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レッドキングさん
平均点: 5.28点 書評数: 934件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.154 5点 時の鳥籠- 浦賀和宏 2019/02/08 19:59
一時期、この作家の全小説を読破していこうと思ったこともあった。この作品位まではよく覚えているが、その後、突然に興味が失せてしまい、名前すら忘れていた。 

No.153 5点 記憶の果て- 浦賀和宏 2019/02/08 19:56
佐藤友哉や舞城王太郎のこと思い出していたら この作家のこともフト思い出した。それなりに面白かったかな。

No.152 2点 世界は密室でできている。- 舞城王太郎 2019/02/08 19:41
この作家が、カーや島荘なみのトリックを考案し、なおその上で自作品をパロディの様な物と化すことができたのならば さぞや素晴らしかったろう。

No.151 3点 フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人- 佐藤友哉 2019/02/08 19:11
なんだかんだ、この人の小説をずっと読んでいた。千のなんたらとバックベアードとかいうので完全に見限るまでは。その後この小説家、「何か」から卒業して「純文学」に栄転できたのかな。

No.150 4点 エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室- 佐藤友哉 2019/02/08 19:00
「この手」の小説家の中では・・・乙一以外では・・・一番好きかな。で、この小説家の作品ではこれが一番良かったかな。

No.149 6点 アクロイド殺し- アガサ・クリスティー 2019/02/07 14:01
野暮な奴がミステリの悪口言う時「アクロイドやYの悲劇がどんなに面白いと言ったって、しょせん驚ろかしてそれで終わりだろ?」て引用する位に日本ではミステリを代表する作品だから、いまさらネタバレもクソもないと思うから書くけど、昔は広辞苑の類にも「アクロイド殺し:記述者即犯人という意表をついたアガサ・クリスティの・・」って項目があったはずだ。
高名な評論家が、「アクロイド」とか「Yの悲劇」は犯人が分かってから読み返す方が面白い、とか書いていたが・・実際たしかにそうだったが・・今、あらためて読み返しても「こんなもんだったか」が冷静な感想となる。ただ、作品への懐かしき思い入れを込めて点数にはオマケを付けたい。

No.148 4点 ドーヴァー4/切断- ジョイス・ポーター 2019/02/06 11:44
「ブラックユーモア」って評判とタイトルから「あれ」連想して 期待して読んだんだけれども 最後は曖昧にはぐらかされちまった。女流だしなあ そこまでお下品にはなれんよなあ。

No.147 6点 プレーグ・コートの殺人- カーター・ディクスン 2019/02/05 20:51
「まだらの紐」や「斜め屋敷」同様に、けっして「密室」ではないんだよな 窓あるし。ただそれをどう不可能らしく見せるかにかかってくるわけで、そこで初めてオカルトが生きてくる。

No.146 5点 白い僧院の殺人- カーター・ディクスン 2019/02/05 20:41
雪と足跡の「密室」って感心したことないんだよな、麻耶雄嵩の「夏と冬の奏鳴曲」除いて。でもこれは納得できる。

No.145 3点 爬虫類館の殺人- カーター・ディクスン 2019/02/05 20:36
爬虫類って銘打ってるんだから、トリックにオオトカゲかアナコンダが絡んでほしかったな。でも「爬虫類を愛してる奴が自殺のみちづれにするわけない」って少し良い話だ。

No.144 6点 ユダの窓- カーター・ディクスン 2019/02/04 12:26
トリックそれ自体を箇条書きされたら小学生向けレベルだろうに かくも面白い法廷サスペンスに仕上がっている。

No.143 6点 皇帝のかぎ煙草入れ- ジョン・ディクスン・カー 2019/02/04 12:19
トリックもオカルトもなしのカー流「幻の女」。目と頭が認識した「個物」と「一般名詞」のずれと操作。タイプの違う二人の「クズ男」と、印象操作されやすい女。探偵とヒロインのラブロマンスのオマケ付き。

※2024/5/19追記。「トリックなし」って、個物認識と一般名詞を錯視させるのは、立派にトリックじゃんか・・て、自己つっ込みしたり・・

No.142 7点 曲った蝶番- ジョン・ディクスン・カー 2019/02/02 14:08
トリック自体は少年マンガレベルだろうが、登場人物ことごとくのフリークさがよい。特に主犯共犯の一見クールな異常さが素晴らしい。内容から言って「悪魔の人形」「金髪の魔女」とか妥当だろうに、このタイトル。オカルト趣味とトリックよりも、屈折した情念のドラマ重視の暗示とみた。

No.141 7点 とむらい機関車- 大阪圭吉 2019/02/01 15:00
このサイト見てたらこれが出てきて「あ!これがあった」と思い出した。
「坑鬼」良かったねえ。トリック自体はいくらでも元ネタ辿れるんだろうけれども、炭坑という場面設定と描写に見事に嵌っていた。

