皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
バードさん |
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平均点: 6.14点 | 書評数: 315件 |
No.95 | 4点 | 名探偵の呪縛- 東野圭吾 | 2014/03/25 10:18 |
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前作の「名探偵の掟」が自分のどストライクだったので期待して読んだら・・・、う~ん。
前作の方が面白かった、はい。 |
No.94 | 6点 | 冷たい密室と博士たち- 森博嗣 | 2014/03/25 08:19 |
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2冊目のS&Mシリーズ、今回は舞台がN大学ということで前回よりも登場キャラや設定が自分に身近だったのでけっこう引き込まれた。前回が大掛かりなトリックによるある種のびっくり箱型の内容だったのに対し今回はかなり作中内のヒントから殺害方法や犯人を推理させるいわゆる本格であった。
正直共犯による殺害方法も犯人もそこまで難易度は高くない、だから物足りないと感じる方もいると思う。しかしこの話は第1作目の「すべてがFになる」とはかなり方向性を変えてきているので前作が合わなかったと感じた方もこちらは楽しめるかもしれない。 |
No.93 | 4点 | 殺人の門- 東野圭吾 | 2014/03/19 08:49 |
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タイトルにつられてずいぶん昔に読んだのだがミステリではなかった。
こういうのもありなのかもしれないけど暗すぎる話は個人的にあまり好きじゃないので印象はよくない。(あとちょっと長すぎた。)ただこの長さが殺人の門を開けるのがいかに重大なことかも表現できてて上手いとは思わされた。 |
No.92 | 8点 | R.P.G.- 宮部みゆき | 2014/03/19 08:25 |
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スピード感があったというかなんというか、一気に読めてかつ長さがそれほど無いので中だるみもせず最後までいけた。動機は今まで読んだものの中でも個性があってある程度納得させられた(普段は動機なんてほとんど気にしないのだが)。意外な犯人ではないけど見せ方が上手と感じる、宮部さんの作品と自分の相性を考えると絶妙な長さだったのかもしれない。
まぁ、地の文で虚偽の記述というのに反感を覚える人がいるとも思うので自分のこの採点は甘めかもしれないが。 |
No.91 | 5点 | 英国庭園の謎- 有栖川有栖 | 2014/03/16 16:51 |
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有栖川さんの国名シリーズも4冊目だが短編集の出来としてはなんとなく1冊目の「ロシア紅茶の謎」を超えられてない気がする。今回はオチが投げっぱなしというか、そんな印象を与える話が多かった。
火村シリーズは好きなので楽しめたけどNonシリーズ物でこの内容だったらやや不満、同じ5点でも「ブラジル蝶の謎」よりも評価は下、表題作の暗号は解きたかったなぁ(ついつい話が気になって我慢できずに先を読んでしまった。) |
No.90 | 7点 | 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 | 2014/03/07 22:38 |
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前評判が高かったので期待して読んだがそれにこたえてくれたとは思う。読んだのは割と前なのだが劇団暗色テントは中々にインパクトのあるネーミングで嫌いじゃない、迷路館に出てくるキャラの名前が出てきたりとリンクしてる感じも良いと思う。
内容も古典ミステリによくあるドロドロした雰囲気を出しつつ暗くなりすぎてなく素晴らしい、トリックも叙述じゃないというのも館シリーズと差別化できてていい。 ただ槍中のうんちくはちょっとしつこい気がする、更に槍中さんあの失言はいくらなんでも初歩的なミスすぎるでしょ。 |
No.89 | 7点 | 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁- 島田荘司 | 2014/03/07 22:04 |
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初吉敷シリーズ、御手洗シリーズを読むのは一端休みでしばらくはこのシリーズを読みたくなった。
ガチガチのアリバイものではなく時刻表とにらめっこしなくてよいので時刻表アレルギーの人でも読めると思われる良作、トリックはシンプルながらも上手いと思う。 ただ一つある部分で納得いかないというかアンフェアと感じる部分があったので一点減点して7点。あと最後、結局警察の罠だったわけだが九条千鶴子が実は生きていて更に凄いトリックを使っていたという場合も読んでみたい気もした。 |
No.88 | 10点 | Yの悲劇- エラリイ・クイーン | 2014/03/04 00:45 |
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おそらく自分のなかでこれを超えるものは出てこないかと。これ以上書くことはない。 |
No.87 | 9点 | すべてがFになる- 森博嗣 | 2014/03/04 00:14 |
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自分はボトルシップのくだりと真賀田女史と未来の見た目から真相は推理できたが実際は流石に子供が生まれれば気づかれちゃうからまぁミステリ用の設定と言わざるをえない。更に残されたすべてがFになるというメッセージから一応レッドマジックが初めからトロイの木馬というのは伏線としてあるがこれを読んでる途中で推理で当てるのはちょっと厳しいかな。
このように突っ込みをたくなる点は他にも多々あるがそれでも面白かった、綾辻さんの「十角館の殺人」もそうだがどうも自分はアクロバットな技には甘めにつける傾向があるようだ。 シリーズもののようなので以降のシリーズも読んでみたくなった、ただどうにも主人公の萌絵は苦手なタイプのキャラで真賀田女史がとてもいいキャラだったので以降のシリーズには出ないのが残念。 |
No.86 | 6点 | 暗黒星- 江戸川乱歩 | 2014/02/24 22:51 |
