を前面に取り上げた作品。
しかし、肝心のミステリの要素との絡みが不十分だったかな。
ミステリとしての構造が、ちょっと中途半端な気がしました。

愛増の感情と折り合いをつけながら日常生活を送るという、
人間の存在の辛さのようなものを作品世界から感じました。
犯人は、その術を知らないから罪を犯したのかも。

吉敷の思考の膠着状態には、少しイライラしましたね。
それはこの事件が、彼のフィールドである「理」では解けない、
「情」の事件だったことにも原因があるのかもしれないけれど。
そして最後に彼は「情」というものの奥深さを実感したのでしょうね。
その答えが、あの選択なわけです。

No.17 5点 確率2/2の死- 島田荘司 2008/11/18 01:38
短いし、テンポもいいのでサクサクと読めました。
ただ、いつものドカーン!という派手な展開は無かったので、
その辺りが地味な印象です(^^;

以下、ネタバレ。

しかし、人が死にすぎましたよね・・・
今回の吉敷はドライだな~。
いくら犯人でも未遂なんだから、死ぬのはかわいそうでしょうに(^^;
別件逮捕って・・・賭博のほうが大きな事件じゃないの?
よっぽど走らされたの、頭にきてたんでしょうか(笑)

No.16 8点 北の夕鶴2/3の殺人- 島田荘司 2008/11/01 23:57
ハードボイルド系は苦手ですけど、この物語は楽しめました。
吉敷シリーズはまだ2冊しか読んだこと無かったけど、
これを読んで、いつもはクールな吉敷の「熱さ」にしびれました。

また、提示されている謎は島田氏流の大胆本格トリックで、
その辺りも、こぢんまりしてなくて楽しめたかな~(^^)
御手洗シリーズのある作品を思い出したので、
これは御手洗シリーズにも使えたネタなのでは?と思いました。
でも、御手洗ならこんなに悩まず速攻で解いてしまいそう・・・

No.15 6点 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁- 島田荘司 2008/08/06 18:29
トラベルミステリが苦手な私。
(主に時刻表トリックが嫌いだからかな・・・)
だから、島田氏の作品だから何かあるだろうと思わなければ、
絶対手に取らないであろうというジャンルの作品でした。
しかも警察小説(これもあんまり好きじゃない)ですし。

いきなり「顔のない女」という本格っぽいモチーフで、
え? 双子? 入れ替わり?
など、考えることができたのは楽しかったと思います。

トリック全体としては、地味な方だとは思いますが、
このシリーズを今後も読んでいこうという気にはなりました。

No.14 7点 消える「水晶特急」- 島田荘司 2008/06/14 01:45
大掛かりなトリック自体は見当がつきましたけど、
そのトリックで最後まで引っ張っていく文章が素晴らしいです。
弓芙子の孤独感に胸が痛くなりましたし、
最後の幻想的な場面の美しくも無機質な語り口は、
憎いほどに島田ワールドを作り出していました。

女性への偏向したイメージには、ちょっとカチンときますけど(笑)

No.13 6点 アトポス- 島田荘司 2008/02/29 02:15
やっぱり、かなり長いですね。
その前半によって、ミスリードをしているのであっても、
せめて御手洗の出てくる場面を、フラッシュ的に入れるとか、
して欲しいかも!と思いました。
あ、でもそうしたら、御手洗登場シーンの旨みが減るのかな??

トリックはいつもの力技でしたね。
これは、一般読者には解けないだろうと思いました(^^;

レオナの壊れ具合にはイライラしましたが、
その行動の裏には、御手洗への思いがあるんでしょうね・・・

No.12 7点 眩暈- 島田荘司 2007/09/29 18:51
冒頭の手記に隠された謎を、一般理解まで引きずり出した御手洗の推理は楽しめました。
中盤以降の手記の著者を探す部分に関するトリックは、
勢いで読まされたものの、よ~く考えるとかなり強引すぎる(^^;
ホント、普通気づくよな~という感じですよね。
トリックのためのトリックになっちゃったかな~と思いました。

むしろ、作中最後まで語られなかった実在の両性具有者の正体に気づいたときの方が、
ひえ~っと思いました。

No.11 7点 水晶のピラミッド- 島田荘司 2007/08/13 01:40
アクロバティックすぎる強引な展開でしたけど、
あのままの大トリックだったら納得しなかったとも思います。
というか、あの犯人があの方法で殺すのなら別の方法でも可能だし・・・

サブストーリーが好きです。
ディックとミクルの話は、記述者・石岡の創作でしょう。
彼がギザで見た夢や像があの物語になり、
彼なりのピラミッドのイメージとして作品に入れたのでしょうね。

No.10 8点 切り裂きジャック・百年の孤独- 島田荘司 2007/07/14 19:46
切り裂きジャックものって、陰惨な猟奇的事件という扱いの関連書が多かったけど、
(あるいはジャックの苦悩もの、悲恋もの)
これは完全に本格ミステリ。
あの有名な事件を、あくまで本格に料理する島田氏の腕の冴えですね。
読了後、「あれ?」と思って読み返したところ、見事に伏線になってました。
カーネルサンダースに扮したクリーン氏の登場は、サービスかな。

No.9 9点 漱石と倫敦ミイラ殺人事件- 島田荘司 2007/06/09 01:10
これはもう、ユーモアが本になったような作品。
こんなに笑わせてもらった作品は、近年ありませんでした。
漱石に親近感が持てる作品ですね。
ひどい書かれ方しているホームズですが、島田氏のホームズ愛がよくわかりました。

No.8 6点 Pの密室- 島田荘司 2007/06/09 01:07
そんな馬鹿な・・・と、設定にちょっと引きましたけど(^^;
キヨシ少年、すごすぎですね。
「くそぉ、どうしてぼくは幼稚園児なんだ!」なんて、すごいアンバランスなセリフだな~。

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viviさん
ひとこと
本格推理が大好きです。
作品中で作者が仕掛けた罠にハマることは大好きですが、最後に世界をぶち壊して終わりなだけの作品はあまり好きではありません。
ジグソーパズルを組み上げた瞬間、違う世界が見えるのが...
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