No.140 4点 スペイン岬の秘密- エラリイ・クイーン 2019/01/28 14:07
何故に死体は 帽子とステッキ除いて全裸だったのか? それは犯人が服一式を必用としたから。何故に犯人は犯行現場を去る時に服一式を必用としたのか? それは・・・。 クイーンの「読者への挑戦状」では、初めて犯人を当てられた。プロットからして、犯人あれしかないだろうし。でもかんじんな「ロジック」は分からなかった。結局、クイーンの「ロジック」って、全ての容疑者が「AのためにはBしなければならない」と探偵と同じように判断し、その論理に基づいて行動して初めて成立するもので、「BしなければならないがBしない」や「Cする」と行動された場合には成立しなくなってしまう。

No.139 3点 チャイナ蜜柑の秘密- エラリイ・クイーン 2019/01/13 11:34
被害者の服と室内の調度が「逆さま」になっていた殺人。二つある扉の一つは内側からカンヌキが掛かっていた。
何故に服は「逆さ」に着せられていたのか? 元々「逆さ」だった服の一部から被害者の属性が判明するのを防ぐ目くらましのため・・(だが、これ我ら日本人の絶対多数にはピンと来ないよ。ゼッタイ。)
何故に調度は「逆さ」に動かされたのか? あるトリックの実行とその隠蔽のため。(また分かりづらくせせこましいトリック!)
何故に一つの扉のみ「密室」になっていたのか? 犯人にその扉からしか出られない事情があり、その隠蔽のため・・。 容疑者Aがそこからしか出られず、他の容疑者はもう一つの扉からしか出られなかったこの場合、「Aは犯人でありえる」というロジックは成立するが「他の容疑者は犯人でありえない」というロジックは成り立たない。そもそも、あのトリック自体、万一成立したとしても「多重解釈」の一例にすぎん。
※この「密室殺人」、全然「密室」してないじゃん。

No.138 8点 シャム双子の秘密- エラリイ・クイーン 2019/01/05 11:11
エラリイ・クイーンでは一番面白い。最高作かもしれない。

犯人は何故に警官の指輪を抜き取ったのか? 「そうしたかったから。」
間違いなく究極のロジックだ。

No.137 4点 アメリカ銃の秘密- エラリイ・クイーン 2018/12/31 17:25
2万人の観衆の目の前で行われた二つの銃殺  使用された銃はそこにいた全ての人からもその場のどこからも・・どこからも見つからなかった どこに消えてしまったのか?  一か所(?)だけ盲点の場所があり、読者が「そこ」を導引き出せる描写もたしかにあるにはあったが・・・。兇器消失の「密室」トリックとして おお!って感じになりそうなのに そうした驚きの感動に至らなかった

No.136 6点 エジプト十字架の秘密- エラリイ・クイーン 2018/12/25 21:11
「ゲームの駒」から犯人と被害者の人間関係を、「装飾パイプ」から犯行現場を、「足跡」と「ラベルのない薬瓶」から犯人を論証するロジックが見事。それはおいといて、ここでは何と言っても首なし殺人。死体に首がないことを「隠す」にはどうすればよいか? 同じようにヘンテコな首のない死体をたくさん作ってしまえばいい・・・
ホームズ「恐怖の谷」や横溝「悪魔の手毬唄」「犬神家」等と同じく、さらには「占星術殺人事件」や「首無しの如き祟るもの」へと応用複雑化していく本格物の一大テーマ。

No.135 6点 ギリシャ棺の秘密- エラリイ・クイーン 2018/12/18 18:44
探偵が、それを元にロジックを紡いでいく「手掛かり」。 だがその「手掛かり」自体が犯人によって仕掛けられた「ニセ手掛かり」だったとしたら・・・それを否定できるロジックそのものという物はない。麻耶雄嵩が「隻眼の少女」で展開してみせた「手掛かり」と「偽手掛かり」の応酬の原型がここにある。でも、あの最後の「手掛かり」のタイプライター自体、さらなる「ニセ手掛かり」ってのも否定できないぞ。そりゃ一応、解決させてるけれど小説だから。
ところで、この真犯人、当時としては斬新だったんだろうか。この属性。この時代の作品で、この犯人ないだろうとちょっと驚いた。

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レッドキングさん
ひとこと
ミステリは戦前の乱歩の様に 子供が親に隠れてコッソリ読むような、恥ずかしい存在でありたい。 ミステリ書きという驚異的な作業に神経を減らし 結果報われることの無いミステリ作家たちに心から崇敬を捧げます。 ...
好きな作家
ジョン・ディクスン・カー  PD・ジェイムズ  トマスH・クック  沼田まほかる
採点傾向
平均点: 5.28点   採点数: 934件
採点の多い作家(TOP10)
アガサ・クリスティー(88)
ジョン・ディクスン・カー(55)
エラリイ・クイーン(51)
F・W・クロフツ(34)
二階堂黎人(30)
アーサー・コナン・ドイル(26)
カーター・ディクスン(25)
トマス・H・クック(23)
ジェフリー・ディーヴァー(22)
麻耶雄嵩(21)