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面白かった、暗い雰囲気がひしひしと伝わってきてはらはらした。ただ全体的に突っ込みどころは少ないけど現代ミステリがあふれてる現代の人の目線からすると少しストレートすぎるかな、ということで点数は伸び悩んだ。
でもこれがでた当時だったら全体的にハイレベルな水準の作品だと思う。 |
No.85 | 6点 | 屋根裏の散歩者- 江戸川乱歩 | 2014/02/24 22:40 |
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とても有名な古典ミステリなのではや読んでおきたかったので少しハードルが上がっていたかもしれない。まぁ犯人の動機はだいぶ適当だと思ったけど乱歩さんの作品はこのくらい動機に対してドライでもあまり気にならない文体なのがいい。探偵が証拠をでっち上げて自白させるのは今現在ではいい手とはいえないが当時としては斬新だったのだろうか。 |
No.84 | 5点 | D坂の殺人事件- 江戸川乱歩 | 2014/02/22 10:08 |
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乱歩さんの作品の中ではイマイチ、ダミーの推理とは言っても縞々の服って・・・。まぁ特に言うことはない。 |
No.83 | 8点 | 陰獣- 江戸川乱歩 | 2014/02/22 09:55 |
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とてもおもしろかった、犯人の意外性がないのは長さ的にしょうがないがそれをふまえても良かった。
普通ミステリで未解決というか最後にもやもやさせてくるのは好ましくないと思うがこの作品についてはかえってそれが良かったのかもしれない。春泥の作品がもろ過去の乱歩さんの作品だったのもいいスパイスだった。 |
No.82 | 8点 | Xの悲劇- エラリイ・クイーン | 2014/02/17 20:23 |
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素晴らしいの一言、本当は10点つけたいけどYの悲劇をはじめクイーンの作品にはこれより上がまだあるので差別化をはかる意味でもこの点数。
ぶっちゃけクイーンは自分の中ではナンバー1! |
No.81 | 5点 | 地獄の奇術師- 二階堂黎人 | 2014/02/17 18:53 |
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カトリックで裏のある一族、隻腕の怪しい男、現場に残されるトランプ、数々の密室、偶然事件に巻き込まれる素人探偵、本格ミステリ好きなら涎を流しそうなてんこ盛りなんだが・・・、どうも少し料理の仕方が悪かった気がするなぁ。
不満点が結構あるけど一言にまとめるとプロットが甘い、この書き方じゃそう簡単に読者は騙されてくれないと思う。真犯人は割と最初から怪しいし事件の裏も隠しきれてない。最後の十戒のくだりもページがいたずらに増えるだけで不要だと思う。 デビュー作というのと舞台が懐かしい場所でほっこりしたので甘めに採点してこの点数。 |
No.80 | 7点 | ABC殺人事件- アガサ・クリスティー | 2014/01/29 10:12 |
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海外ミステリは多少読みにくくなりがちだがクリスティ作品は比較的読みやすい方だと思う。
この作品については自分は結構楽しめた、ただいくら暗示をかけても人間を操作するのには限界があるだろうと感じる人も多いと思う。そこは個人の感性ということになるから低評価の人の意見もわかる。 |
No.79 | 7点 | 二銭銅貨- 江戸川乱歩 | 2014/01/29 10:03 |
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読んだのは短編集だが表題作が二銭銅貨なのでここに感想を書かせていただく。点数は短編9本の平均だが二銭銅貨自体もちょうどこの点数。
暗号というのは大概こじつけになってしまうから長編で暗号がメインになると謎解きの説得力が弱い気はする、しかし短編だとさくっと読めるし乱歩さん特有の軽い文体とも相性が良かったと思う。 明智もいいけど松村というキャラももう少し見たくなった。 |
No.78 | 6点 | 幽霊刑事- 有栖川有栖 | 2014/01/20 06:20 |
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ミステリというよりはメロドラマな気もするがそれはそれで良かったと思う。なんというか最後のシーンではすっかり感情移入しててもの寂しかったなぁ。
ものすごく漠然とした感想になってしまったがこんな感想、小説のタイプとしては島田さんの「異邦の騎士」に似てるかな? |
No.77 | 8点 | 葉桜の季節に君を想うということ- 歌野晶午 | 2014/01/20 06:08 |
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歌野さんの作品の中では1、2を争う高評価を受けている作品なのでハードルはけっこう高めに設定した、しかしそんな高いハードルもこの作品は悠々と越えていった。
なぜおもしろいと思えたかと言われれば自分が典型的な中途半端に考えようとするミステリ読者だったからだろう。2章で古木節子がの話がでて以降中々本編とリンクしてこない、そこで麻宮さくら=古木節子かなと考える人が多数で自分もそのように考えたがさくらの登場するシーンで妹より若いとある。てことは違うかと思わせてからのラスト手前でのタネあかし、きれいに騙されたね。 元々話自体も面白く特に謎のない序盤から中盤にかけても退屈せずに読めた、それにくわえて肝のトリックが良く思えたからかなりの高評価につながった。ぱっと思いついた点数は9点だったがミステリとしては叙述一本だのみなところが唯一残念なところ、その分の1点を引かせていただいた。 |
No.76 | 7点 | 鳴風荘事件- 綾辻行人 | 2013/12/25 16:02 |
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殺人方定式の2冊目にあたる今作品、1冊目よりも自分好みだった。このシリーズはいかにロジカルに犯人当てをさせるかという点が重要なのでロジックで上手いと思わせてくれたこちらは前作より1点高くした。(個人的にはペンキの化学薬品アレルギーの隠し方と事件での利用のされ方が上手いと思う。) |