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みりんさん
平均点: 6.65点 書評数: 341件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.8 7点 検察側の証人- アガサ・クリスティー 2024/07/21 00:01
読んでる途中に話の大枠を思い出しちゃった。法廷ミステリーとして想定内のどんでん返しに納まっている感もあるが、コンパクトに纏まっているゆえ疑念が生じる前に意表を突かれる(のではないか?)
演技力が大きく関わってくる内容だからこそ演劇で見てみたい。戯曲版だけでなく、短編小説版があるそうで、そちらも読んでみたいなと。

No.7 6点 ねじれた家- アガサ・クリスティー 2024/07/17 19:28
クリスティ自選ベスト10に入るほど自信作とのこと。派手な展開はないものの、レオニデス一家の特殊な背景や人間模様を楽しむいぶし銀みたいな作品だったかな。もし発表年代順に読んでいくと、徐々にこういう類の作品に傾倒していく様が読み取れたりするんかな?と妄想。
あと某作が与えた影響は計り知れないなあと。実は私も事前情報でネタバレの如きものを喰らっていたが、読んでいるうちに「この作品じゃなかったのかなあ?」と徐々に自信をなくし、仕舞いには完全にミスリードされるという(笑) ネタバレまでも貫通してミスリードするこの手腕はさすが女王。というか自分がアホなだけか?

No.6 7点 ゴルフ場殺人事件- アガサ・クリスティー 2024/07/17 00:26
評点が5点台で全く期待してなかったのだが、ふつうに面白い。この人もしかして代表作群が凄すぎて、他のパッとしない作品の評価が霞み&厳しくなりがち?なんとなくロジックを重視する方は合わないかなあと。ポアロが超人すぎて、作者の思いつきをそのまましゃべっているようにしか見えないほど(笑)
複雑な人間関係トリックによる入り組んだ真相が明かされた時の快感たるや。あとベッタベタのメロドラマも自分好みで、読後感も心地よい。

No.5 7点 スタイルズ荘の怪事件- アガサ・クリスティー 2024/04/14 11:56
個人的にはABCに匹敵するくらい面白かったです。
国内の有名古典にも同じものがありますが、本作はこういう系のトリックの元祖として、ABCと同等クラスの評価をされるべきなのでは…?と思いました。


【以下トリックのネタバレあり】



それとは別の時間差毒殺ケミカルトリックの方ですが、すごくユニークな発想ですね!こういうの好きですよ。ですが、底に溜まった沈殿物を無警戒に飲み込んでしまうものなのだろうかと少し気になってしまいました。どういう状態の液体か分からないのであまりなんとも言えませんが…
あと、ラストの決定的証拠の隠し場所についてですが、食べた方が良いと思います(追記:と思ったら他の方が全く同じことを指摘していました笑)

と不満点が2つほどありましたが、全体的には処女作と思えないほどハイクオリティな本格であり、大小さまざまなプロットやお手本のようなミスリードが楽しめる良作で間違い無いでしょう。

No.4 7点 ABC殺人事件- アガサ・クリスティー 2024/03/26 00:11
クリスティ四天王の中でも最弱と噂の『ABC殺人事件』
四天王は全てネタが分かった状態で読んだが、本作が1番楽しめたかな。ABC>そし誰>アクロイド>オリエント急行の順。まあ、いずれも衝撃が薄れた状態での評価のため、あてにならないけど。(ちなみに私の42件目の書評で、これらの作品が書評数でもTOP4に^ ^)
この手のトリックに最初に出会った時は甚く感動したなあ。某推理漫画の劇場版の作品。こうした先行作を読むことで後発作品への当時の感動が薄れてしまう現象、あるあるですよね。後発作品が先行作品を完全に凌駕していた場合には、逆の現象が起こるんですけどね。

あと、法月綸太郎の解説が良い。解説ってこのくらいの平易さがベストなんだよ、もっと担当してくれ。ABCパターンという雛形を作った功績だけでなく、本作の他の魅力についても分かりやすく述べられている。解説で触れられているABCパターンの後発作品についても(E.Q,マクロイ,ディヴァイン等)もこれからゆっくり読んでいきたいところ。

No.3 8点 オリエント急行の殺人- アガサ・クリスティー 2024/03/20 13:15
人生で初めて読んだミステリ長編は『Yの悲劇』で短編はホームズ。でも、人生初のミステリー(映像作品)はこの『オリエント急行殺人事件』なので思い入れのある作品。まあ、1974年の本国の映画の方ではなく、松嶋菜々子が主演の邦ドラの方なんですけどね・・・そして親に途中でネタバレされましたが(笑)

いまさら原作を読む。まあ当然ではあるが、ネタを知ってから読むと少し退屈。これを何も知らずに読めた方は幸せでしょう。しかし、この作品を機にたくさんのミステリと出会えたので8点未満はどうしても付けられません。

No.2 6点 アクロイド殺し- アガサ・クリスティー 2023/05/17 23:57
御多分に洩れず、この超有名作は既にトリック・真犯人共にネタバレされている状態で読みました。
ミステリはそれだけで魅力半減…かと思いきや一周目から作者の仕掛けにニヤニヤするのも悪くないなと。
やはりクリスティのアイデアは革新的 

追記
と思っていたら日本人の純文学作家が『アクロイド殺し』より前にほぼ同じトリックを書いていたみたいですね。読んでみようかな。

No.1 8点 そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー 2023/02/26 23:33
中学生の時に読んで以来の再読 
本格推理小説の歴史を大きく動かした一冊としてその地位を確固たる物にしているこの作品。
原点にして頂点とまでは言いませんが、あらゆる本格ミステリの元ネタであり続けながら、いま読んでも面白い古典作品というのは珍しいですね。

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みりんさん
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