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パメルさん
平均点: 6.12点 書評数: 707件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.47 8点 女王国の城- 有栖川有栖 2016/02/08 10:31
散りばめられた伏線や終盤の解決シーンの直前に
挿入された「読者への挑戦」とワクワクさせる要素が満載
ロジックは「双頭の悪魔」に一歩譲るものの
冒険要素や活劇で十分に楽しませてくれる

No.46 6点 聖女の救済- 東野圭吾 2016/02/08 10:27
完全犯罪?
このトリックは無理がありすぎる
犯人の執念は認めるけどよくぞこんな事を考えたもんだ
トリック的にはバカミスに近いと思ってしまった
タイトルはいいと思う

No.45 6点 過ぎ行く風はみどり色- 倉知淳 2016/02/08 01:39
叙述トリックと心理トリックを駆使した猫丸先輩シリーズ
特に心理トリックの解明が鮮やか
超常現象・霊能力といった非科学的なものを柱において
ストーリーが組んであるため随所に織り込められているそれらが
見事に効果を発揮している
ただ登場人物の印象が変わりすぎところに不満が残る

No.44 6点 人格転移の殺人- 西澤保彦 2016/02/06 11:46
西澤流奇抜な設定SFミステリ
設定自体は非常に面白い試みだと思う
ただ人格転移が次から次へと起こり現在誰が誰の中に
入っているのか混乱してくる
もっとわかりやすかったら楽しめたかも
犯人は意外性があり驚かされるが殺害動機が納得出来ない
この動機で人を殺してしまうなら世の中殺人者だらけになってしまう

No.43 5点 ジョーカー・ゲーム- 柳広司 2016/02/04 20:22
スパイ小説でありながらハードボイルドの世界観に近い
スパイ活動を通してスパイの本質を説いている
スパイという職業に興味のある人には楽しめるかもしれない
「007」のような物語を想像して読むと肩透かしを食らう

No.42 7点 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 2016/02/04 19:59
たまたま集まった山荘に逃亡中の銀行強盗が押し入るという設定に
ワクワクしながらも胡散臭いと思い読み進めた
途中から会話やそれぞれの行動に違和感を感じ
ある真相に感づいてしまったが読みやすくそれなりに楽しめた

No.41 7点 解決まではあと6人 5W1H殺人事件- 岡嶋二人 2016/02/04 19:53
興信所を訪れては奇妙な依頼をしていく謎の女
本当の目的な何なのか?
WHO? WHERE? WHY? HOW? WHEN? WHAT?の章立てという
斬新なスタイルで読者に挑戦する華麗なメドレーミステリ
特異なストーリーに振り回される快感がある

No.40 5点 鍵の掛かった男- 有栖川有栖 2016/02/04 19:48
地道な聞き込みで少しづつ謎だらけの人物像が見えてくる
このじわじわ感が心地良い
推理のプロセスはエレガントだがその先にある真相は今一つに思える

No.39 6点 龍は眠る- 宮部みゆき 2016/01/29 19:48
深まる謎を追ううちにまた別の謎が現れる
望まぬ能力を与えられた少年の葛藤が上手く描写されている
手に汗握るSFミステリ

No.38 6点 ハサミ男- 殊能将之 2016/01/29 15:17
主人公の異常な性格設定がそのままゲームのルール設定に
なっているようなもので感情よりもプロットの興味
ひたすら知的ゲームの面白さを追求した作風
ミステリとして特別に斬新なアイデアや仕掛けがあるわけではないし
作品を構成する一つ一つの要素もありふれている

No.37 7点 ダレカガナカニイル・・・- 井上夢人 2016/01/29 14:53
寄生した意識は誰のものか?
つきまとう夢の意味は何なのか?
事件の謎と並行して描かれる
SF的設定ミステリの先駆的な作品でその趣向を生かした解決は
全ての伏線を回収しつつ意外性を突いてしかも切ない

No.36 6点 幽霊刑事- 有栖川有栖 2016/01/29 14:42
ラブストーリーを本格ミステリと融合した作品
特殊な状況ならではの伏線の仕込み方
たった一人しか主人公を認識出来ないゆえに起きること
純愛・笑い・ロジックが渾然一体となった娯楽作品

No.35 7点 彼女が死んだ夜- 西澤保彦 2016/01/29 14:30
結末近くで連打される何重ものどんでん返しは
後味が悪いながらも大きな衝撃と意外性を
演出していることに成功している
真相のある部分に無理で不自然な箇所があるところが少し残念

No.34 7点 クラインの壷- 岡嶋二人 2016/01/29 14:20
現実世界とヴァーチャルな世界との区別がつかなくなり
精神のコントロールがきかなくなるSFミステリ
ヴァーチャルリアリティの技術がほとんどなかった時代に
なぜこのようなリアルな描写が出来たのか不思議でならない
この作品の魅力は人間の認知の不確かさを想起させる点でしょう

No.33 10点 双頭の悪魔- 有栖川有栖 2016/01/29 14:16
マリアとアリスが視点人物となり交互に語られていく
読者への挑戦が二つの村それぞれの謎解き
全体の構図の解明と計三回挿入される
具体的なものから推理が広がっていく謎解き部分
クローズドサークルという舞台設定など
シリーズの特徴が突き詰められた上に複雑に組み合わされている
まさに傑作

No.32 6点 開けっぱなしの密室- 岡嶋二人 2016/01/24 01:11
六編からなる短編集
その中では表題作と「がんじがらめ」が良かった
「がんじがらめ」では倒叙の手法を用いながら
ラストに綺麗な反転を織り込んだだけでなく
犯行が判明する契機が主人公自身のミスになっており
しかもそれをすべて前半に伏線として明確に描いている

No.31 5点 亜愛一郎の狼狽- 泡坂妻夫 2016/01/24 01:06
読み手が思いもよらなかったところから
ロジックを展開して驚きをもたらすスタイル
迷探偵でありながら名探偵のオトボケな感じが
今一つあわなかった

No.30 8点 七回死んだ男- 西澤保彦 2016/01/21 21:29
同じ時間を繰り返す異常体質の持ち主が
巻き込まれた殺人事件をめぐるSFミステリ
この体質が発現するルールの範囲内で論理的に解明していく
殺人事件が起きているのにも関わらず明るい世界観
コミカルで楽しい作品

No.29 8点 あした天気にしておくれ- 岡嶋二人 2016/01/21 13:35
狂言誘拐テーマの倒叙ミステリとしスタートし
中盤からは事件に便乗した謎の人物の正体を探るフーダニットの要素や
身代金受け渡しのハウダニットの要素も加え
更にラストで事件全体の構図をひっくり返して見せるという
凝った構成で楽しめる

No.28 9点 焦茶色のパステル- 岡嶋二人 2016/01/21 13:30
夫の死の理由を探るホワイダニットから始まる展開は
一部の謎が解かれると新たな謎が現れ不透明な競走馬売買
そして汚職問題へと二転三転する
競馬界を震撼させる真相は冒頭からの物語全体の見え方をも
反転させる本格ミステリ

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パメルさん
ひとこと
7点以上をつけた作品は、ほとんど差はありません。再読すればガラリと順位が変わるかもしれません。
好きな作家
岡嶋二人 東野圭吾 
採点傾向
平均点: 6.12点   採点数: 707件
採点の多い作家(TOP10)
東野圭吾(32)
岡嶋二人(21)
有栖川有栖(19)
綾辻行人(18)
米澤穂信(18)
西澤保彦(17)
松本清張(16)
貫井徳郎(16)
歌野晶午(16)
横山秀夫(15)